ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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最近、転職した事もあって久々の更新です


第十席ゲッターチーム、再び鬼退治するのこと

兵士(モブ)

「劉備隊は横隊を組み、号令と共に敵陣に向けて突撃せよ。我らは後方より弓による援護の後、すぐに後を追う!」曹操軍の伝令が俺達に指示を伝えにきた。

鈴々

「やったー!鈴々先陣っ!」

仗助

「……っと、待て鈴々!」俺達が先陣だぁ?曹操のヤロー、何てムチャな指示を出しやがる!

桃香

「私達の戦力じゃ、敵さん相手に時間稼ぎにもならないよ!」桃香も必死に訴えるが、伝令は眉一つ動かさず淡々と言葉を続ける。

兵士(モブ)

「はっ。そのお考えも尤もです、しかしこの命令も曹操様にお考えあっての事」

愛紗

「その考えとやらは何だ?」愛紗も納得がいかないらしく、やや喧嘩腰で伝令の話を促す。

兵士(モブ)

「まず劉備軍に敵の目を引き付けておいてもらい、その隙に特殊部隊を潜入させて備蓄されている兵糧を焼くのです。そうすれば敵は混乱に陥るでしょう、その混乱に乗じて総攻撃を掛けるのです」なるほど、表面上は良い作戦に思えるな。

愛紗

「我らを囮にして時間を稼ぐ、か……その特殊部隊とやらは確実に成功するのだろうな?」プレッシャーをかけるような愛紗の言葉にこの伝令はやはり顔色を変えず

兵士(モブ)

「はっ。我が軍の精鋭なれば」言い切りやがった!

桃香

「……分かったよ。なら曹操さんを信じて、何とか時間を稼いでみる」桃香は渋々といった様子で了承した、伝令は最後まで無表情のまま

兵士(モブ)

「宜しくお願いします、では!」自らの役目は終わったと言いたげに去っていく。 

愛紗

「我らを囮にするとは……曹操とは一筋縄ではいかない人物のようですね」

朱里

「組織としての力の差が歴然としてますから。こうなるのは仕方がないのかもしれません」

仗助

「あっちはマジもんの軍隊で、こっちは寄せ集めの義勇兵……そういう事か。

雛里

「有り体に言えば……」アンニャロー!舐めやがって!怒りで膓が煮えくり返る俺の頭に忍のチョップが落ちてきた。

「曹操を潰したきゃいずれチャンスが来るわよ。それより悔しかったら、まずはこの闘いで名を上げるのよ」そうだ、俺らも早く組織化された軍隊を持てるようにならねぇとな。

愛紗

「今のままでは、諸侯に上手く利用されるだけになるからな」

鈴々

「早く強くなりたいのだー!」

桃香

「この闘いが終われば……ちゃんと独立できるのかなぁ……?」

「きっと出来るわよ。そう信じて、今は闘いましょ」

愛紗

「……そうだな。では、私と鈴々は前曲を率いる」

仗助

「オウ頼んだぜ……気を付けろよ、2人共」

鈴々

「鈴々は無敵だから大丈夫なのだ!」

仗助

「そいつぁ知ってるけど、無敵でも油断は禁物だぜ」

鈴々

「合点なのだ!」

桃香

「愛紗ちゃん、鈴々ちゃんを宜しくね」

愛紗

「お任せ下さい桃香様。鈴々のお守りは得意中の得意ですからね」流石頼りになるお姉ちゃんだな。

仗助

「……2人共、武運をな」力強く頷いた2人が、部隊を率いる為に前曲へと移動していく。

桃香

「じゃあ、仗助さん達は後方に移動してね。私と雛里ちゃんは本陣を率いるから」

仗助

「分かった。俺らは朱里と後ろに下がろう……基本、指揮は朱里に任せるぜ」

朱里

「御意です♪」

仗助

「桃香、あんま無理すんなよ。雛里、桃香を頼むぜ」

雛里

「は、はいっ!」

桃香

「じゃあ仗助さん、また後でね」

仗助

「ああ、後でな」別れの言葉ではなく軽い挨拶をするだけに止めた、それは俺の願望が口をついたからかも知れねぇ。お前ぇら、誰も死ぬんじゃねぇぞ……この時ばかりは普段は居るなんて信じちゃいねぇ神に祈りながら、朱里を連れて忍、れんげと共に後曲に向かう。―と、その時俺の耳に前曲から沸き上がる雄叫びが聞こえてきた。……死が隣接する激闘が、いよいよ始まる。

 

 ~忍視点~

 

朱里

「仗助さん!忍さん!黄巾党の陣地から黒煙が上がりましたよ!」

「特殊部隊ってやつの作戦が成功したのかしら?」

朱里

「おそらく!」遠くを見ようとするように目を細めた朱里ちゃんが、精一杯背伸びして何とか敵陣の様子を窺いながら、逐一状況を説明してくれる。でも悪いわね、あちしが直接見に行った方が早いわ。あちしは鷹に化けて、上空から敵陣の様子を観察する。その後、素早く戻って自分の目で見た光景を知らせたわ。

「突然の出来事に、敵陣の間に動揺が走ってるわ。今がチャンスよ!」あ……横文字は通じないのよね。慌てて言い直すあちし。

「好機よ!」現代日本じゃ当たり前になってても、こっちじゃ通じないからそこは面倒なのよね。

仗助

「ヨッシャ!全軍に突撃命令だ!伝令兵頼むぜ!」仗助の指示を受けて、伝令さん達が前曲と本陣に駆け出していく。同時に全部隊が慌ただしく動き、怯み始めた敵に襲いかかっていったわ。

仗助

「チッ、伝令が遅かったか?」

朱里

「あぅ、違います。多分、全線の愛紗さんとか雛里ちゃんが機を見るのに敏なだけですよ」ふ~ん、流石関羽に鳳統。歴史に名を残しているのは、伊達じゃないわね。

朱里

「あ、あの……」モジモジしながらあちしの裾をクイッと引っ張り、朱里ちゃんは何かを目で訴えてくる。

「んふふ。勿論、朱里ちゃんの事だって流石と思ってるわよ」

朱里

「あぅ……えへへ、はい」認められて安心したのかしら?朱里ちゃんははにかむように笑って手を離した。……あーん!もうっ可愛いわね。

仗助

「和んでばかりもいられねぇぞ忍。俺らも前線に行こうぜ。すまねぇが朱里、指揮を頼む」

朱里

「御意です♪では皆さん!本陣に合流の後、浮き足だった黄巾党に止めを刺しましょ~」帽子を押さえながらペコンと頭を下げると、ほんの少しだけ様になった様子で、後曲部隊に指令を出す朱里ちゃん。

朱里

「合流後、後曲前衛はそのまま桃香様の指揮に入って敵の追撃を行って下さい。後衛は桃香様をお守りする為に方形陣を構築して下さい」

兵士(モブ)

「応っ!」ザッザッザッと力強い足取りで前進を続ける部隊は、やがて桃香ちゃん達のいる本陣に合流する。あちしらも、桃香ちゃんと雛里ちゃんのいる本陣に追い付いたわ。

「みんな、無事だった?」

桃香

「大丈夫♪これぐらいで怪我なんてしてたら、これから闘っていけないよぉ」

雛里

「私も全然だいじょぶです。愛紗さん達もご健在ですよ」ホッとするあちし。けどそれも束の間、前線から悲痛な雄叫びが聞こえてくる。

朱里

「そ、そんな……」その光景に目が虚ろになる朱里ちゃん、よっぽどショックだったみたいね。

仗助

「あいつら……また来やがったか!」

れんげ

「ウチらの出番なん!」

「そうね……」あちし達はゲットマシンに乗り込んで、再び鬼退治に向かった。

 

 ~その頃、曹操軍は~

 

荀彧

「華琳様、我が軍が例の化け物に襲われています!」

曹操

「何ですって!春蘭、秋蘭。直ちに本隊と合流よ。化け物を始末しておしまいなさい」

夏候惇・夏侯淵

「「御意」」

 

 ~再び劉備軍、視点なし~

 

朱里

「曹操さんの部隊から、夏候の旗が突進していきました。おそらく夏候惇、夏候淵さんの部隊かと」どうにか立ち直った朱里が桃香達に状況を知らせる。

雛里

「黄巾党は最早お仕舞いです。あの化け物を倒さないと……」

愛紗

「桃香様、ただいま戻りました」

鈴々

「ただいまーなのだ」

桃香

「お帰り……二人共怪我はない?」

鈴々

「当然なのだ♪」

愛紗

「それより桃香様、先程曹操軍が化け物退治に向かいましたが?」

桃香

「う~ん、ここは仗助さん達に任せた方が得策だよね。曹操さん達じゃ無理だと思う」

 

 桃香の予想通り、曹操軍は槍や騎馬を駆って鬼に挑むものの、圧倒的な力の差に全てが水泡に帰す。

夏侯惇

「我ら栄光の曹操軍がっ……!」

夏侯淵

「こんなところで……!」

曹操

「化け物め!我が覇道を阻む者に私は屈したりしない、覚悟!」既に満身創痍でありながら鬼に鎌を振りかざす曹操、その忠実なる配下、夏候惇と夏候淵姉妹も責めて一糸報いようと立ち上がる。

仗助

「退け退けーっ!曹操!そいつらは俺達が倒すぜぇ!」

「鬼が!随分好き勝手やってくれてわねぃ!」

れんげ

「覚悟するーん!チェンジ、ゲッター3!」曹操達を踏み潰そうとした鬼の足を掬い上げるゲッター3。

れんげ

「グレートマンパーンチ!」更に強烈な拳を繰り出す。

れんげ

「のすっ!」掲げた両掌を重ね、上半身を斜めに曲げる奇妙なポーズを取ったと思いきや

れんげ

「これやるーん!」背中から発射されたミサイルで、鬼を撹乱させる。

れんげ

「これがホントの『鬼のかく乱』なのん!オープン・ゲット!」3機は分離すると別形態に合体を遂げる。

「チェンジ、ゲッター2!駄洒落じゃ終わんないわよ!ドリル・ハリケーン!」螺旋状の左腕が鬼の身体を貫く、それでも尚抵抗を続けるが

「オープン・ゲット!」

仗助

「チェンジ、ゲッター1!ゲッタァァァービィィィム!」腹部から放たれた強烈な熱光線で鬼は爆発、その身体は雲散霧消した。

 

 ~れんげ視点~

 

 またしても鬼が現れたけど、ウチらゲッターチームがやっつけたん。闘い終わってみんなのところに戻って、やっと一息ついたのん。

仗助

「鬼を倒して敵の本拠地も落としたのは良いけどよ、この場でグズグズしていると黄巾党の本隊が引き返して来るぜ」

桃香

「このままここにいるのは、ちょっとマズいんじゃないかなぁ?」みんなして何か難しい話してるん、ウチはついていけないのん。

「ええ。敵の本隊が引き返して来れば、幾ら曹操と行動を共にしてるって言っても対抗し切れないと思うわよ」そういえば、しのぶんも仗助のおっちゃんも鬼が出てくる時しかゲッターを出そうとしないんな。

れんげ

「何でなん?」

仗助

「いいかれんげ、幾らゲッター線が無尽蔵だからってしょっちゅう使う訳にもいかねぇ。もし故障でもしたらどうする?」

「ここには整備士も司令官の神隼人さんもいないのよ、ちょくちょく休ませた方が後々楽になるわ」そうなんなー。

仗助

「てか、誰がおっちゃんだ!?俺ぁまだ16才だぞ!」

「アラ?アンタもあちしもれんちょんから見りゃおっちゃんじゃないの」

仗助

「し~の~ぶぅ~……手前ぇ!」2人してなんか追いかけっこし始めたん、仲良しなんなー。

 

 ~視点なし~

 

 一頻りじゃれあった?仗助と忍だが、そろそろ本題に戻る事にした。

朱里

「本隊の規模がどれ程のモノかは分かりませんが、黄巾党の全勢力から推察すれば十万人は下らないと思います」

愛紗

「十万人……流石に対抗できんな」

仗助

「よし、そうと決まればさっさとずらかろうぜ」

雛里

「私もその方が良いと思います……」

「けどそうなると問題は……兵糧ね」

鈴々

「みんな良く食うからなー」

愛紗

「お前が言うな!」

仗助

「どうするよ?」

朱里

「今のところは特に妙案が思い付きませんね……」顎に手を添えて、頻りに考え込んでいた朱里の後ろがざわめきたつ。

愛紗

「何事か!」愛紗に尋ねられた兵士が、緊張した面持ちで返事をする。

兵士(モブ)

 「はっ。それが、曹操殿がお見えになったようでして……」

桃香

「あ、じゃあここにお通ししてくれる?」

兵士(モブ)

「はっ!」走り去る兵士を見送っていた忍が、何か閃いたようだった。

 

 




しばらくスロー更新になります、ご容赦を。
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