ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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三国志には欠かせないあの人が登場します。


第八席曹操、劉備に近づくのこと

~視点なし~

 

 鬼3体を撃退して、桃香達と合流したゲッターチーム。彼らは自らの敵について多くは語らなかったが、只1人助かった義勇兵は何年か経って講談師となり、大陸中でゲッターチームの話を面白おかしく語って聞かせる事となるがそれはまた別の話。

 

~仗助視点~

 

 その後も俺ら劉備軍の快進撃は続く、先日もかなり大規模な黄巾党の1団を壊滅させて軍そのものも相当な大所帯になっていた。

 ある日の事、黄巾党を追い払った俺達は放置された敵陣地へと侵入した。

愛紗

「敗残兵が潜んでいるかもしれん。各員、陣地内をくまなく調査しろ!」

朱「見つけた物資には手を付けず、すぐに私達に報告して下さいね」

兵士達

 「「「応っ!」」」力強く答える義勇兵

仗助

 「ふぅ~……とりあえずは一段落だな」安堵のため息を漏らす俺。

桃香「そうだね、みんなご苦労様でした♪」

愛紗

「桃香様こそ。本陣の指揮、お疲れ様でした」

鈴々

「天然なお姉ちゃんにしては、中々良い指揮だったのだ」

桃香

「うぐっ……ほ、殆ど雛里ちゃんのお陰だったりするんだけどね。あはは……」

雛里

「あわわ、そ、そんな事ありませんよ!桃香様はスゴく勇敢に闘っておられました。だからこそ兵の皆さんが桃香様についていったんです」

桃香

「ううっ、ありがと雛里ちゃん……」

れんげ

「雛里スゴかったんなー。ウチ、大した事できなかったん」

鈴々

「でも、朱里もスゴかったのだ!」

朱里

「はわっ?!私ですか?!」

鈴々

「鈴々は指揮しなくて済んだから、スゴーく楽だったのだ。朱里ありがとなのだ」

朱里

「はわわ、り、鈴々ちゃんもスッゴく強くて頼もしかったですよぉ」

鈴々

「へへー、それは当然なのだ♪」

愛紗

「こら、鈴々調子に乗るな」

鈴々

「むぅー。調子に乗ってはいないけど、鈴々が強いのは当然なのだ♪」そりゃそうだな、俺だってスタンドなしじゃ武器を持った鈴々に勝てるかどうか厳しいしな。

仗助

「でもよ、桃香が雛里を、鈴々が朱里を認めたようにこの大陸には強い人間やスゴい人間がごまんといるだろう?それは鈴々だって分かってるよな」

鈴々

「当然なのだっ!それに仗助お兄ちゃんや忍お兄ちゃん、れんげもスゴかったのだ!」おっ♪、なんだこいつ……テレるじゃねぇか(////)。

桃香

「忍さんは蹴りや拳がスゴい破壊力だし、鳥や虫に化けて敵陣に潜入できるし。仗助さんとれんげちゃんのすたんど?ってのも敵を引っ掻き回したりこっちの怪我人を治療したり……攻撃でも大活躍だったモンねー」

「まあね。でもあちしはこんな風にお互いを認め合う、その方が大事だと思うのよ。統率力のない、大将が独裁主義な組織は確実に持ち崩すわ」忍は威張る訳でもなく、桃香や鈴々の絶賛を軽く受け流す。しかしこいつ、まるで実体験したかのように語るな……

愛紗

「……その点、朱里や雛里の統率力は見事だった。それをあれだけ見せられたならば、認めない訳にもいかないからな」言えてんな、俺が治療や防壁の修復なんかに集中できたのも2人が指揮を執ってくれたお陰だしよ。

桃香

「スゴいよねー。兵隊さん達を手足の如く指揮してたもん」

「ウフフッ、確かに心強いわね」

れんげ

「スゴかったん。ウチ尊敬するん!」俺達の手放しで誉めちぎると、朱里も雛里も顔を真っ赤に染める。

朱里

「はわ……あ、ありがとうございます」

雛里

「あわ……これからも沢山頑張ります」

鈴々

「こちらこそ、宜しくなのだ!」

朱里・雛里

 「「はいっ!」」頷き、返事した2人と握手を交わしながら、力を合わせる事を誓い合う俺、忍、れんげ、桃香、愛紗、鈴々、朱里、雛里の8人だった。そこへ……

 

~忍視点~

 

兵士(モブ)

 「申し上げます!」兵士さんが1人、慌てた様子で駆け込んできたわ。

桃香

「はいはーい。どうしたの?」

兵士(モブ)

「はっ。陣地の南方に官軍らしき一行が現れ、我が隊の指揮官にお会いしたいと……」

愛紗

「官軍らしき、とはどういう事だ?」

兵士(モブ)

「それが……通常の官軍が使用する旗を用いず、曹と書かれた旗を掲げているのです」官軍を名乗りながら、自分達の旗を?意味が分かんないわね。朱里達なら何か知ってるかも。

朱里

「……おそらく黄巾党征伐に乗り出した諸侯でしょうね」

雛里

「曹と言えば……許昌を中心に勢力を伸ばしている、曹操さんかと」そ、曹操?三国志で言やぁ、主人公格の人物じゃないのよ。それが何であちしらに……まさか、ゲッター目当てかしら?

仗助「そういえば曹操と劉備って三国志演義(・・)じゃライバル関係だったぜ、ひょっとしたら桃香の事を探りに来たのかも知れねぇな」仗助があちしにだけ聞こえるように小声で囁く。

「どうすんの、桃香ちゃん」

桃香

「曹操さんって味方でしょ?じゃあ挨拶はしておいた方が良いと思う」

朱里

「そうですね。上手くいけば共同戦線を張れる可能性もありますし」

愛紗

「しかし……我らの手柄を横取りするという事も考えられるのでは?」

雛里

「普通の官軍ならそうでしょう。しかし私が聞き知っている曹操さんが、そんな恥知らずな事をするとは思えませんけど……」

鈴々

「曹操ってどんな奴なのだ?」

朱里

「誇り高き覇者……その言葉通りの方ですね」

雛里

「器量、能力、兵力、そして財力。全てを兼ね備えているといっても過言じゃないと思います」

桃香

「ほわー……何?その完璧超人さん」

愛紗

「そのような人物が、どうして我らのような弱小部隊に声をかけたのだ?」

れんげ「分からなければ、会って聞けば良いのん」れんちょんの言う通りね。

「じゃ桃香ちゃん、1度みんなで曹操に会ってみましょ」

桃香

「ん、そうしよ。じゃあ曹操さんに、歓迎しますって伝えてきてくれるかな?」オイ、仗助にれんちょん。今ボソッと小さな声で『いいともー』っつったわね、あの(・・)番組、あちしらがこの世界に来る前に終わってるわよ。

兵士(モブ)

「はっ。あの、こちらでお会いになられるのですか?」兵恐々といった様子で質問する。

愛紗

「ああ。向こうが声をかけてきたのだから、こちらから出向かなければならない道理はない。相手が諸侯といえども、我らは堂々とここで出迎える」愛紗ちゃんの言う通りだわ。何もあちしらがへりくだる必要はないのよね、堂々としてりゃ良いのよ。

兵士(モブ)

「分かりました?では失礼します!」曹操を呼びに下がる兵士さん。

桃香

「曹操さんかぁ~……どんな人だろうね~」

れんげ

「ウチ知らないん。朱里や雛里はどんなのか知ってるのん?」れんちょん、物じゃないのよ……(呆)。

朱里

「そうですね……治政の能臣であり、詩人でもあり……そして何より、乱世を生き抜く奸雄でもある人物だって噂です」

愛紗

「治政の能臣、乱世の奸雄……善悪定かならずというやつだな」ここまで聞いてもれんちょんは?な顔をしてるわね、ここはスルーして後で教えてあげましょ。

雛里

「そうですね。後……一点だけ分かっているのは、自分にも他者にも誇りを求めるという事……」

桃香

「誇り?誇りってどういう?」

れんげ

「ホコリなら知ってるん。掃除する時、でるヤツなんなー」オイこら、ちょっと待ちなさいよ。

??

「誇りとは、天へと示す己の存在意義。誇りなき人物は、例えそれが有能な者であれ、人としては下品(げぼん)の下品。そのような下郎は我が覇道には必要なし。……そういう事よ」

桃香

「ほわっ?!ビックリしたぁっ?!」

愛紗

「誰だ貴様っ?!」

??

「控えろ下郎!このお方こそ、我らの盟主。曹孟徳様だ!」ふ~ん、こいつが曹操ね、美人ではあるけど可愛げがないわね。それにしても……史実でも曹操は小柄な人物とあるけど、この曹操も随分小っちゃいわね。伊集院妹や赤井より、背ぇ低いんじゃない?

桃香

「そ、曹操さん?!え、でもついさっき呼びに行ってもらったばかりなのに……」

曹操

「他者の決定を待ってから動くだけの人間が、この乱世の世の中で生き延びられると思っているのかしら?」あちしらが自分に会う事を選ぶって、分かっていたって事かしら?

曹操

「寡兵なれど、戦場を俯瞰して戦略的に動ける部隊ならば大軍を率いて現れた不確定要素を放置しておける訳はない。ただそれが分かっていただけよ」そんなの大した事じゃない……そう言いたげに答えた少女が

曹操

「改めて名乗りましょう、我が名は曹操。官軍に請われ、黄巾党を征伐する為に軍を率いて転戦している人間よ」小憎らしい、淡々とした口調で自己紹介を済ませた曹操。なんか腹立つわね、仗助も額に青筋を浮かべている。

桃香

「こ、こんにちは。私は劉備って言います」あ~あ桃香ちゃんってば、もっと毅然とした態度をとらなきゃダメよ。

曹操

「劉備、良い名ね。貴女がこの軍を率いて……ちょっと待って、少し前に巨大な人喰いの化け物が現れたわよね。あれを退治したのも貴女達な訳?」

桃香

「それはその……げったあちいむが……」

曹操

「げったあちいむ?」意味が分かんないといった感じで桃香ちゃんを怪訝な顔で睨む曹操に、あちしらは自ら名乗り出る。

 

~視点なし~

 

仗助

「俺達だ。俺は東方仗助、宜しく」片手を前に差し出した仗助だが、曹操は一瞥もしないで無視する。

「あちしは藤崎忍よ」

れんげ

「ウチ、宮内れんげなん」

曹操

「そう。あなた達があの巨人を操っていたの……で?」

仗助

「ゲットマシンなら陣の奥にあるぜ」仗助は立てた親指で自らの後ろを指す、そこには赤、やや青みがかった白、黄色をした金属製の巨大な鳥のような物体が整列していた。

曹操

「あれが?」内心では腰を抜かしそうになるも、何とか平静さを装う曹操。

「3体を連結させると貴女が見た姿になるわよ」対して、おどけたように肩をすくめる忍。

曹操

「まさか、あなた達は自らが天の御遣いだとかいう与太話を本気で言い張りたいのかしら?」曹操の目当てはゲッターではなさそうだ。

仗助

「さてな。天の御遣いだって証明するのに何が必要か分かんねぇし、ゲットマシンにその力がない以上言い張るつもりもねぇよ。俺達ぁ桃香達みたいに信じてくれる奴だけ信じてもらえりゃ、それで良い」

??

「貴様!曹操様に何という口の聞き方を!」先程愛紗にも怒りを露にした女が仗助に激昂するが、曹操自身が下がらせる。

曹操

「やめなさい春蘭」

??

「は、しかし華琳様……」

曹操

「この男の言う事も尤もよ。本物と証明する術がない以上、それを信じるか否かはそれぞれが考える事……本物かどうかは置くとして、あなた達が化け物を倒したという訳ね」

「まあ、唯一対抗手段を持ってるってだけなんだけどねぃ」

曹操

「へぇ……」感心したように呟いた曹操が、れんげの顔をジロジロと見つめる。

れんげ

「ウチの顔に何かついてるん?」

曹操

「別に。貴女、もう少し経てば私好みの美女になりそうね……春蘭、秋蘭」

??・??

 「「はっ」」

曹操

「部隊に戻り、進軍の準備をしておきなさい」

??・??

「「御意」」春蘭、秋蘭と呼ばれた女達は曹操に一礼すると自分達の陣へと戻っていった、曹操はまだ話したい事があるらしく1人で残っている。

曹操

「げったあちいむ……と言ったわね。あなた達がこの乱世に乗り出したその目的は何?」

仗助

「さて……俺達ゃ御輿だからな。主義主張みてぇなモンはねぇよ、ただ桃香……劉備達の考えに賛同して協力してるだけだ」

「皆が言う、天ってトコからこの世界にやってきて……打算も計算も勿論あるわ。けど桃香ちゃん達の理想に共感して、力になりたいと思っているのは本当よ」

曹操

「御輿ね、なるほど。ならばこの軍の統率者は、やはり劉備という事で良いのね」ゲッターチームの真意を理解したのだろう、曹操は確認するように彼らを見る。

仗助

「そう思ってくれて良い」仗助、忍も頷く。返事を受けた曹操は劉備に向き合うと

曹操

「ふむ……ならば問いましょう。劉備、貴女の目指すモノは何?」

 

 

 

 

 

 




終わり方が中途半端ですが、今回はここまでです。
2020/3/8以降、一部修正していきます。
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