ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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『グレートマンパンチ』、元ネタは原作のれんげが好きなアニメ(特撮?)のヒーローの技です。
十六席のサブタイ、修正しました。


第十七席忍、スタンドの能力に目覚めるのこと

れんげ

「チェンジ、ゲッター3!」れんげが鬼に先制攻撃を仕掛ける、合体したゲッターの姿に口がアングリと開きっぱなしになる張遼と陳宮。

れんげ

「つっとことん!ツットコトン!つっとことんのとぉーん!」唖然とする2人をよそに奇妙な動きと共にジャンプして敵へ突進をかまそうとするが、ゲッター3は空中戦が不得手な為、失敗に終わる。

張遼

「何やあれ?!」

陳宮

「体は人間っぽいですけど、足は芋虫が二匹並んだようになっているのです!」一方のゲッターチームは

「れんちょん……小踊りご苦労様」

れんげ

「小踊りじゃないん。大踊りなん、グレートマンパーンチッ!」伸ばした拳が鬼の顔面を捕らえて、クリーンヒットした。とりあえず、面目躍如である。

仗助

「……ったく!向こうは宙に浮かんでんだ。れんげ、俺か忍に代われ!」珍しく仗助が突っ込む。

れんげ

「オープン・ゲット!」その直後、分離するゲットマシン。だが、すぐに2度目の連結を遂げる。

「チェンジ、ゲッター2!」

陳宮

「姿が変わったのです!右手がハサミに、左腕が螺旋の(すい)に。後、ヤケに足が細いのです!」

張遼

「……まさか、アレは劉備軍の隠し玉かいな?」

 

 降り下ろされる大鎌をドリルで受けとめるものの、その重い一撃に操縦している忍の顔が歪む。

忍「距離をとった方が良さそうね。オープン・ゲット!」僅かに出来た敵の隙を付いて再び分離して変形する。

仗助

「チェンジ、ゲッター1!」

陳宮

「また形が変わったのです!アレは……西方の悪魔なのです!」

張遼

「もう何が何やら分からへん!」2人の驚きをよそに、ゲッター1がトマホークブーメランを投げつけると、蛇のような尾が根こそぎぶったぎられる。

仗「ヨッシャー!ゲッタービームでトドメを……」すると鬼は苦しそうな雄叫びを上げながら関に抑えられた湖に逃げる。

れんげ

「空じゃ勝てなくても、水の中なら無敵なん!ウチが倒すん!」

「名誉挽回よ、れんちょん!」

仗助

「オウ!ぶちかませ!」3機のゲットマシンは水中へ飛び込み、もう一度ゲッター3となる。

れんげ

「ゲッターサイクロン!」首の付け根にある、大型ファンで水流を起こし、その圧力で鬼の体をねじ切った。

 

 かくして虎牢関の闘いは意外すぎる結末を迎えた。呂布と陳宮はいつの間にか姿を眩ましていて、張遼は後から駆けつけた曹操軍に降り、率いていた部隊ごと曹操の配下となった。

 

 ~その後、孫策軍~

 

??

「ほれぃ!ひよっこ共!もっと気合いを入れて攻めたてんかぃ!」年の頃は32くらいか、孫策の母の代から呉の国に仕えている黄蓋(こうがい)が若い兵士を急き立てている。

??

「……黄蓋殿。無茶を言わないで下さい」呉の将軍、甘寧(かんねい)が苦言を呈する。

??

「そうですよー。さっきの化け物騒動で董卓軍は牙を抜かれて、スッカリ戦意喪失していますよぉ~」戦場に似合わない、ノホホンとした調子の副軍師、陸遜(りくそん)も賛同する。

黄蓋

「何を甘い事を言っておる!野戦での華々しい戦を回避してまで実に拘り、関を攻め立てておるんだ。功一番乗りを果たさにゃ、儂の気が済まんわい!」

甘寧

「そう気張らなくても、もう少しで敵の抵抗は収まりましょう」

黄蓋

「ほお?その根拠は?」

甘寧

「砂塵の舞い方が弱まってきています。野戦の勝負がついたかと」

陸遜

「ほえ。おおー、ホントですねぇ~」

甘寧

「それに陸遜殿の仰る通り、相手は最早抵抗する気力も失せています。降るのも時間の問題でしょう」

黄蓋

「しかし、化け物を倒したからと言っても連合軍が勝ったとは限るまい?」

甘寧

「後方に放ってあった斥候が、呂布の旗が倒れた事を報告してきました。恐らく敗走したかと」

黄蓋

「ほっ……相変わらず抜け目がないのぉ」

甘寧

「これが私の仕事ですから」

黄蓋

「で、伯言よ。この状況を軍師としてどう捌く?」伯言とは、陸遜の字である。

陸遜

「ほえ?どう捌くって、捌く必要なんてありませんよぉ?」

黄蓋

「はぁ?」

陸遜

「だって敵の兵士さんは殆ど戦意喪失しているんですよ?抵抗している人達も、そろそろ崩れていきますよぉ♪」

黄蓋

「ふむ。確かにそうじゃろうが……(のん)、少しはまともに仕事せい」今度は陸遜を真名で諌める黄蓋。

陸遜

「してますよぉ~♪あははぁ~」

黄蓋

「適当じゃのお……まあ良い、興覇(こうは)!(甘寧の字)」

甘寧

「はっ」

黄蓋

「拗ねてしまった策殿を連れてこい。城門突破後、一番乗りをしてもらう」

甘寧

「……素直に来てくれますかどうか」

陸遜

「『人の手柄を横取りするなんてイヤ!』……って言いそうですよぉ?」

黄蓋

「そんなダダを捏ねるなら、首に縄をつけてでも引っ張ってこい。良いな?」

甘寧

「はぁ……では」

黄蓋

「全く。我らが主殿は我が儘で困る」

陸遜

「でも、そんな誇り高き孫策様だからこそ、皆がついていってるんですよ」

黄蓋

「そりゃ重々承知しておるがな。時には主という責務に素直に服して欲しいと思うのも、心服しておる家臣の偽りなき感情じゃ」

陸遜

「それもきっと、孫策様はお分かりになっていると思いますけど?」

黄蓋

「分かっているのに我が儘を言って甘えてこられるから困るんじゃよ」

陸遜

「ウソウソ。黄蓋様、甘えられるの好きなくせに」

黄蓋

「……ふん」

 

 しばらくして、ご機嫌ななめな様子の孫策が黄蓋の元へやって来た。

孫策

「……ちょっとちょっと。簡単に甘えさせてくれないくせに、素直じゃないふりしないでよね」

黄蓋

「おやおや。甘えん坊がやってきましたな」

孫策

「……だから。簡単に甘えさせてくれないくせに、人を甘えん坊扱いしないでってば……暇だから(さい)(黄蓋の真名)の要請に応えてあげただけなんだからね」黄蓋はそれを受け流して、豪快に笑い飛ばす。

黄蓋

「はいはい。それは有り難いですな」

孫策

「……厭味な奴」

黄蓋

「はーはっはっはっ!我が儘主殿に厭味を言うのも、儂の仕事ですからな!」

孫策

「母様の代から仕えてる人間には、偏屈な人間が多すぎ。祭と冥琳の二人なんて特にね」

黄蓋

「ご自分の事は棚に上げて、良く仰る」

孫策

「……あら。だって私ってば素直でイイコよ?」

黄蓋

「はいはい。ではそういう事にしておきましょう……それより主殿よ、虎牢関一番乗りの口上、よろしくお頼みしますぞ」

孫策

「……そんなの、祭がやれば良いのに」

黄蓋

「こういうモノは大将がやった方が、より効果が上がるのだ。だからこそ拗ねた娘を引っ張り出して来たのでしょうが」

孫策

「……はぁ。分かったわよぉ」

黄蓋

「うむ。分かればよろしい……穏!後どれほどで門を落とせる?」

陸遜

「もうちょっとですぅ~」

黄蓋

「よし、興覇。お主の部隊でダメ押しをせい」

甘寧

「はっ……甘寧隊、攻城に参加するぞ!我が旗に続けぃ!」甘寧の部隊は力強く、返事をする。

兵士達(モブ)

 「「「「応っ!」」」」

黄蓋

「……頼んだぞ、興覇……ところで策殿」

孫策

「何よ?」

黄蓋

「まだおむずがりですかな?」

孫策

「人を子供みたいに言わないでよね。もうむずがってないわよ」

黄蓋

「ならば良し……主を演じる事にお疲れもあろうが、君主とはそういうモノだとご理解めされい」

孫策

「……そんなの、母様に教わったから知ってるわよ。だけど……自分の感情を押し殺してまではしたくないってのが私の本音」

黄蓋

「それはそれで良い。だが天下を目指すならば、それぐらいの臭みのある振る舞いをしていかなければ、民衆はついてこん」

孫策

「……それは分かるけど」

黄蓋

「我らの勢力が安定すれば、策殿のお好きに振る舞ってもらって良い。だがそれまでは、君主を演じて下されよ?」

孫策

「……はいはい?はぁ……めんどくさいなぁ」

黄蓋

「ふふっ……堅殿と同じ事を言われる。やはり母子じゃな」

孫策

「ウソ。母様が面倒だなんて言ってるところ、見た事ないんだけど」

黄蓋

「若い頃には良くおむずがりでいらっしゃったよ」

孫策

「……そうなんだ」

黄蓋

「うむ。だが堅殿は戦を繰り返す内に、君主としての成長を積み、やがて呉の統一を果たされた……策殿にも、いつかはそうなって欲しいモノじゃ」

孫策

「いつかは、ね……それじゃ祭。牙門旗を持ってきて」

黄蓋

「ふむ?まだ城門は突破出来ていないが……」

孫策

「そろそろ落ちるわよ。城壁の兵士達に動揺が走ってる……それぐらい、ちゃんと観察しておきなさいよね、宿将さん」

黄蓋

「むぅ……天才の感性を凡人に押しつけないで頂きたいモノじゃ……誰かある!」

兵士(モブ)

「はっ!」黄蓋に呼ばれた1人の兵が前に出る。

黄蓋

「孫家の牙門旗を持て!高らかに天に掲げ、一番乗りを喧伝せい!」

兵士(モブ)

「はっ!」

黄蓋

「では主殿……参ろうか」

孫策

「了解。虎牢関なんかさっさと落として洛陽に向かいましょ」

 

 ~再び劉備軍~

朱里

「孫策さんの部隊が虎牢関の城門を突破し、城内に雪崩れ込んできました。この闘い、我々の勝利です」

桃香

「鬼もげったあちいむが倒したし。これもみんなのお陰だよ……ありがとう」

愛紗

「まだですよ、桃香様。まだ洛陽が残ってます」

「そうだな。この乱の一方の主役がまだ残っている……安堵するにはまだ早い」

鈴々

「洛陽かー……どれぐらいの敵が居るのかなー」

朱里

「相手の本拠地ですから、やはり今まで以上の兵数で待ち受けているかと」

仗助

「今まで以上?……」

れんげ

「うーん。ウチら勝てるん?」

「どうかしらね?」

桃香

「分からないけど……やるしかないよ」

仗助

「だな……とにかく今は俺達に出来る事を1つずつこなしていこうぜ」

朱里

「はい。では傷兵の後送と、後方に待機している兵隊さんの補充を行いますね」仗助と朱里が打ち合わせていると

れんげ

「お腹空いたのん」れんげが忍の裾を引っ張る。

「ちょっと待って。『ジャック・バウアー』お願いね」忍の後ろには、モニターらしき場所から頭と手を出したスタンドがいた。

仗助

「ちょっ……お前ぇ、それスタンドじゃねぇか!」

れんげ

「……誰にも化けてないのに、何でなん?!」驚く2人に対し、ポカーンとしている桃香、愛紗、鈴々、朱里、星。

「昨夜、背中がむず痒くなって振り向いたらいたのよ。それよりハイ、お弁当」

仗助

「イヤイヤイヤ、スタンドが弁当出してくるってどんな状況だよ?」と、言いつつしっかり食べている仗助。

「みんなの分もあるわよ」忍はこの世界の貨幣……現代日本で3000円ほどをスタンドの手に渡す、金を受け取るとモニター内に消え、間もなくして弁当と飲み物を持って姿を現した。しかも……

桃香

「何これ?スッゴくおいしい!」

愛紗

「まさか戦地で暖かい食事ができるとは!」

鈴々

「このまん丸いお肉がタマらないのだ!」

朱里

「この食器は何で出来てるんですか?」

「……果汁を入れたこの徳利、仕組みがサッパリ分からん」忍がスタンドを介して手に入れたのは現代日本では一般的な、いわゆるコンビニ弁当とペットボトルのドリンクであった。

れんげ

「しのぶん、スゴいんなー!」

「あちしだって始めは驚いたわよ。でもあっちの品がこちらのお金で手に入るんだから便利よね」

仗助

「いかにもお前ぇらしいスタンドだな」

「もう名前も付けたわよ『ジャック・バウアー』っていうの」これでゲッターチームは、3人揃ってスタンド使いになった。

 

 

 

 

 

 

 

 




『ジャック・バウアー』忍のオリジナルスタンド。
現代日本のコンビニで販売されている品物を「恋姫無双」世界の通貨で取り寄せ、購入出来る。某ラノベのパクリ(笑)。
名前の由来はコンビニといえば24時間→海外ドラマ「24Twentyfour」→その主人公の名前。能力より、名付けが難しかった。そのわりに、安直なネーミングですが。

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