ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
第1話転生しちゃった!
~アンジェ(匠)視点~
女の子になったのを確認した翌朝、使っている寝室の戸が開けられた。そこには二人の男女、どうやら夫婦のようだ。見た感じから年齢を察する限りではこの体の持ち主だった女の子の両親らしい。
新しい両親から俺はこの世界の成り立ちについて色々教わった、ここは宇宙自体が一つの国家になっていて例えるならこの宇宙は江戸幕府のように形成されているみたいだ。そして俺達が住んでいるこの星は『主星』といっていわば江戸に当たるらしい、とはいっても徳川家将軍の役どころの女王陛下はここではなく宇宙より高い場所にある天空都市にお住まいとの事だった。
しかも…
「私が次の女王候補?」そういうのって世襲制だと思ってたけど違うみたい。
「あくまで候補よ、けれどこの世界では大変な名誉とされてるの」母から事情を聞いた俺は更に詳しく調べる意味も含めて、スモルニィ女学院に登校し始めた。
いやあ流石に女学院。見渡す限り女子、女子、女子!しかも
「アンジェ、もう元気になったの?」おそらく仲の良い娘の一人だな、こんな時の為に予め言い訳を考えてある。
「えっと…ゴメンなさい。病気のせいで記憶喪失になってしまったの、貴女は誰?私のお友達?」これは復学する際に俺が異世界からの転生したのを知っている両親と事前に打ち合わせておいた作り話だ、まさか魂だけ別人になっているとは言えないからな。
「そう。私は貴女の親友のマリーよ、何か困った事があればいってちょうだい」緑がかった青い目が印象的なマリーはそういうと自分の席に戻っていった。
ところでこのスモルニィ女学院は日本でいうお嬢様学校らしい、少なくても日本の女子校みたいに男の目がないからといってだらしなくしている生徒は一人もいない。
「リモージュさん、何をキョロキョロしているのですか?」担任に叱られてしまった、しかも
「ス、スミマセン」慌てて謝る俺、すかさずフォローしてくれたクラスメートがいた。
「先生、リモージュさんは病気の影響で記憶が乱れてらっしゃいますわ。今しばらくは様子を見て差し上げるべきだと存じますが」中年女教師は怯んだ、クラス中がざわめく。そんなに驚く事なのかな?授業が終わってからマリーにそれとなく話したら
「そっか。アンジェ覚えてないんだね、彼女はロザリア・デ・カタルナさん。貴女と同じ女王陛下の後継者候補の一人よ」これが後に奇妙な縁で結ばれる事になる彼女との最初の出会いだった。