ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
短い春休みも終わってあちし達は無事進級して今日から2年生、途中で光ちゃんと合流して陸上部の春期大会なんかについて話しながら仲良く登校する。
学校につくと派手な
「随分と下賤な学校なのだ」自動車から降りてきたクソガキが生意気なセリフを吐く。
「アレ、伊集院家の…」他の生徒がザワザワしてる、あちしもそ知らぬ顔で立ち去ろうとしたら声をかけられた。
「貴様」カチン!誰に口聞いてんのよ?
「校長室まで案内するのだ、ついでにメイの鞄を持たせてやるのだ」こいつ新入生?つまりアイツの妹なのね、兄が兄なら妹も妹だわ。ア、またも光ちゃんご立腹の様子。
「光、いいから早く講堂に行こうぜ」無視を決め込むあちし達にお付きの男が銃を向けてきた、普通はここで怯むところだけどあちしには
「みっともない真似をするな、メイ」光ちゃんを講堂に連れていってから伊集院兄に化けて妹を叱責してやったわ。ホラ、冷や汗垂らして焦ってる。
「お前がついていながらなんてザマだ」お付きの男にもゲンコツをかましてやった。
「あ、兄上~、ゴメンなさい。メイはいい娘になります!だから嫌いにならないで~」泣きながら許しを請う伊集院妹、こいつブラコンだったのね。
始業式の行われる講堂でクラス替えが発表された、純や匠とは今年も同じクラス。けど光ちゃんとは一緒になれなかったわ、ガッカリしてたあちしの前に1人の女子が現れた。
「Hi!伊集院家で大暴れしてた人?」なんか話に尾ひれがついてるわね、それにしても変な髪型。
「私、片桐彩子。あなたと同じクラスよ、ヨロシク」
「ああ、俺は藤崎忍。よろしくな」結局あちし達は進級しても新しいクラスは1組のままだった、2年生になった自覚もあんまりないまましばらく過ごしていたら純から我が家に電話がかかってきた。
「一体どうしたんだ?」
「忍か、実は俺…」かなり間を置いて純はこう告げてきた。
「片桐さんの事、好きなんだ…」アラ、そうだったの。う~ん、いいんじゃない?
「そうか、おめでとう!」とりあえず祝っときましょ。
「おめでとうって言われても。俺、どうしたらいいか」こいつらしいわね、ここは親友としてあちしがいっちょ助け船を出すとしますか。
「ヨシ、俺に任せろよ」
「へっ?」なんちゅー声出してんのよ?
「いきなり2人きりでデートってのも難しいだろ?俺が上手くお膳立てしてやるよ」
「そうか、スマン」
「いいって、じゃちょっと待ってろ」あちしは純からの電話を切って光ちゃんに連絡した。
「あ、もしもし光?忍だけど」そういえば光ちゃんに協力してもらうの2度目よね、事情を説明すると今回も引き受けてくれた。
次の日曜日にWデートを楽しむあちし達、場所はカラオケボックス。光ちゃんとあちしと純はノリノリで歌いだしたけど片桐さんは大人しく聞いていた、この娘こんなキャラじゃなかったわよね。
「私は奥ゆかしいから歌わないの」とか耳を疑うセリフを吐いた、それでも光ちゃんと純が煽ると渋々ながらといった様子でマイクを手に取る。でもその瞳が不敵に輝いたのをあちしは見逃さなかったわよ、やがて彼女の入れた曲のイントロが流れてきた。
「♪諦めた~あなたには~お似合いの~♪」何よ、メッチャ上手いじゃない!それから先は部屋を借りていた2時間中、1時間は片桐彩子リサイタル状態が続いたわ。
「あ~歌った歌った、So-Fan,大満足よ」そりゃアンタはよくても付き合う身にもなりなさいよ、まあ上手だったから大して不満もないけどね。
「ね、これからどこに行く?」光ちゃんが話を振ってきた、あちしの計画だとこの後ゲームセンターへ行くんだけど。
「そういやダンスゲームの新作入ったんだよな」歌の次はダンスよぉ、俄然張り切る光ちゃんとあちし。
「Sorry,私、遠慮するわ」
「え~っ、何で?楽しいのに」
「あなた達は運動神経あるからいいけど。私、リズム感はともかく体力ないのよ」そう言って渋る片桐さんを光ちゃんが半ば強引に誘って一曲だけプレイさせた。案の定途中で息切れを起こしてたわ、体の弱い美緒ちゃんと違ってこの娘は只の運動不足よね。明○の○ョーみたいになってる彼女の介抱は純に任せてあちしは光ちゃんとダンスゲームで盛り上がった、結局純と片桐さんを2人きりにするという目的は果たしたけどこれじゃ何の為のWデートか分かんないわね。