ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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第12話進級!

 12月31日、以下初詣シーン前のセリフは全て憂。

 「お姉ちゃん、年越しそばできたよ」

  1月 1日

 「お雑煮のお餅二つでいいんだよね」

  1月 2日

 「ハイ、みかん剥けたよ。あーんして」

 

 唯「とまあ、昨日まではこんな感じ」正月三日に初詣の為に集まった光と軽音部、そして忍。それぞれ大晦日から昨日まで何をしていたか報告をし合っていた、そして唯の行動は先述の通り。

 律「お前はお婆ちゃんか?後、憂ちゃんくれ!」

 澪「そんな食っちゃ寝してたら太るんじゃないか?」

 唯「私、幾ら食べても太らないんだぁ」

澪紬「「そんな訳ない!」」

 唯「ムギちゃんまで?!」

 忍「牛一頭食べても?」

 律「忍さん、そんなに食える人間いないから」手のひらを振って突っ込む律だが

 忍「残念だけど存在するわよ、あちしの知り合いにいるわ」

 唯「またまたぁ」唯律はてっきり、からかわれてると思ったが

 光「あ~、幸太君だね。元気にしてるかなぁ?」生真面目な光がみんなに嘘をつくとは考えられない。

唯律「「ホントにいるんかい?」」忍が唯達とバカ話をしている間、澪と紬はこそこそ報告し合っていた。

 「ムギ、何キロ増えた?」

 「あのね、ゴニョ…キロ」

 「私は、ゴニョ…キロ」そして落ち込む二人。

 律「忍さん、とりあえずその少年連れてきて。そして二人に謝らせて」

 「そうね、あの娘達が素手で自動車(くるま)を止められたらそうするわ」

 唯「オォ、一気にカロリー減りそう!」

 光「忍ちゃんったらもう、あの子以外に出来っこないでしょ?」

 

 三月、憂は高校受験に合格。掲示板に妹の名前を見つけた唯は涙を流して喜んだ、これで憂も四月から姉達と同じ桜ヶ丘女子高校に通う事になる、実はこの日合格発表を見にきた受験生の中に軽音部と運命の出会いをする娘がいるのだがそれは未だ当人達も知る由がない。

 四月から軽音部は二年生に進級した。今年は唯、律、紬は二組で同じクラスだが澪だけ一組になってしまった。教室に入っても知り合いもおらず鬱ぎ込んでいると

 「あら、澪じゃない。今年は同じクラスだったのね」和が話しかけてきた。

 「唯とも初めてクラスが離れて心配だったの、これから一年間よろ…」

 「よろしく!」安堵したのか泣きながら和の手を取る澪であった。

 

 始業式の午後、各クラブによる新入生の勧誘争いが始まった。軽音部も乗り出したはいいが何せ現部員四名だけの弱小部なので他の部に圧倒され通しな始末、チラシ配りも大した効果はなく放課後の部活見学にかける事になった。

 

 「軽音部って格好いいイメージあるじゃない?一緒に見学行こうよ」そう友達に誘われた憂は軽音部部室に来た、そこにはメイド服に身をやつした姉達がいた…。

 唯「山中先生がクリスマス以来私達に衣装着せるのが癖になっちゃったみたいでさ」唯は憂達にケーキを給しながらニコやかに語る、紬は楽しそうに紅茶を淹れると二人の前へ差し出した。

 律「そういや澪は?」 

 澪「ここだ」一人だけ制服姿でベースを抱えている澪、物影からさわ子がメイド服を手に虎視眈々と狙っているが

 「コホン!」光が部室内にいるので迂闊に近づけなかった。

 「チッ!」舌打ちをするさわ子。

 憂「澪さんは着ないんですか?」

 澪「え?だって恥ずかしいし…」

 光「着たい人だけ着ればいいの。じゃあみんな、見学者も来たし一曲演奏してみる?」光が顧問らしく部員に指示をだす。

 「「「「ハーイ!」」」」全員返事をして各自楽器を手にスタンバイするが

 「この格好だとドラム()り辛いな、ヒカちゃん着替えていい?」律の提案に唯と紬も同意して全員制服姿に戻る。

 「それでは聞いて下さい『ふわふわ時間(タイム)』!」

 

 「軽音部の演奏格好よかったね!」憂の友達には好評だったらしい。

 「後、ケーキも美味しかったし。私入部しよっかなぁ?」

 「私も。お姉ちゃんがいるし」部員二名の確保に成功したようだ、一方合格発表の話にでてきたもう一人の新入生は

 「ちょっとええか?」関西弁で誰かに話しかけられた、リボンの色が赤いから自分と同じ新入生だろう。小柄なその娘とは対称的に女子にしては長身の彼女は

 「ウチ、軽音部探してんねんけど部室どこか知らへんか?」

 「軽音部ね…」こちらの二人がその日部室を訪ねる事はなかった。明日はいよいよ新入生歓迎会、略して新歓である。

 

 

 

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