ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
~吉岡視点~
原爆ドームを見学した翌日の自由行動の日、何人か女の子を何人か誘ったが玉砕した。仕方なく穂刈と2人で見て回ろうと思ってヤツを探してると刺さるような視線を感じる、あれは酒々井さんに塩原さんに手櫛さんじゃないか。反対側には甘野さんと透加さんもいる、相手を出し抜いて穂刈と2人っきりになろうとお互いに牽制し合っている。あの朴念仁が相手じゃ大変だな、何て考えていた僕の耳を斜森さんが引っ張った。
「よ・し・お・か・く~ん、分かってるよねぇ(ギロ)」目、目が怖い(怯)。
「オーイ吉岡ぁ、自由行動一緒に行こうぜー」穂刈が僕を手招きする、ガックリする斜森さん。物影に隠れていた他の女子も項垂れてその場を後にした、こうして僕と穂刈は男2人で竹原の街を見学する事になった。
~ぽって視点~
旅行雑誌の記者だったお父さんの影響で私は写真を撮るのが好き。5年前そのお父さんが死んでからしばらく写真からは離れていたけど去年弟の
竹原は元々お父さんの故郷で生前は夏休みとかによく連れていってもらった、かおちゃんとはその時からのお友達。のりえちゃんと麻音ちゃんは高校生になってから仲よくなった、以来穏やかだけど楽しい毎日を過ごしていた。今日までは……
~視点なし~
カブトムシメカに乗っていた一行の少年は丹平、少女は淳子、老翁は木江田という博士でロボットはチョロ坊、ただ人語を喋るのみならず意味も解するオウムはペラ助と名のる。彼らの話によるとさっきの連中はマージョ一味といってダイナモンドなる幻の宝石を求めて世界中を、時には時空も越えて探し回っているそうだ。そのダイナモンドは使い方次第で世界征服も夢ではないらしく、丹平達はその悪事を未然に防ぐ為にもヤツらより先にダイナモンドを見つけようとしているそうだ。
「それで楓さんはどこへ連れていかれたか分かりますか?」淳子の質問に楓の母が答える。
「おそらく朝日山じゃないかしら?」
「グロッキーが持っていた写真に写っていた場所ですね」
「ええ多分」
「多分って?」
「あれは10年くらい前楓が和馬さん、父親と出掛けた先で撮ったの。ただその日は行先を言わずじまいだったから」とにかくマージョ一味が朝日山に向かったのは間違いないようだ、早速後を追おうとした丹平達に声をかける人間がいた。
「俺も連れてけ」我らが穂刈衣音だった。
《楓ちゃんを拐ったマージョ一味の鯉型メカは竹原市内の朝日山にやってきていた。実はその中にコッソリ何者かが潜んでいるのだがこの3バカ……もとい3悪は知る由もない》どんなツテを使ったのかは不明だがグロッキーは楓が10年前に撮影したという、逆光で影になっている男性を中心に、光るモノが浮かんでいる写真を縛り付けられた彼女にチラつかせる。
「さあ、ダイナモンドがどこにあるか白状してちょうだい。アタシ女子高校生には手荒な事したくないのよ」グロッキーが気の抜けた調子で尋問しているとその頭にマージョの拳骨が落ちる。
「スカポンタン!こういうのはもっと厳しくやるんだよ、さあお言い!さもなくば痛い目に遭うよ」
「そ、そんなの知らないので」
「トボけるんじゃないよ!」その時である、空からタイムボカン1号ことタイムメカブトンが助けに現れた。
「あっマージョ様、グロやん。ボカンが攻めてきおったで!」
「己れ丹平、またしても邪魔しにきたねぇ。グロッキー!ワルサー!鯉型メカで返り討ちにしておやり!」
「ヨイヨイサー」
「ホイホイサー」そして今回もタイムボカンVSガイコッツの闘いの火蓋が切って落とされた、その隙にちゃっかり楓を助け出す衣音だった。
鯉型メカから背鰭が外れてさながら手裏剣と化したチェーンソーの如く、ボカンに襲いかかる。紙一重で躱すボカンだったが背鰭はブーメランのように方向転換して再び近づいてきた、今度は躱しきれず羽をもがれて地面に激突した。
「ざまぁないね、アイツら」ほくそ笑むマージョ。
「それでは今週のハイライトと参りましょうー、ポチっとな」グロッキーがボタンを押すと操縦パネルからファンファーレを奏でる骸骨人形が飛び出した。
「グロッキー、今回は爆弾が踵を返すなんて事はないんだろうね?」
「大丈夫ですよマージョ様。この番組も初回放送から43年、爆弾だって進化してるんです。こちらのモニターをご覧下さい」グロッキーが指し示すのは2つのモニター画面。1つは事前に撮影された丹平の顔、もう1つは今ガイコッツの目前にいるタイムボカンが映しだされている。
次回の本文は完成してます、サブタイ決まり次第投稿するのでしばらくお待ち下さい。