ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

231 / 282
……ハァ、(´д`)ナンでこうなった?次回から益々展開に悩む事に……。


第二十三席アホ2人、落ち延びるのこと

 さて、こちらはアホの子袁術。桃香達が奇襲を仕掛けて来るとも知らずに暢気に昼食を摂っているが……

袁術

「ハグハグ……モグモグ……」

張勲

「あ~あ~。美羽様、もっと落ち着いて食べて下さいよー……ほら、こぼれちゃってるしぃ~」袁術の守役にして、同程度のアホである張勲が口の回りを拭う。

袁術

「妾はお腹が減っているのじゃ!それより七乃、蜂蜜水を持ってくるのじゃ!」

張勲

「ダーメでーす……あんまり飲み過ぎると、虫歯になっちゃうんですからね?」

袁術

「むぅ……なら、水が欲しいのじゃ」

張勲

「はいはい。はい、どうぞ」

袁術

「うむ!……んくっ、んくっ、んくっ……ぷはーっ!ふー、旨かったのじゃ♪」

張勲

「お腹、いっぱいになりました?」

袁術

「なった!妾は満足じゃ!」

張勲

「うふふ、良かったですー♪少し休憩したら、お昼寝しましょうね♪」

袁術

「うむ!」しかし、このおバカ2人も驚愕の出来事が起こる、兵士が伝達にきた。

兵士(モブ)

「た、た、大変でーす!」

袁術

「なんじゃ?!妾は今からお昼寝するのじゃ!騒がしくしたらタダではすまんぞ!」

兵士(モブ)

「そ、それどころではありません!我が軍の前方にりゅ、劉備軍が忽然と姿を現しました!」

袁術

「な、なんじゃとーーーっ?!」

兵士(モブ)

「劉備軍は砂塵を上げながら、我々の陣地の方に突っ込んできております!」

袁術

「……七乃!」

張勲

「は、はひ?!」

袁術

「どうして劉備軍がいきなり現れたのじゃ?!」

張勲

「……あははー。斥候出すの、忘れてたりして~」

袁術

「わ、わ……忘れてたで済むかーっ!」

張勲

「い、今はとにかくね、迎撃準備をしないと!ね?ね?袁術様!叱るのは後でもできるし!」

袁術

「むぅ……ならば七乃、しっかり迎撃せい!負けたら承知しないのじゃ!」

張勲

「はーい!じゃあみんな、迎撃するよー!さっさと準備しなさーい!」

兵士(モブ)

「はっ!(劉備軍に転職しようかなぁ?)」

 

 そして結果は……言わずもがな、劉備軍の圧勝だった。袁術軍の兵士達は始めの方こそ劉備軍相手に互角以上に闘うも、ゲッターを一目見るなり、泡を吹いて倒れるか腰を抜かすか逃げ出す有り様で全く勝負にならなかった。

兵士(モブ)

「ひ、ひぃーっ!助けてくれ~」一般兵まで無闇に傷つけるつもりはないので、彼らをスルーしてハリボテに近づくゲッターチーム。

仗助

「……ったく。こんなモンで俺達を騙せると思ってたのかよ?」

「そもそも鬼が特定の人間の味方につく事自体、あり得ないのよ」

れんげ

「えんじゅつって、かこーとんよりバカなんなー」

「まあいいわ。壊しましょ」

れんげ

「そうするん」

仗助

「ああ。鬱陶しいしな」当然、一瞬で跡形もなくなる鬼のハリボテ。その間、愛紗達に押しきられ、軍の前線は崩れると、当の袁術と張勲はいつの間にか戦地から逃げ出していた。

 

桃香

「これで闘いも終結だね」

愛紗

「兵士達も散り散りになって逃げていきましたね」

れんげ

「じゃ、この闘いはウチらの勝ったって事なん?」

仗助

「あンだよ?張り合いねえなぁ」

「まあ、勝ったんなら良いじゃない」

桃香

「今は朱里ちゃんと雛里ちゃんが包囲網を敷いてるよ」

「では……包囲が完了したら我らの城に戻りましょうか」

鈴々

「堂々凱旋なのだ!」

「そうね。帰りましょ」

れんげ

「あーい!」

仗助

「ヨッシャ。任務終了!」

 

 その頃、スタコラサッサと逃げ出していた袁術と張勲は……

袁術

「はぁ、ひぃ、ふぅ、へぇ、ほぉ……」

張勲

「はぁ、はぁ、袁術様ぁ~、待って下さいよぉ~」

袁術

「早く来るのじゃ、七乃~。さっさと逃げないと劉備が追ってくるのじゃ~」

張勲

「それは分かってますけどぉ~、もう体力の限界ですよぉ~」

袁術

「何を抜かすのじゃ。七乃のせいで負けてしまったんじゃぞ~!なんとかせ~い!」

張勲

「ひどぉい!勝負は兵家の常って曹操さんも言ってますよぉ?」

袁術

「そんなモノはしらんのじゃ!それより妾はこれからどうすれば良いのじゃ!」

張勲

「今はとにかくお城に帰りましょう~……お城があればですけどぉ」不安そうに告げる張勲に?顔を見せる袁術。

袁術

「どういう事じゃ?」

張勲

「いやぁ……ここまでコテンパンにやられちゃったのを孫策さんが知ったら、独立する為に行動するだろうなぁって」

袁術

「ほっ?!では何か?孫策めが妾の城を攻め落としているとでも言うのか?」ここまで聞いてようやく事の重大さに気付く袁術、やはりアホである。

張勲

「多分~……」

袁術

「なんじゃとぉ~!」

張勲

「まぁまぁ~。そうなったらそうなったで、別に良いじゃないですかぁ~♪」

袁術

「良いハズないのじゃ!七乃のバカモノぉ~!」

張勲

「あははー、人間万事塞翁が馬ですよぉ~♪」

袁術

「うう、神様よー!このアホアホをどないかしてくりゃれー!」日頃は不信心なクセに、こんな時だけ悲痛の叫びを上げる袁術。尤も神が実在するなら、この2人には当然の神罰を下したのかもしれない……。

 

 袁術との闘いを終えて、城に戻ってきたゲッターチームに、ナゼか日本のメイド喫茶を彷彿させる格好の月がコーヒーとジュースを運んできた。これも忍がジャック・バウアーで取り寄せたモノだ。董卓の名も官位も捨てて、ゲッターチーム付きの侍女になった月、最近はそれもめっきり板についてきた。

「皆さんお疲れ様です」

仗助

「オッ、気が利くじゃねえか」

「アリガト。貴女も少し休んだら?」

れんげ

「ゆーたんも一緒にお菓子食べるん」この様子を少し離れた場所で、歯噛みしながら見ていた賈駆。

賈駆

「あ・い・つ・ら~……月を何だと思ってるのよぉ~」それを宥めたのは意外にも白蓮だった。

白蓮

「お主が腹を立ててどうする?月殿は今の立場を寧ろ楽しんでるし、げったあちいむとて何かを無理強いしている訳でもあるまい。大体、彼らはお主達の命の恩人ではないのか?」

賈駆

「それにしたって……」

「……賈駆はヤキモチ妬いてる」

白蓮・賈駆

「「うわっ!ビックリしたぁ!」」なんの前触れもなく現れた恋に白蓮と賈駆は驚いて、ついハモってしまう。

音々音

「賈駆殿はホントに月様がお好きなのですなぁ」音々音まで賈駆をからかい始めた。

賈駆

「う、うっさい!陳宮こそ、もし呂布が月の立場だったらどうなのよ?」

音々音

「……そ、それは……まず恋殿が侍女になる訳ないのです!ねぇ恋殿?」

「……ちょっと良いかも」

音々音

「だ、ダメです恋殿!血迷ってはなりませんぞぉ!」白蓮はこの2人の軍師に呆れ返って、溜め息混じりに呟いた。

白蓮

「……お前ら、どっちも変……」

 

 ~仗助視点~

 

 袁術軍を撃退した俺達、その後は内政やら軍備やらに追われる、穏やかだが目まぐるしい日常が続いていた。因みに袁術達はあれからずっと行方不明だ。どうやら、俺達に闘いを仕掛けてきた時に、裏で孫策が武装蜂起して、城を奪われたらしい。別にあんなアホ共が生きてようが野垂れ死のうが、知ったこっちゃないが、他人の領土を奪おうとして、自分の領土を奪われたなんて、とんだお笑い草だ。

 ざまぁねえな……とも思うけど、そうとばかりは言ってられねえ。袁術の領土を孫策が奪ったという事は、隣国に英雄が率いる強国が出現したっつー訳だ。これから先、どうなっていくんだろうな?

 そんな不安もあるが、今の俺達にも心強い仲間がいる……何とかなる。そう自分に言い聞かせ、常に最善を尽くしていくしかねえ。

 前向きに考えながら、黙々と仕事をこなす俺達の下へ、北方に放っていた細作の1人が、緊急事態を携えて城に戻ってきた。

 

 ~忍視点~

 

 緊急事態の内容は、袁紹の逃亡。あちし達も袁術と闘ってる間に、大陸の北方では曹操と袁紹の一大会戦が行われていたらしいわ。細部の違いはあるけど、元の世界の三国志でいう『官渡の闘い』っヤツね。

 それはそれで驚いたんだけど、もっと驚いたのは袁紹を保護するハメになったって事よ。曹操との闘いに敗れ、文醜と顔良ってお供と一緒にこの国に隠れていたのを鈴々ちゃんが見つけたのよね。曹操に突き出そうという話も出たんだけど、そこまでするのは可哀想、って事であちし達が保護する事になったわ……けど何せ袁紹って、あの袁術の従姉なだけにアホで我が儘で傲慢なのよ……正直、ちょっと……イヤ、かなり後悔してたりもするのよね。ここじゃ長くなるから、詳しくは別の機会に語る事にするわ。

 

 ~視点なし~

 

 気付けば、いつの間にか大所帯になっていた劉備一派は、北方の6割を手中にした曹操や、急激に勢力を拡大した孫策達ほどではないものの、大陸に於いて中々の勢力にのし上がっていた。

 それでも軍備を整え、資金を増やし……今は余裕を持って、自分達の国を自分達の手で守れるようにはなっていた。しかし……激動する運命はささやかな平和な時間さえ許してはくれなかった。

 

 その頃、魏にはもう1体のゲッターロボを携えたもう3人のゲッターチームが曹操に謁見していた。

 

曹操

「……それで、貴方達が彼らを押さえてくれるという訳ね」

??

「勿論です。我らならば奴らなど赤子の手を捻るも同然……そうだよねぇスティンガー君」

??

「そ、そうだねっ。コーウェン君」

??

「我ら3名、必ず曹操様のお役にたって見せましょう。その暁には……」

コーウェン

「匠君。そういう交渉は奴らの首をとってからにすべきだよ」

スティンガー

「ウンウン、コーウェン君の言う通りだね」

「分かったよ。しかし、曹操様を始め、皆さんお美しい……」コーウェンとスティンガー。この2人はかつて現代世界で仗助達ゲッターチームと闘った宇宙からの侵略者である、2人はある下らない理由で仗助と忍を恨む坂城匠を仲間に加え、もう1体のゲッターを開発、再びゲッターチームに挑もうと準備中、この世界に流されてきたのだ。

コーウェン

(ゲッターを始末し、この世界を宇宙ごと壊滅させよう)

スティンガー

(破壊と殺戮こそ我らの至福。後はどうなろうと知った事か)

(この世界に俺のハーレムを作るぞ♪ぐふふ……)当然、他2人の真の目的を知るハズもない匠。だが、今だけは同じ目的で動いている。さて、この後はどうなる?

 

 

 

 




はい、坂城匠とチェンゲの悪役2人が登場しました。
仗助、忍、れんげは鬼との闘いの最中、この世界にきましたが、その前にコーウェンとスティンガー率いる敵軍と闘い、勝利してる設定です。んで、匠は悪者2人に利用されている形で手を組みました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。