ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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ジェシーはコミック版にだけ登場するキャラです、最初こいつの役はヴァレンタイン大統領にやらせるつもりでした。


第5話異世界のスタンド使い 前編

 以前匠に料理対決を挑んで完敗したジェシー・クロニカルが自らの異常に気づいたのはそれからしばらくしての事だった。

 「死死死死(しししし)、こいつが何者かは知らんがこれでツバメの連中にようやく一泡吹かせてやれる。今に見ていろタクミ・クロガネ……死死死死」魔物のような風貌と質の悪いプライドを持つジェシーは自身の背に宿ったそれ(・・)を見詰めて復讐を誓うと不気味な顔から歯を覗かせて更に不気味にほくそ笑んだ。

 

 昨夜の騒動から一夜明けたツバメでは忍と茜が説明を求められていた。

 「あちこち駆け回って探してる内にピンと来たのよ、誘拐犯が海外へ逃亡するつもりじゃないかってね」

 「ボクは夢中で走っていたらたまたま港に着いたんだ、そこで忍君と合流してあいつらの会話が聞こえたから飛び込んだんだよ」結局忍と茜に見つかったのがあの夫婦の運のつき、散々ボッコボコにされてから湾岸警察に突き出された。

 「それであの2人はまた牢屋に入ったのなのな?」ニャーチの問いに

 「イヤ、入ったのは病院じゃよ。どうも口が利けんらしいのでな」駅長が答えると光と純一郎のジト目が忍と茜に刺さる、当の2人は口笛を吹いて惚けようとしたが流石に互いの配偶者にはバレている。

 「まあ、子供達が無事だったのですからよしとしましょう」匠がこれで話は終わらせましょうと言いたげにパンパンと手を叩く、そこにソフィアがツバメに来店した。

 「こんにちは、皆さん昨日は大変だったわね」

 「いらっしゃいませソフィアさん、お好きな席にどうぞ」何はともあれやっといつもの日常を取り戻したと思ったその時、何もない所から突如1人の老人が壁から涌き出るように現れた。

 

 「ジョセフ・ジョースター!何でアンタがここにいるのよ?」

 「そりゃこっちのセリフじゃ!大体ここはどこなんじゃ?!」何が一体どうなっているのか、とりあえず匠は忍とジョセフを2階の自分の部屋に連れ出す。

 「ここなら声も響きません、まずは落ち着いて話し合いましょう。それより忍さんはこちらの方をご存じなんですよね」

 「ええ、このジジイとは以前日本で一悶着会ったのよ。つーかどうやってこの世界に来たの?ジジイ説明しなさいよ」

 「この世界?するとここは地球ではないのか?まあそれは後じゃ。まずここに来れたのはあの娘、平沢唯ちゃんのスタンドで送り込んでもらったんじゃよ」

 「え、『ファイヴ・ディメイション』で?まさか異世界間でも有効なの?」

 「実際ワシがこうして来たんじゃからそうなんじゃろう」光の元教え子、平沢唯はスタンド使いの1人である。以前訪れた場所、または面識のある人間がいる場所に空間を越えて人間や物を移動できるといった能力を持っている。

 「スタンド使いの(さが)というヤツじゃな、ワシはお前さんらが別のスタンド使いに出くわすような気がしての。しかもそいつはかなり質の悪そうだとワシの勘が働いたんじゃよ」

 「確かにスタンド使い同士は引かれ合う傾向にあるっていうのは知ってるわよ、けどまさかこの異世界にいる訳……」

 「ないと言いきれるかの?スタンド自体についてはまだ全容が明らかになっておらん、むしろ世界が違かろうといても不思議ではないぞ」さっきまでおどけていたジョセフが真剣な顔で忍に告げる。

 「すみません、話が見えないのですが」匠がオロオロしながら2人に割って入る、忍が改めてジョセフを紹介してそれからスタンドについての解説を始めた。

 

 その頃再びハーパータウンにやってきたルカと大輔は目的の人物が匠である事を突き止めていた。

 「忍さんがあのジョセフ・ジョースターと知り合いだったなんて、地球って案外狭いモンですね」

 「ああ。それより爺さんの言っていたスタンド使いって野郎、すぐそこまで来てるぜ」

 「えっ?!」ルカの指差す方へ顔を向けるとまるで死神みたいな顔をした黒いローブ姿の男がハーパータウンの街境に立ちすくんでいた。

 「死死死死……」男は背中を震わせて薄気味悪い笑顔を浮かべ狂ったように叫んだ。

 「さあ我が下僕(しもべ)、暴食のベルゼブブよ!このハーパータウンの全てを暗い尽くすがいい!そして私こそが世界最高峰の料理人だと世の中に知らしめるのだ‼」男の背中から口だけの顔と尾だけの気色悪い怪物が飛び出してハーパータウンを襲い始めた。

 

 

 

 

 




ちょっと短いですが今回はこの辺で。
本城様、ジョセフ爺さんをこちらに引っ張り込みました。いかがでしょう?上手く扱えてますか?
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