ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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第13話新入生!

 新入生歓迎会が始まった。各クラブ共、新入生を確保するのに必死になっている。軽音部も負けじと自然に気合いが入る、今回は制服のまま演奏する予定だ。

 紬「さわ子先生はガッカリしてたわね」軽音部に新歓用の衣装を作ってきたさわ子だが『新入生歓迎会では学校指定の制服、又は体育着を着用する事』と校則にあるのを光に指摘されてやむなく断念した。

 澪「せめて吹奏楽部に着せればいいのに」ボソッと呟く。

 唯「吹奏楽部全員分は流石に多すぎるよ」

 律「まあ普段はネコ被ってるしな。それより澪、今日のセットリスト!」

 澪「あ、ああ」澪から一枚の用紙を渡された律。

 

 ~曲目~

1,ふわふわ時間(タイム)

2,カレーのちライス

3,私の恋はホッチキス

4,ふでペン~ボールペン~

 律「相変わらず澪のセンスは独特だよなぁー」

 澪「そう?」

 光「私はこういうの可愛くて好きだよ」

 唯「ねぇねぇ、ボーカル全部私でいいの?」

 律「そうだな、せっかくだから澪も一曲歌ってみるか?」

 澪「ヤダ!」

 律「もう文化祭みたいなトラブルは起きないって」

 澪「ヤダ!」ふとイタズラ心が芽生えた唯と紬。

 唯「ラーメンだけじゃ…」

 澪「ヤダ!」

 紬「ギョーザも付かなきゃ…」

 澪「ヤダ!」

 律「スゴい拒否反応だな…」

 光「何がイヤなのか本人も分かってないね(苦笑)」軽音部の部活紹介が近づく。

 

 「次は軽音部による演奏です」アナウンスがかかる、いよいよ出番だ。

 「さあみんな頑張って」光は部員達の背中を押す、そこにナゼかさわ子がしゃしゃり出てきて

 「最後に、みんなに一つだけ言っておく事があるわ」顧問でもないのに一体何を言うつもりだろうか。

 「制服も意外といい!」

 「さ、山中先生。私達は舞台袖にはけますよ」さわ子の襟首を掴んで引きずっていく光、唯達はスタンバイを始める。

 

 「軽音部です。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!」一曲目の演奏が終わり唯がMCを担当する。

 「私、軽音部って最初軽い音楽だと思ってて…」会場に笑いが起こる。

 「それでカスタネットができればいいかなぁなんて軽い気持ちで入部しました。なので皆さんもそんな気持ちで気軽に入部して下さい」

 律(唯のMCは安心して聞いてられるな)次の曲に入ろうとスティックでカウントする律だったが

 「でもカスタネットは実は意外に難しいってさわちゃん先生が言ってました。では次の曲」タイミングがズレた律、改めてスティックを振り上げるも

 「あ!さわちゃん先生は音楽の先生で…」

 「コミックバンドかぁ?!」堪らず突っ込む律。

 「では改めまして『私の恋はホッチキス』!」イントロが流れるが、ここでハプニング発生。唯が歌詞を忘れてしまった!気づいた澪が咄嗟にコーラス用のマイクでボーカルを変わる。

 (早く歌え!)目で合図を送る、唯も歌詞を思い出して歌い出す。

 「ウチの持っとったイメージとはちゃうけど、これはええ感じやん。なあ梓、どないしたん?」この新歓ライヴを観ていた前述の長身女子、和田秋は入学式の日に仲良くなった小柄でツインテの中野梓に声をかけたがその梓はライヴに目が釘付けで秋の声が届かなかった。

 

 「ライヴ盛り上がったのにな~」軽音部への入部希望者は一人も来ない、憂もその友達も結局入部しないらしい。唯、澪、律は部室の中からここへ繋がる階段を何度も覗いている、紬は三人に

 「それじゃくる者もこないわよ、それよりお茶にしましょう」一服しながらこうなれば憂をムリにでも入部させようかとか話していたその時、部室のドアが開いた。

 

 「軽音部ってここでっか?」

 「私達、入部希望なんですけど…」新入生が二人やって来た。

 「確保~っ‼」いきなり飛び付く律、こうして軽音部は六名となった。

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