ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
秋も深まり文化祭の日もすぐそこまできていた。そんな中、軽音部に緊急事態が発生。今回のステージに立てないかもしれないと生徒会の和より通達があったのだ、今年は講堂を使う部や有志が例年より多くて時間内に納まりきれないらしい。
「他の部とかの時間を削ったらおそらく苦情が出るわね。
「う~ん、やっぱり他みたく実積がないと時間貰うのも難しいよね。えっと仮の予定表は…ああこれだ」光は講堂を使用する部や有志の一覧表を取り出すと音楽室の机に乗せて四人に見せる、そこには下記のように記されていた。
・一日目
~開会式~
09:00~09:25
~マジック同好会~
・マジックショー
09:30~10:00
~二年一組~
・演劇披露
~シンデレラ~
10:05~11:05
~吹奏楽部~
・クラシック演奏
~天国と地獄、他~
11:10~12:10
昼休憩
~バトン部~
・パフォーマンス披露
~使用曲剣の舞、他~
13:00~13:30
~三年二組~
・自主製作映画発表会
~落語研究会~
・落語披露
~芝浜、他~
13:35~14:05
~演劇部~
・演劇披露
~リア王~
14:10~15:10
以上一日目終了
・二日目
~クラシック研究会~
・弦楽四重奏披露
~アイネクライネナハトムジーク、他~
9:30~10:30
~英会話部~
・英語弁論
10:35~11:05
~箏曲部~
・演奏披露
~春の海、他~
11:10~12:10
~昼休憩~
~放送部~
・学校紹介ビデオ上映
13:00~13:30
~創作ダンス部~
・ダンス披露
~使用曲フラッシュダンス、他~
13:35~14:05
~二年一組~
・チアリーディング披露
~使用曲Mickey、他~
14:10~14:40
~ジャズ研究部~
・ジャズ演奏
~A列車で行こう、他~
~閉会式~
14:45~15:10
~閉会式~
澪「結構詰め込んでありますね」
律「合間が五分ずつ空いてるじゃん、そこを詰めてもらえば…」
光「各参加チームのスタンバイに必要でしょ、ここは詰める訳いかないよ」
紬「やっぱり他の部や有志に交渉するしかないんでしょうか?」みんなで話し合っている中、唯は落ち着きなく室内の備品をあれこれイジっている。
「何やってんだよ?唯」律に声をかけられた拍子に高い場所にあったラジカセを持ったまま、使っていた脚立から転げ落ちそうになる唯。咄嗟に光が抱き止めて事なきを得る、体育教師は伊達じゃない。
「何やってんの!危ないでしょ」普段は怒ったトコなど見せない光がモノ凄い剣幕で唯を叱りつける。
「ゴメンなさ~い(半泣)」
「光ちゃんが怒ったの初めて見たな」律が呟いて澪と紬も頷いた、唯が手にしていたラジカセにいつの間にかスイッチが入っていた。
「これって…」
「昔の軽音部が残した曲みたいだね」
「上手いなぁ」感心しながら聞いていたら
「オメーラ!もっと腹から声出せや、グゥォルァッー‼」ドスの効いたダミ声が混ざっていた、澪は部室の隅で踞り
「見えない!聞こえない‼」恐怖に震えていた。
「澪ちゃん、今のテープに録音された声よ。心霊現象じゃないわ」紬が澪を宥めていると唯が首をかしげている。
「どうした唯?」律が尋ねる。
「この声、どっかで聞いた気がする」光も同感だった。
「う~ん、あ!山中先生だ」
翌日、光は先輩教師の山中さわ子に確認してもらおうと例のテープを差し出す。光的にはあくまで忘れ物を渡す、くらいの気持ちだったのだがテープをみたさわ子は
「陽ノ下先生、今日の放課後お時間あります?」ずれた訳でもないメガネをナゼかカチャッと整えて問うてきた、何となくイヤな予感がする光だった。