ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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第15話白熱!体育祭

 あちしは百メートル走を一位でゴールしたわ、隣でエントリーしていた匠は勿論ドンケツ。つーかビックリするくらいノロかったわね、あの鈍足じゃ○び太君にも勝てない気がするわ。

 続いては借り物競走、これにも出場するあちし。掴んだお題に書いてあったのは『バカ』、何の躊躇いもなく一人の女子の元へ向かう。

 「朝比奈さん、一緒にきて!」そして審判のチェックもクリアしてまたしても一位を獲得した、隣の朝比奈夕子があちしにお題が何だったかを聞いてきた。

 「ねぇ、何て書いてあったの?校内一の美少女?ひょっとして理想のタイプとか?チョー照れるぅ」好き勝手に妄想しているといいわ。あちしはお題のカードをさりげなく破ってポケットに隠す、真実は誰にも告げずに墓まで持っていくつもりよ。

 

 続いては団体競技の棒倒し、匠と純が相手の様子をコッソリ窺ってきたわ。

 「ガッチガチに守るつもりだよ」

 「中央に守備をおいてるみたいだぜ」それならこっちは回り込み作戦で行こうかしらね、この競技は1チーム15人編成だから10人を左右に振り分け隙をつくのよ。右の陣にはあちし、左の陣に純が入り残りの5人が棒持ち担当、運動神経0の匠もここへ放り込むわ。

 棒倒しスタート!一斉に回り込むあちしらに戸惑う敵チームだけど今更体制を整え直すのはムリみたい、踵を返す守備陣を蹴散らして棒持ちにタックルをかます。結果見事にこっちの作戦勝ちよぉ。こっちの棒持ちの4人は何とか耐え抜いたわ、って4人? アラ、匠が潰されてるじゃない。(ムギュ~)全身足跡だらけ、まあかわいそ。ホントはザマァみろとしか思ってないけど心にもない事を呟いた、それより光ちゃん達とお弁当一緒に食べる約束しているのよね。さーてどこにいるのかしら?

 

 「じゃ~ん!」あ、光ちゃん。

 「おう、光」

 「ねぇあっちでお弁当一緒に食べよッ」

 「ああ。ところでみんなは?」

 「いいから、いいから」光ちゃんに手を引かれて誰もいないスペースに連れてこられた、そして2人っきりのお弁当タイムを過ごす事になったわ。

 「あっその卵焼き旨そう」

 「あーやったなぁ、じゃそっちの蛸の唐揚げを」

 「あーっ!俺の好物が~」

 「へへッ~ん。お返しだよ」いつの間にかオカズの奪い合いに発展した。

 「何だか腹一杯になったなぁ」

 「もうぉ、私のスペシャル弁当殆ど食べたからじゃない」えっ手作りだったの?しまった、もう少し味わって食べるべきだったわ。

 「光だって俺のを結構食ったじゃないか」そ知らぬ顔で返すあちし。

 「そっか、じゃお互い様だね」

 「そうだな」

 「「あはははは」」さて午後の競技も頑張るとしますか。

 

 「次の競技は綱引きです、出場する選手は準備を始めて下さい」アナウンスが聞こえてあちし達はスタンバイする、そうそう綱引きはポイントが高いのよ。今は赤組が有利だからこれで勝てば優勝は確実、けど負けると逆転される恐れがあるわ。

 「「「「オーエス!オーエス!」」」」両チーム共に渾身の力を込めて綱を引っ張る、時間いっぱいになって終了を知らせるピストルが鳴る。境界線に近づいていたのはあちしらでこの競技は白組の勝ち、と思ったら

 「オイ、チビ助!」赤井さんが白組の伊集院妹に詰め寄って文句をいっているじゃない、どうしたっていうの?

 「お前、そこの執事に境界線書き直しさせただろ?生徒会が確認した場所と位置ずれてるぞ!」

 「言い掛かりは止めるのだ!メイはそんな事頼んでないのだ!なあ咲ノ進?」まあ三原さんの独断とも考えられるけど伊集院妹ならやりそうね、騒ぎに気づいた校長先生が2人を仲裁にきたわ。

 「いやーっ、若い者は元気がいいのぉ」ってそうじゃないでしょ?あら水無月さんが審判に何か申し立ててるわね、今年はあちし達仲良しグループで彼女だけ白組なのよね。

 「白組の反則により綱引きは赤組の勝利!」審判が高らかに宣言して赤組の優勝はほぼ決定した。

 伊集院妹は地団駄踏んで悔しがり最後に捨て台詞を吐いた。

 「来年は負けないのだ!咲ノ進、次の体育祭はメイが勝つようにするのだ」結局自力で勝つ気ないのね、こいつ。その時はまた伊集院兄に化けて叱ってやりましょ、今度はお尻ペンペンしてやるから覚悟なさい。

 

 「卑怯な勝ち方はしたくなかったの」後日あちし達にそう語る水無月さん。白組の選手から告発されたらそりゃ審判も認めるしかないわよね、それにしても真面目というか悪く言えば融通のきかない娘ね。ま、過ぎた事はいいとして光ちゃんの誕生日が近いのよ。今年はどうしようかしら?

 

 

 




次回からあの名作とクロスします。
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