ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
今回のサブタイもわりとふざけてます。
「今回の爆弾には警察ドラマとかでお馴染みの顔認証システムを取り入れてます、予め丹平の顔写真をスキャニングしておいたので後は爆弾が記憶した実際の丹平の顔を目指して自動追尾でドカーン!という訳でございます」
「グロッキーやるじゃないか♪」いつになくご機嫌なマージョ。そこにワルサーがワインボトルとグラスを3つ、トレイに乗せて運んできた。
「それじゃ前祝いといきまひょ」
「「「カンパーイ‼」」」カシャ!カメラのシャッター音が鳴り、思わずポーズをとる3悪だった……が?
「アラ、記念撮影?男前に撮ってちょうだいね」
「ピースピースでまんねん」
「アタシらの初勝利をバッチリ収めとくれ……って、一体誰が撮ってんだい?」
「おかしいですね、マージョ様もアタシもワルサーもここにいるのに?」
「どういう事でっしゃろ?」
「スカポンタン‼侵入者がいるに決まってるだろ、さっさと捕まえるんだよ!」
「「ヨイホイサー」」しかし時既に遅し、侵入者は先程撮影した3悪の写真をスキャニングし直して避難していた。当然爆弾はいつものようにガイコッツの方へと進路を変えて
「ドカーン!ドカンッ!ボガーンヒュルルル~」毎回恒例のキノコ雲を上げて骨だけの姿になり、3悪はスタコラと逃げ去っていった。
「グロッキー、今回は誰の責任だい?」
「いいえ、誰のせいでもありませんよマージョ様」
「ところで何でワイら自転車で逃げとるんやろか?」
「これって次回作『ヤッターマン』のパターンじゃないか」
「作者が感想欄を見て急遽設定を変えたそうです」
「もうー、作者までスカポンタンなんだからぁっ!」一方丹平達は
「何だ、アイツら自爆したのか?」
「とにかく勝ったのね」
「ヤッタね!」
「ざまぁみろだペッチャ!」チョロ坊とペラ助も手を取り合って喜ぶ。
「ウワ~ン!ぽってたん、無事でよかったよぉ」楓の関係者一同が3悪の逃げ去った朝日山に駆けつけた、のりえはギュッと楓を抱き締め歓喜のあまり泣き出す。
ポヨン、真ん丸い毛玉の塊が彼らの足下に転がっている。
「ギャー!毛玉のお化けぇ~‼」ペラ助は驚いてチョロ坊の頭上に避難するが
「「「「ももねこ様?!」」」」どうやらガイコッツに侵入していたのは竹原の守り神的存在というか名物猫?なこのももねこ様だったらしい、その証拠に楓のカメラを首に(どこが首だか判別しづらいが)かけていた。
「ももねこ様ぁ、ありがとう」楓は何事もなかったかのようにその場を去るももねこ様が見えなくなるまでずっと手を振っていた。
「皆さんも楓を助けていただいてありがとうございました」楓の母が丹平達と衣音に頭を下げる。
「ところでダイナモンドってホントにこの朝日山にあったの?」かおるの至極真っ当な質問に
「そうじゃ、楓さんとやら。君が撮ったという写真を見せて下さらんか?」木江田博士に頼まれた楓はグロッキーから取り返した写真を手渡す。
「これは
「つまり、アイツらの勘違いか」
「ぽっての写真にはたまに写ってる」麻音が小さく呟く。
「つまりあの3バカトリオ、勘違いでぽってたんを襲ったの?欲の皮突っ張り過ぎ!」
「そんな理由でよくもぽってを!不合格!」怒りを露にするのりえとかおるに対して
「もう済んだ事なので……」被害者の楓自身が2人を宥める。
~衣音視点~
「じゃ俺達、旅館に戻ります」俺は今回、完全にモブになっていた吉岡を伴ってひびきの高校一行が泊まる旅館に急ごうとするが品の良さそうなお爺さんに呼び止められた。
「乗っていきんさい、そっちの学校の先生方にも事情を説明せにゃならんやろ」確かに自由時間はとっくに過ぎてるしこんな突飛な話したところで居合わせてもない限り信じる人は誰もいないだろう、このお爺さんが証人になってくれればありがたい。
「改めて楓を助けてくれてありがとう」楓さんのお祖父さんだった、因みにカフェにいたお祖母さんとは夫婦ではないとの事だ(お祖母さんは母方の、このお祖父さんは父方だそう)。
結局旅館に戻った俺達の処罰は担任からのちょっとしたお小言で済んだ、楓さんを救った事が評価されプラマイゼロとなったんだろう。
ホッとして部屋に入る俺達だったが途端同室のヤツらに散々イジリ倒されるハメになった、中にはこう言い出すヤツもいた。
「地元JK?オイ、紹介してくれ」コイツらがっつき過ぎだろ。そして3日後、俺達はひびきの市に帰ってきた。色んな意味で思い出深い修学旅行だったな、今度行く機会があれば平穏無事に過ごしたいと思う。
《そんな訳で今回もダイナモンドは見つからなかったけど楓ちゃんが無事で何よりだったね、しかし丹平君達とマージョ一味の闘いはこれからも続くだろう。それじゃみんな、また来週》
~暗転、と思いきや~
真っ暗なテレビ画面の端っこに丸い穴が開いてそこからぽってが顔をだしてオチの一言。
「来週はないので!」
次回はいきなり夏休みです