ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
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結盟をした俺達4人はこの辺り一帯を治める桃香の友人だという公孫賛の本拠地へと向かい、街の中でしばらく情報収集を行っていた。というのも相手は仮にも一領主、そこへズカズカ行っても足下を見られるだけと判断したからだ。まず公孫賛が領主として何をするつもりなのか、それに対して自分達は何をどう提供できるのか。それを見極めなけりゃ、ただの便利屋で終わる可能性がある。
仗助
「いいか、相手の欲するモノを効果的に提供する。そして結果を残し、評判と名を上げる。この線でいこう」俺は3人にこれからの方針を伝える。鈴々は面倒臭ーいってヌカしてたが、マイナー勢力な俺達にとってはこれが最も重要。桃香の友達とはいえこの際利用させてもらおう、ジョセフのジジイを通じてSPW財団に組織の経営を学んだけどそれがこんな形で役に立つとは皮肉なモンだぜ。
仗助
「この辺りに巣くう盗賊の規模は……約5000人と云ったところか、対して公孫賛の兵は3000人。いくら雑兵相手とはいえ、この差はデカいな……」4人して顔を付き合わせながら俺は呟く。
仗助
「そこでだ、ここで肝心なのが部隊を率いるリーダー……隊長の質だと思うんだ」俺がそう切り出すと愛紗は深く頷いた。3人の中ではこいつが1番まともというか、しっかりしているよな。
愛紗
「確かに。公孫賛殿の兵といっても、大半は農民の次男や三男などだからな。兵の質は五分五分、となれば率いる者の質こそが最重要だといえるな」
仗助
「ああ、それで……お前ら兵を率いた経験とかあるのか?」
鈴々
「ないのだ!」イヤ鈴々よ、そう堂々と宣言するモンでもねぇぞ。
桃香
「でもねでもね、愛紗ちゃんに鈴々ちゃんなら兵隊さん達を上手く率いる事が出きると思うよ」桃香、それ絶対根拠とかねぇだろ。とはいえこの2人は"あの"関羽に張飛なんだ、そう考えると俺も桃香に賛成だな。何で女になってるかは、未だに分からんが。だが例え俺がそう信じているにしても現状の俺達は兵を持たない、ただの腕自慢ってだけになっちまう。
桃香
「うう、そうだよねぇ。でも……じゃあどうすれば良いんだろう?」
鈴々
「簡単なのだ!公孫賛のお姉ちゃんのところへ行く時に、兵隊を連れていけば良いのだ!」
仗助
「正解。少数でいいからとにかく兵を率いて合流するのが最善の手だ。で、俺達は俺達で義勇兵を募った方が良いと思うがお前らの意見はどうだ?」
愛紗
「それは勿論、異論はないが。だけど一体どうやって?」
仗助
「金で雇う、腕比べで街の力自慢とかを負かして手下にする……パッと思い付くのはそれぐれぇだな」
鈴々
「腕比べなら負けないのだ!」
仗助
「お前ならそうだろうな。でも、これには無理がある」
愛紗
「ナゼだ?お金のない私達にはそれが一番手っ取り早い手段だと思うが」
仗助
「既に公孫賛も義勇兵を募集しているだろ?大抵の力自慢はそっちに流れちまってる可能性が高い。それに相手を負かすというのはそいつの面目を潰すってこと事になる、しかもこっちは俺以外は女。負けたとなりゃ、男の面目が丸潰れだぜ?そんな奴が仲間になってくれる訳ねぇ」
桃香
「そうだねぇ……」
仗助
「確かに兵隊を雇う為の金はねぇな。だが今回はそれほど多くの金は不要だ」
愛紗
「どういう事だ?」
仗助
「つまり見せ掛けだけ、兵のふりをさせるんだ。公孫賛に会うまでな」ここまで話して愛紗は納得したようだが桃香と鈴々は未だに首をかしげている、そんな2人に俺は更に畳み掛ける。
仗助
「だから、安い金で偽モンの兵を率いて公孫賛の元へ赴くんだ。上手く事が運べばそのまま部隊を1つくらい任されるかもって事だ」まあ、ハッタリをカマす訳だが、時には自分達を大きく見せろ。これも財団から得た運営テクニックだ、今回は必要になるだろう。
仗助
「で、今の所持金は?」俺達一行の財布を握る愛紗に尋ねると
愛紗
「ここでの食事代を払うと……これだけだな」チャリーン♪テーブルに硬貨の音が虚しく響く、こりゃ全部足しても1000円/現代日本にもならねぇな。
愛「約一名、大飯喰らいがいるからな」
鈴「うう、鈴々のせいなのか……けど、それは仕方ないのだ!」
桃香
「育ち盛りだもんね」
鈴々
「桃香お姉ちゃんの言う通りなのだ!」こいつ、今の俺達の状況が分かってんのかねぇ?
愛紗
「甘やかしてしまって、いやはや……面目ない……」
仗助
「まあいい。金を稼ぐ方法ならある」そう言ってのける俺にキョトンとする3人。実はこうやって酒家で3人と話しながら他の客達の会話を盗み聞きしているとあちこちで家が壊されただの、畑を荒らされただのというのを耳にしていた俺。早速赴いて《クレイジー・ダイヤモンド》を使って、超安値で家を修復したり、荒れた田畑を綺麗に馴らしてやった。一軒辺りは安くても塵も積もりゃあ何とやら、ホンの数日で結構な額を稼ぐのに成功した。早速、愛紗に頼んでダミー兵隊を集めてもらった。
鈴々
「まさかお兄ちゃんがあんな仙術を使えるとは思わなかったのだ!」
桃香
「崩れた家が一瞬で元通りになるなんて……ビックリしたよねぇ」感心している鈴々と桃香。そんな2人を尻目に、愛紗は雇ったダミー兵隊をとりまとめている。
愛紗
「仗助が稼いでくれたおかげで、百人ほど集める事ができたぞ」よし、そんだけいりゃ充分だ。
仗助
「じゃ、行こうぜ」何とかなる―そう自分に言い聞かせて、俺は3人と共に公孫賛の城へ向かった。
ダミー兵隊を連れて城を訪ねた俺達は、門前でしばらく待たされたが下にも置かない扱いで玉座の間に案内された。
??
「桃香!ひっさし振りだなー!」笑顔で桃香を出迎えたこの女が公孫賛か。予測はしていたけどよ、またしても美女になってるぜ。もう考えてもしょうがねぇ、気にすんのやめよう。
桃香
「
桃香
「んとね、関雲長と張翼徳。それに管輅ちゃんお墨付きの天の御遣い、東方仗助さん」改めてそう呼ばれると何か照れ臭ぇな、何となく背中がモゾモゾする。
桃香
「白蓮ちゃんは聞いた事ない?」
公孫賛
「聞いた事はある。最近、この辺りではかなり噂になっていたし。しかし眉唾モノだと思っていたが……」公孫賛は俺をジロジロ眺める。
公孫賛
「何か想像していたのと違うなぁ」確かにそう思うのも無理ねぇよな、俺自身がそもそも信じられねぇんだし。
桃香
「そんな事ないよ、仗助さんは本物だよ。私には見えるもん、背後に光輝く後光が!」後光って……顔がひきつる俺。
仗助
「まあ。本物かどうかはともかく、一応桃香達と行動を共にしている東方仗助だ。宜しく頼むぜ、公孫賛さん」
公孫賛
「そうか。桃香が真名を許したのなら、
桃香
「うん。白蓮ちゃんが盗賊さん退治の義勇兵を募ってるって聞いて、私達もお手伝いしようかなと思って」
公孫賛
「それは助かる。兵の数はそれなりに揃っているが、指揮できる人間が少なくて困っていたんだ。聞くと、結構な数の兵を引き連れてきてくれたらしいけど……」
桃香
「う、うん!沢山いるよ、兵隊さん(焦)」桃香……ハッタリが駄々漏れだぞ。
公孫賛
「で、本当の兵は、一体何人くらい連れてきてくれてるんだ?」
桃香
「あ……あぅ……」ダメだこりゃ。俺は口をパクパクさせる桃香と入れ替わり、洗いざらい白状しようとしたが
公孫賛
「ふふっ、桃香の考えている事は分かる。だけど私にはそういう小細工はしてほしくないな」
桃香
「あぅ、バレてたんだ……」
公孫賛
「これでも一領主だ。それぐらい見抜く目を持っていないと、生き残っていけないさ」苦笑する公孫賛に
仗助
「すまねぇ。全部俺が指示した事だ、桃香は何も悪くねぇ」俺は桃香を背中に庇いながら公孫賛に詫びを入れる。
公孫賛
「そうか。いや、気にはしてないさ。立場が逆だったら、私も同じような作戦を立てただろうしな。だが友としての信義を
仗助
「サンキュー……じゃなかった、ありがとう。勉強させてもらったぜ、あんたがいい人で良かった」再び頭を下げる俺に
公孫賛
「バ、バカ。そんなんじゃないって、ただの老婆心ってヤツさ」さっきまでの真剣な表情が一転、顔を真っ赤にして照れる公孫賛がスゲェ可愛い。……ホント、いい奴だな。
公孫賛
「そ、それより!兵の数を聞いてるんだからそれを教えてくれよ、桃香!」
桃香
「え、えーっと……その、あのね。実は一人もいないんだ」
公孫賛
「へっ?」すっ頓狂な声を出す公孫賛に俺は桃香の補足をする。
仗助
「桃香と行動しているのは俺と関羽、張飛の3人だけなんだ」
公孫賛
「関羽、張飛って後ろの二人の事か?」ここで愛紗と鈴々は改めて、公孫賛に自己紹介した。
愛紗
「我が名は関羽、字は雲長。桃香様の第一の矛にして、幽州の青竜刀。以後、お見知りおきを」
鈴々
「鈴々は張飛なのだ!すっごく強いのだ!」眉を潜めて二人を見つめる公孫賛。
公孫賛
「う、うーん。宜しく頼む……と言いたいところだが、正直二人の力量が分からん。どうなんだ、桃香?」
??
「アラ?人を見抜けと教えた公孫賛ちゃんがその3人の力量を見抜けないなんて話にならないじゃない」首をかしげつつ、唸っていた公孫賛の後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
ゲッターチームが揃うのはまだ先です……
原作との違い(第1話)
・主人公PCは桃香に「着ている服が変」と言われる→仗助は「髪型が変」と言われる
(第2話)
・主人公のボールペンを売った金で兵隊を雇う→仗助がクレイジーダイヤモンドで家等を直した修繕費を使う。
桃香と愛紗は主人公PCを[ご主人様]と呼び敬語を使う→2人共仗助を名前で呼び、ため口
・公孫賛の食客になっているのは趙雲のみ→忍も趙雲と一緒に食客になっている
・天の御遣いは2人になっている
※数字表記は地の文、仗助と忍のセリフではアラビア数字、恋姫側の人物は漢数字