ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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ここでやっと忍登場です。


第三席仗助と忍、再会するのこと

仗助

「忍!」

「ハーイ仗助)どうやらお互い何とか生き残ったみたいねぃ」

公孫賛

「何だ、貴殿ら知り合いか?」

 

 ~ここから忍視点~

 

 謎の渦に巻き込まれたあちし達ゲッターチームは3人バラバラになって何処かへ吹き飛ばされて、あちしはこの世界へジャガー号と一緒に落っこちてきた。普通ならここでパニクるでしょうけど、元々異世界人だった前世の記憶と能力を持っているあちしは自分の置かれた状況が何となく理解できたわ。

 元の世界に帰れるかどうかは一先ず頭の隅に追いやり、アンクレットのスイッチを入れてジャガー号を粒子化させて片付けるところを公孫賛ちゃんに見つかった。

公孫賛

「そこな若者よ、貴殿の身分と姓名を名乗られよ!」良かった。問答無用で切り捨てって事はないようね。

「あちしは藤崎忍。あなた達が知り得ない異界の地から流されてきた者よ」ここは正直に白状する、いくら嘘をついて誤魔化しても結局綻びが出るしねぃ。

公孫賛

「異界から来ただと?ではさっきの鉄の怪鳥を消したのも異界の妖術か?」

「正確には『科学技術』だけどねぃ、似たようなモンと思ってくれていいわ」

公孫賛

「では、我が城へ招かせてもらおう。異界の話とやらを、色々聞かせてほしい」こうしてあちしは公孫賛ちゃんの食客になったわ、そしてナゼか『天の御遣い』なんてよく分かんない通り名をつけられて神輿として担ぎ上げられる羽目になったのよ。不本意ではあったけど公孫賛ちゃんの事情を察したあちしは仲間を見つけるまでの間ならと条件付きでこの提案に乗ったわ、この事が話題になれば仗助の方から近づいてくるかもしれないしねぃ。そして今日に至るんだけど……まさか、仗助も天の御遣いにされてるとは思わなかったわ。

 

 ~再び仗助視点~

「で、話の続きだけど……」

愛紗

「そういう貴方も腕に自信がおありと見たが?」愛紗が忍に鋭い眼光を向ける。

「徒手空拳の武術だけどねぃ、それなりに闘えるわよ。ところで仗助、ゲットマシンはどうしたの?」忍は己れの踝を指し示しながら、俺に問うてきた。

仗助

「オウ、ここにちゃんと控えてるぜ」俺は右腕を上げ、忍にガントレッドを見せる。

??

「ホウ、天の御遣いとは忍殿だけではなかったという事か……」痺れ毒を含んだような声と共に、一人の美女がさっきの忍と同じ場所から姿を現した。てか、忍も俺と同じような立場にあったのか。公孫賛の奴、スッとぼけて誤魔化すつもりだったな……。

「随分と分かったような言い方するわね、趙雲ちゃん」軽く挑発するような忍に対して、趙雲と呼ばれた女は

趙雲

「当然。武を志す者として、一見で只者でないくらいは分かるというもの」

公孫賛

「へぇ~。(せい)がそういうなら、確かに腕が立つんだろうな」感心する様子の公孫賛だが

趙雲

「ええ、忍殿には負けましたが」だろうな……忍の奴、俺以上にチートだし。

愛紗

「ご謙遜を。貴女もかなりの腕とお見受けする」

鈴々

「鈴々もそう思うのだ!」愛紗と鈴々も趙雲から何かを感じ取ったようだ。

趙雲

「ふふっ、さて……それはどうかな。何せ、今ここには天の御遣いが二人もいる」忍には負けたという割りに余裕の笑みを浮かべる趙雲。

仗助

「つーか、天の御遣いとか言われてもあんま実感ねぇんだよ。ただ俺をそうだと信じてくれる桃香達の為にも、本物の天の御遣いでいたいとは思っている」

「まあ……真偽はともかくとして。公孫賛ちゃん、仗助は信用できる男よ。それに関しちゃあちしが保証するわ」

公孫賛

「そうか、なら問題ない……当家には他に相応しい人物もいないしな。桃香、それにみんなも私に力を貸してくれ」

桃香

 「うん!もっちろん♪私、たっくさん頑張っちゃうからね(喜)」

趙雲

「関羽殿、張飛殿に仗助殿も宜しく頼むぞ」趙雲の言葉に強く頷く俺達。

愛紗

 「ああ。我が力、とくと見せてみよう」

鈴々

「鈴々に任せるのだ!」

仗助

「グレートッ……って、違うか。えっと……」あ、ヤベェ。グレートをどう訳していいか分かんねぇ(困)、うわっ!みんな俺にジト目を向けている。忍に目で合図して助けを求める、一生の頼みだ!上手くフォローしてくれ忍!

「ハァ~(仗助……アンタって肝心なトコで締まんないのね……)」ため息を1つ吐いた忍は結局助けてくれず、俺は《グレート》の意味をみんなに解説させられる羽目になった、まさか自分の口癖について語るのがこれ程恥ずかしいとは思わなかったぜ。忍のヤロー、後で覚えてやがれ‼トホホ……。

 

 公孫賛と共に闘う事になって、陣割が決まるまでしばし休息の時を過ごしていた俺達は侍女に呼ばれて城の外へ出た。すると城門に向かった俺達の目の前に、武装した兵士達が整列していた。

仗助

「ウォォーッ、こりゃ壮観だなぁ……」兵士達が微動だにせず並んでいるのを見た俺はちょっとグッときて、感動の声を漏らしていた。

桃香

「スゴーい!この人達全員、白蓮ちゃんの兵隊さんなのー?」桃香も驚いているみたいだな。

公孫賛

「勿論さ。……とは言っても、本当は正規兵半分、義勇兵半分の混成部隊だけどな」苦笑しながら語る公孫賛だが、それでもスゲェって。

「そんなに義勇兵がいるのね……」いつの間にか合流していた忍が複雑そうな表情で呟く。

趙雲

「それだけ大陸の情勢が混沌として、皆の心に危機感がでているのだろう」これまた気配なく現れた趙雲が同意する、しかし波紋を持ってない2人に俺が気づけないとはな。俺も精進しないとな、頬を叩いて気合いを入れ直す俺。

愛紗

「ふむ……。確かに最近、大陸各地で盗賊だの何だのと悪党共が跋扈しているからな」

鈴々

「一体この国はどうなっていくのだ……」普段はお気楽な鈴々まで神妙な顔で憂いている。

趙雲

「民の為、庶人の為……間違った方向には行かせやしないさ。この私がな」趙雲は静かだが力強く宣言する。その瞳に宿る真剣な光には、単に自信という言葉以上の強い煌めきがあった。

 

愛紗

「……趙雲殿」愛紗が真剣な顔で趙雲に向き合っていた。

趙雲

「ん?どうされた、関羽殿」

愛紗

「貴女の志に深く感銘を受けた、我が盟友になって戴けないだろうか」

鈴々

「鈴々も趙雲とお友達になりたいのだ!」やっぱり鈴々も加わるか、そりゃそうだろうな。

趙雲

「ふっ……志を同じくする人間、考える事は一緒という訳か」

愛紗

「……?どういう事だ」

趙雲

「関羽殿の心の中に、私と同じ炎を見たのだ。そして志を共にしたいと……そう思った」穏やかに微笑んでそう言うと、趙雲は愛紗に向かって手を差し出した。

趙雲

「友として、共にこの乱世を治めよう」

愛紗

「ああ!」

鈴々

「治めるのだ!」

桃香

「あー、私も。私もだよ!」がっちりと握手している3人の姿を見た桃香が、急いで駆け寄って自分の手の平を3人の拳の上に乗せる。

桃香

「みんなで頑張って、平和な世界を作ろうね♪大丈夫。力を合わせれば、ドーンッ!ってすぐに平和な世界が出来ちゃうんだから♪」まるで俺らが元いた世界のJKかの如くハシャぐ桃香。

鈴々

「そんな簡単な訳ないのだ。お姉ちゃんは気楽なのだなー」桃香……よりによって鈴々に言われてるぞ。

趙雲

「ふっ……中々どうして。そういうお気楽さも時には必要というものだ」趙雲は嘲笑ではなく、優しく微笑む……フォローしているんだろう、愛紗も微笑みを返す。

愛紗

「そうだな……我が名は関羽、字は雲長。真名は愛紗だ」

鈴々

「鈴々は鈴々!張飛と翼徳と鈴々なのだ!」

桃香

「劉備玄徳、真名は桃香だよ!」

「我が名は趙雲、字は子龍(しりゅう)。真名は星という……今後共宜しく頼む」再びがっちりと握手を交わし、これからの友誼(ゆうぎ)を誓い合う4人の元に、言いづらそうな表情で公孫賛が俺達の方へ近づいてきた。

桃香

「あ、ゴメン。白蓮ちゃん」

公孫賛

「良いけどさ……私だって、救国の志はあるんだから。忘れないでくれよな」

「ふふっ、拗ねなくても良いではありませんか」悪戯っぽく笑う星。

公孫賛

「す、拗ねてなんているか!ふんっ……」顔を赤くしながら、プイッと横を向いた公孫賛の姿に、みんな思わず噴き出した。そんな中、俺と忍はコソコソしながら互いにこれまでに掴んだ情報を交換し合っていた。別に隠す訳じゃねぇが、2人っきりの方が何かと話がスムーズに進むからな。

「ねえ仗助」忍がいつになくマジな顔を見せて俺に言う。

「あちしらはおそらくこの国を救わんとする為、ゲッターに導かれた……そうは考えられない?」府に落ちた、そういやゲッターには色々不確定な面も多い。という事はやはりここは俺達にとっての過去の世界じゃなくて……

「間違いなく異世界ね、一種の平行世界なら某米国大統領が、とっくにドジャアーンしているわよ。きっと」確かにな。それからしばらく経つと、やがて陣割が決まった。

愛紗

「我らは左翼の部隊を率いる事になった。新参者に左翼全部隊を任せるとは、白蓮殿も中々に豪毅だな」

桃香

「それだけ期待されてるって思って良いのかな?」

仗助

「だろうな……頼んだぜ、鈴々」

鈴々

「任せろなのだ!」ドンッと胸を叩いて自信満々の鈴々の頭を撫でていると

「じゃあ、あちしは星ちゃんと右翼を率いるわね」さっきまで一緒だった忍がこちらから去っていく、同時に軍の先頭に立つ公孫賛の演説が始まった。

公孫賛

「今まで幾度となく退治しながら、いつも逃げ散っていた盗賊共。今日こそ殲滅してくれよう!公孫の勇者達よ、今こそ功名の好機ぞ。各々存分に手柄を立てぃ!」公孫賛に煽られ兵士達は、拳を突き上げて雄叫びを上げる。大地を揺るがすような鬨を満足気に聞いていた公孫賛は、剣を掲げ出陣の号令を出した。意気揚々と城門から出発する兵士達と共に、俺達も1隊を率いて移動を開始した。忍と話し合って、今回は余程の事がない限りゲットマシンとスタンドは使わないつもりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回、遂にゲッターチーム揃うか?
(予告は変更になる場合が多々あります)
原作との違い
主人公は戦争に躊躇いを見せる→闘い慣れしている仗助はあまり躊躇いがない
※ここに書くハズの文を前話の後書きに載せてしまった
( ̄□ ̄;)!!思いっきりネタバレしとる!
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