ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
さて夏休みに入ったの
「そこな
「テリヤキ定食をライスで頼む、それとセイシュをな。店主には『いつもの』で通じると思う」そして今日もイン○ィー・○ョーン○みたいなおっさんがメンチカツを注文して妙にちっこいババアはオイルサーディンを肴にお酒をガンガン呑んで、毎回閉店間際にやってきては鍋イッパイのビーフシチューを持ち帰っていく女王を自称する美人だけど怪力なお姉さんと相変わらずハチャメチャな客層だったわ、大分慣れてはきたけどねい。
「晩メシ食ってくか?」閉店後におじちゃんがそう言ってくれたので厚意に甘える事にした、確か今日のスープはとん汁だったわよね。
「ウチは毎月29日の味噌汁をとん汁にしてんだ、今日の特別営業でも同様でな」つまりダジャレね、美味しいからケチをつける理由もない。
翌日曜日、家に一人残って情報誌「ひびきのウォッチャー」を流し読みしていると何やら怪しい通販の広告が載っていたわ。こんな胡散臭いモノ本気で信じて購入する人なんているのかしら?とか思っていたら家のインターホンが鳴った。
「お届けものでーす、判子下さい」小包は3つで受取人は父と母と弟、届け物の中身は飲むだけでフサフサになる毛生え薬にダイエット食品に睡眠学習セット。揃いも揃って他力本願のバカ一家か!これは後で三人まとめてお説教ね。
「おや少年、お姉さんに見惚れちゃったかな?」
「えっ?」何を勘違いしたのか配達に来たお姉さんがあちしに聞いてくる、確かに綺麗な
「毎度どうも、これからもご贔屓に!」それだけ言い残して颯爽と仕事に戻っていった、贔屓どころかもう二度と会わないと思うけどねい。そうそう、帰ってきた3人は正座させて無駄遣いするなとキッチリお説教しておいたわ。
光ちゃんと約束していた海へ出掛ける日になったわ、去年は大人数でやってきたけど今回は2人っきりよ。
「お待たせっ」更衣室から去年よりもセクシーな水着に着替えた光ちゃんがあちしの目の前に現れた。
「似合ってるじゃん」
「えへへ❤」はにかむ光ちゃん、あちし嘘はついてないわよ。それにしても光ちゃんは細くもなく太くもなくホントにスタイルいいのよね、女の子の理想の体系じゃないかしら。とか頭ン中で評価してたら第三者の声がした。
「ジロジロ見すぎ」誰よ?って水無月さんだわ。
「琴子どうしたの?海に来るなんて珍しいね」光ちゃんが誘ったんじゃないのね。
「誰かと一緒か?」あちしはさりげなく聞いたんだけど、特に連れはいないみたいね。ひょっとして一人かしら?まさか光ちゃんを追いかけて来た訳じゃないでしょうけど。
「な、何よ。文句ある?」イヤ、別に悪くはないわよ。でも淋しくない?しかも思いっきり水着だし、それに…
「ねえ、彼女ォ」
「一人ィ?俺達と遊ばな~い?」ホラ、ご覧なさい。案の定軽薄そうな男達にナンパされそうになってる。
「あ~この娘、俺のツレなんで」遠回しに近づくなと警告するあちし、また因縁吹っ掛けられる気がしたけど
「あ、すいません」アッサリ撤退した、何だか拍子抜けだけど穏便に済んだから良しとしましょ。
「一応お礼を言っておくわ」
「ヘイヘイ、じゃ3人で行動するか」クリスマス以来の両手に花状態のあちし。
「そ、そうだね。せっかく忍君と2人っきりだったのに…、」光ちゃんのテンションが急に下がったわ。
「光、どうかしたか?」
「ううん、何でもないよ」思い過ごしかしら?
[注釈1]実際の2000年7月29日も土曜日でした。
[注釈2]異世界は15才で成人のため、忍も少年ではなく青年とみなされます。
[注釈3]この時代からチャラ男という言葉が使われ出したと記憶してます。