ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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あの2人がラノベ部へ乱入します。


腐女子が来た

 やってきたのは忍達と同じ2年生だがラノベ部メンバー全員とは違うクラスの海老名姫菜だ。

 「えっと海老名さんですよね、何のご用ですか?」美緒の質問に姫菜はこう切り出した。

 「私も小説を書いてみたのよ、それでラノベ部のみんなに意見を聞きたくて」海老名は自分の書いた原稿を取り出すと美緒に渡す、そこに部室をノックする音が聞こえた。

 

 忍がドアを開けると誰もいない。

 「アラ気のせいかしら?」イヤ、いたのだが身長差がありすぎて視界に入っていなかった。

 「下見ろよ、下」ほむらに促されて忍が視線を下ろすとツインテのジト目な小学生がそこにいた。

 「「「誰?」」」ひかげ以外の全員が声を揃えて小学生に尋ねる。

 「あ、妹っす」代わりに答えたのはひかげだった、小学生を引き取ると部室の端に移動して耳打ちする。

 「れんげ、何でひびきの市に居るんだよ?まさか1人で来たんじゃないだろうな」れんげというひかげの妹は

 「姉ぇ姉ぇ(ね ね )がこっちでお仕事あるから着いてきたのん、それよりひか(ねぇ)何でコソコソしてるん?ウチ別に悪い事してないん」呆れ顔でひかげに突っ込むれんげに忍とほむらは爆笑し、美緒や美帆は姉妹に暖かい目を向ける。

 「それなら姉ちゃんと一緒にいろよ。何で私のトコに来た?」

 「姉ぇ姉ぇがLINE送ったって言ってたん、ひか姉見てないん?」

 「あ、ヤバ未読だった」自分のスマホを取りだしたひかげは姉からの未読メッセを

確認する。

 「明日急用ができたから。れんちょんをよろしく~」日付が昨日になっている、つまり今日だ。

琴「電子郵便くらい確認しなさいよ」

ひ「水無月先輩、LINEとメールは違うモノっすよ」

ほ「電子郵便って……水無月ホント横文字嫌いだよな」

忍「この前DJを『音盤回し』って言ってたのは爆笑したわ」ここまで話を聞いていたれんげは琴子に

 「第二次世界対戦はとっくに終わってるんよ?」真剣な表情で諭す、案の定机に突っ伏しながらバンバン叩く忍とほむら。

 「れんげちゃん、面白い娘なんですねぇ」微笑ましく見つめる美帆。

 

 「ちょっと!みんな私の事忘れてない?」置いてけぼりにされた姫菜が剥れて机に手をつき立ち上がる。

 「すみません、では改めて読ませてもらいます」最初はというか当然ながら部長の美緒が姫菜の原稿に目を通す、読んでいる内にドンドン顔を赤らめていき俯きがちになりながら副部長の忍に渡す。

 忍は小説の内容に表情を歪める。琴子は露骨に嫌な顔をして、美帆はどうコメントしてよいやら明らかに戸惑っている。矢部は口を押さえてトイレに駆け込んでいき、最後はひかげに原稿が回ってきた。

 

 途中まで読んだところでれんげがひかげの背中に抱きついてきた。

 「ひか姉、何読んでるん?」

 「海老名先輩の小説、れんげは見るな」

 「何でなん?ウチも読みたいん」

 「ダメ!小学生の読むモンじゃない」

 「見るーん!」

 「ダメっつったろ!ウガァー!」半狂乱化したひかげは原稿を破くと更に細かくちぎり、足で散々踏みつけて原型をとどめなくなるまでグッチャグチャにして丸めてゴミ箱へ放り込む。

 「アンタ何すんのよ?!」激昂する姫菜に対してラノベ部一同は

琴「正しい判断ね」

緒「部長として私が許します」

ほ「まあ、あんなのケツ拭く価値もねぇな」

帆「私もああいうのはちょっと……」

矢「男にアレはキツイっす」

忍「つーか小学生がいるんだから日を改めるとか、自重しなさいよ」海老名姫菜が書いたヨーロッパ某国の秘密警察に所属する青年刑事と悪の組織にアサシンとして育てられた少年のBLラブストーリーはラノベ部には大不評という結果に終わった。

 「何で?藤崎君もそっちの人でしょ」この姫菜の言い分に忍本人の代わりに琴子が答える。

 「藤崎君はオカマだけど同性愛者じゃないわよ」

 「そうそう、陸上部の女子と付き合っているしな」ほむらが援護射撃する、ひかげは息を切らしながら

 「あんなモン、れんげに見せたら私が姉ちゃんに怒られる(怯)」自分の肩を抱いてガタガタ震えている。

 「と、いう訳でお帰りはこちらです」矢部は部室ドアを開けて姫菜に退室を促す。

 「2度と来ないわよっ!」捨てゼリフを残して去っていった姫菜、ラノベ部一同はドッと疲れた様子で、ある意味先程の美緒の短編を読み終えた以上のやるせなさを感じていた。

 

 「ここってみんなでお話作るトコなん?」

 「ああ、作って書いて発表する部だよ」れんげの質問に答えるひかげ。すると

 「ウチもお話作りたいん!そんでみんなに読んでほしいん!」ナゼかヤル気満々のれんげである。

 「すいません部長、妹がこう言ってるんですけど」

 「ええ構いませんよ」

 「まあ海老名よりはマシなの書きそうよね」忍も同意する、部員一同も賛成のようだ。

 「でもお前ぇ、ずっとひびきの市(こっち)にいないだろ?」ほむらが尋ねると

 「大丈夫なのん、今日書いて明日読んでもらうん」

 「向こうに帰ってからでいいんじゃね?原稿は私が代読してやっから」

 「心配要らないのん!」こうしてれんげも小説を書く事となった、果たして一日で完成するのだろうか?

 

 




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