ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
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「……敵、もうすぐ来る」
仗助
「えっ?」
恋
「……仗助」
仗助
「恋っ?!どうしてここにいる?桃香を護衛してたんじゃ……?」
恋
「……星がいるから大丈夫。みんな、守る。恋の役目」
鈴々
「むー。鈴々だけで大丈夫なのにー」
恋
「……でも、恋が居ればもっと大丈夫」
鈴々
「あ、そっか。なら一緒にみんなを守るのだ」
恋
「……(コクッ)」
音々音
「ちょっと!ねねを無視するなです!」
忍
「アラ。ねねちゃんも来てたのね?」
音々音
「当然なのです!ねねはずーっと恋殿と一緒ですからなー」
恋
「……三人でみんな守る」
仗助
「オウ!恋が来てくれりゃ百人力だぜ……ありがとよ」
音々音
「そこー!何をヘラヘラと笑って恋殿を誑かしているのですー!」
仗助
「別に誑かしちゃいねえよ!」
音々音
「全く、油断も隙もありませんな」
忍
「ハイハイ。ねねちゃん妬かないの」
音々音
「や、妬いてなどいませんぞ!ただ、こんな男なぞ恋殿に相応しくないと……」
れんげ
「ねねねん、頑固親父みたいな感じなん」
音々音
「誰が親父なのです!」
鈴々
「お兄ちゃん達も大変だなー。でも面白いから放置なのだ」
仗助
「お前ぇなあ……」6人の滑稽なやり取りを見て、周囲から笑いが漏れる。これで張り詰めていたみんなの緊張も、ふと緩まっていく。
兵士(モブ)
「申し上げます!後方に飛行する物体を発見しました」劉備軍の兵士が、ゲッターチームと鈴々達に告げる、同時に上空には3機の戦闘機が見える。
仗助
「……ポセイドン号にライガー号。コーウェンとスティンガーか」
忍
「ドラゴン号に乗っているのは誰かしら?まあ誰でもいいけど」
れんげ
「ウチらもゲットマシンで出るん」
仗助
「オッシャ!鈴々、恋、音々音。地上は任せたぞ!」
鈴々
「応なのだっ!」
忍
「一部の兵は非戦闘員を逃がす事だけに集中してちょうだい」
兵士(モブ)
「はっ!」
仗助
「行くぞぉっ!忍!れんげ!」
れんげ
「ウチらの力、インベーダーに見せてやるーんっ!」
忍
「あちしに任せて!真ん中からぶった斬ってやるわ!チェンジ、ゲッター2!」
コーウェン
「フフフッ……見せてやろうかスティンガー君。我ら初代ゲッターチームの力を」
スティンガー
「そうだねコーウェン君。チェンジ、ライガー!」ゲッターライガーに変化を遂げた匠&インベーダーチームのゲッターGに対して、ゲッター2で応戦する。
忍
「ドリルアームッ!」ドリルVSドリルのさながらチャンバラのような打ち合いが繰り広げられる、だが重量や全長でGより1回り小さいせいか、次第に押されていく。
れんげ
「ウチが代わるん!」
忍
「分かったわ。オープン、ゲット!」分離してゲッター3に変形すると、蛇腹状の腕を伸ばして、ライガーの軸足を掴む。
れんげ
「大!雪!山!下ろしぃーっなん!」空中に舞い上がるライガーはバランスを崩しながらも、分離してゲッターポセイドンへ合体するとミサイルを投げつける。
コーウェン
「ストロングミサイル!」れんげも負けずに脚部から大量のミサイルを発射する。
れんげ
「ミサイルストーム!」ストロングミサイルを無効化した。しかしパワータイプ同士のがっぷり四つの押し合いでは、僅かに及ばなかった。
れんげ
「このままじゃヤバいのん。オープン、ゲット!」再び分離して押し合いから逃れると、前からイーグル号、ジャガー号、ベアー号の順に空中で並ぶ。
仗助
「行くぜぇ!チェーンジ、ゲッター1!」
コーウェン
「……フッバカめ。何度やっても同じ事……」
匠
「チェンジ、ドラゴン!」ゲッターGも分離してゲッタードラゴンに合体しようとしたが
仗助
「貰ったぁーっ!」合体直前のドラゴン号とライガー号の隙間に潜り込み、ドラゴン号を押さえ込んで、合体を阻止したゲッター1。
仗助
「悪りぃな!俺達ぁ目を瞑ってても合体できんだ!」
忍
「アンタ達の合体は所詮お遊戯。あちしら、伊達に鬼共と闘ってきた訳じゃないのよ!」
れんげ
「おっちゃん、
地上では、夏候惇達が、鈴々率いる後方部隊に近づいていた。
兵士(モブ)
「夏候惇将軍!前方に集団を発見!恐らく追尾目的の劉備軍かと思われます!」曹操軍兵士の伝令を受ける。
夏侯惇
「よし。やっと追い付いたか!」
夏侯淵
「兵数は?」
兵士(モブ)
「はっ……あの、正確な兵数は分からないとの報告です」
張遼
「分からへんってどういう事や?」
兵士(モブ)
「それがその……兵の他に難民のような者達が併行している為、人数の把握が出来ず……」
張遼
「難民?匠の言うとった、劉備を慕ってついていった人らかいな?」
夏侯淵
「恐らくな……しかし厄介な事だな」
夏侯惇
「一般人を盾にするとは破廉恥な……!」
張遼
「盾にはしとらんやろ。多分、必死こいて逃がそうとしてるんちゃうか?」
夏侯淵
「まぁ劉備が庶人を盾にする事はあり得んだろう……しかしやりにくい事に変わりはない」
張遼
「このまま攻めたら、庶民まで巻き込んでまうからなぁ……しばらく様子見か?」
夏侯淵
「そうだな……姉者。それで良いな?」
夏侯惇
「構わん。私だって力を持たぬ人間を巻き込むのは好かん……我が軍はこのまま敵を追尾だ」
夏侯淵
「了解した……全軍、敵の動きに速度を合わせろ!状況の変化があるまで、このまま追尾する!」
兵士達(モブ)
「「「応っ!」」」
ゲットマシンを収納した仗助達は鈴々達と合流し、夏候惇達とインベーダー2人を迎撃する準備を調え終えていた。
仗助
「とうとう来たか!……鈴々!」
鈴々
「分かってるのだ!手筈通り、兵を三つに分けるのだ。一隊は鈴々が。もう一隊が恋、もう一隊がねねで、奴らはお兄ちゃん達なのだ!」
恋
「……(コクッ)」
音々音
「分かったであります」
鈴々
「陣を敷いて敵と対峙しながら、うまく時間を稼ぐのだ!その間にみんな逃げるのだ!」
兵士(モブ)
「はっ!」兵達は各自配置につく。
忍
「あちし達はここで敵を待ち受けるわよ……この先ってどうなっているのかしら?」
音々音
「この先には崖があり
仗助
「……逃げるにゃ不利だな、だけど迎撃には良い地点か……じゃあその橋を渡ってから陣形を整えようぜ。良いな、鈴々?」
鈴々
「了解なのだ!」
忍
「恋ちゃんは鈴々ちゃんと一緒に前線の維持を頼むわ……1人で向かっていっちゃダメよ」
恋
「……………………(コクッ)」
れんげ
「約束なんな」
恋
「……分かった」
仗助
「よし。充分に時間を稼いだら、すぐに後退しようぜ……れんげ、C&Cファクトリーはどれだけ保つ?」
れんげ
「10分くらいなん。それ以上は消えちゃうん」
忍
「ねねちゃん、兵糧の残りは?」
音々音
「それなりにしかありませんな」
忍
「そう……じゃ陣を張ったら、輜重隊が使っている荷車を盾にしましょ……良い事思い付いたわ」忍が目配せすると、仗助も察したようだ。
鈴々
「でも荷車を盾にしたら、お米はどうやって持って行くのだー?」
仗助
「逃げる時に兵糧抱えて行く訳にいかねえだろ。置き捨てにはしねーが。それについても考えがある」音々音に耳打ちして、作戦を伝える仗助。
音々音
「ふむふむ……まぁ悪くない案ですな」
仗助
「だろ?じゃあねね。その辺りの指図については任せる。頼んだぜ?」
音々音
「仕方ないですなー。頼まれてやりましょう」
忍
「よろしくね……これで方針は決まったかしら?」
恋「……(コクッ)」
仗助
「じゃあ、すぐに長坂橋ってトコまで後退しようぜ!」
コーウェン
「クソッ!2機ではゲッターに合体も出来ん!」
スティンガー
「しかし、劉備軍を血祭りに上げるぐらいゲッターなしでも充分だよ。コーウェン君」コーウェンとスティンガーは敗北したゲッターGを乗り捨てて、マシンガンを手に仗助達に襲いかかってきた。
れんげ
「インベーダー来たん!」
仗助
「……ここが正念場だな」
忍
「この世界に銃火器なんて……!」
仗助
「どうせムダになるけどな。クレイジー・ダイヤモンド!」盾になった荷車をマシンガンで破壊するコーウェンとスティンガーだが、木製のハズである荷車は全く壊れた様子はない。イヤ、正確には破壊されたと同時に壊れる前の状態に戻ってしまった。更に発射した弾丸が、巻き戻し画像のように再び銃身の中に収まり、マシンガンが暴発する。
コーウェン
「ウッ!何だこれは!」
スティンガー
「やむを得ない、1度体を捨てて再起を……」爆発にやられた2人は、元々かりそめのモノだった体から抜け出そうとしたが、
仗助
「させねーよ!れんげ、C&Cファクトリーだ!」
れんげ
「了解なのん!お米を手に変えるん!」捨て置かれた兵糧が1つに纏まり、巨大な腕に変形して、飛び出したコーウェンとスティンガーの本体を捕らえる。
コーウェン
「我らを逃さないつもりかぁ?!」
スティンガー
「おぉのぉれ~っ!ゲッターチーム!」
忍
「最後はあちしよ。ジャック・バウアー!
鈴々
「……三人共、何をする気なのだ?」
音々音
「書物なんかで倒せる奴らとは思えないのです……」
恋
「……?」鈴々、音々音、恋が首を捻っていると
忍
「れんちょん!」
れんげ
「2人共、本に張り付くーんっ!」コーウェンとスティンガーは電気信号らしきモノにされて絵本に張り付き、その中の登場人物になってしまった。C&Cファクトリーには、3次元を2次元に変える能力もあるのだ。
仗助
「まさかC&Cファクトリーにこんな使い方があったとはな……」
忍
「まぁコイツらもしぶとかったけど、本に閉じ込めちゃえば、2度と復活出来ないわね」
仗助
「しっかしよ、忍。お前ぇ何でその本を選んだんだよ……?」
忍
「……面白いかと思ったのよ。どう?」
仗助
「不気味としか言えねえな……」忍がジャック・バウアーを介して仕入れたのは童話の『シンデレラ』。あの2人、よりによって意地悪な義理の姉の役に納まっていた。
れんげ
「ウチはナイスキャスティングだと思うのん。性格の悪さがよく出てるん」
忍
「れんちょん。新人漫画家コンテストの審査員みたくなってるわよ」3人で愉快なトークをしている中、怯えがちな音々音。
れんげ
「ねねねん。何で震えてるん?」
音々音
「ね、ねねは良い子ですぞ。だから書物に閉じ込めたりしないでほしいのです!」
れんげ
「?ねねねんは友達なん。そんな事しないんよ?」
鈴々
「れんちょん、スゴいのだなー」一頻り盛り上がる仗助達だったが
恋
「……来る。後ろ。曹操の軍」
仗助
「予定より早ぇ……っ!ねね!」
音々音
「まだなのです!まだ長坂橋まで距離がありますぞー!」
忍
「鈴々ちゃん!」
鈴々
「分かっているのだ!みんな、後ろからの攻撃に備えながら、長坂橋までゆっくり歩くのだ!あんまり早く動くと、相手を刺激するから注意するのだ!」一難去ってまた一難、今度は曹操軍の追手から逃げるゲッターチームと鈴々一行。果たして逃げおおせる事が出来るのか?
次回は更に仲間が増えます……くすぶってるオリキャラ達も復活させようかな?