ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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今回、いつもより短めです。
猫草の一件以来、仗助は猫嫌いになっているという、オリ設定が加わります。
途中からはアニメ版をベースにしてます。


第三十九席仗助、猫嫌いが発覚するのこと

愛紗

「誰だっ?!」声がした方を振り向く愛紗に声は答える。

孟獲

「我こそは南蛮大王孟獲なのにゃ!ショクとか言う奴らめ!我らの縄張りに入ってきて、タダで帰れると思ったらいかんじょ!」頭のネコミミとグローブと靴?が猫を思わせる子供がいた。頭にはナゼか、サッカーボール大の子象を乗せている。

桃香

「……うわー。可愛い!」

れんげ

「ネコちゃんなんなー♪」

孟獲

「にゃ?」

桃香

「ねぇねぇみんな!この子、ぬいぐるみみたいで可愛いよ!耳まで付いてる!」

仗助

「付いてんなぁ(イラッ)」

れんげ

「付いてるん」

「付いてるわね。南蛮→南国→獣→ネコミミ。しかも語尾に"にゃ"が付くなんて、何て奇をてらわない王道キャラなの!ありと言えばありね……定番過ぎて面白味はイマイチだけど、可愛いからヨシとするわ」

愛紗

「……忍。お前は何を言ってるんだ?」

「こちらの話よ」

鈴々

「こいつが南蛮の王様なのかなー?」

孟獲

「そうだじょ!みぃは南蛮の王様なのにゃ!えらいのにゃ!みんなハハーッって言え!」

仗助「ハハッ!(嘲笑)」

孟獲

「何を笑ってるのにゃ!」

仗助

「イヤ、ははーって言えっつーから……」

れんげ

「可愛いのん♪」

「微笑ましいわね」

孟獲

「むー!バカにしおってー!そんな奴らにはたっぷりおしおきしてやるじょ!コブンどもー!」

ミケ

「にゃー!」

トラ

「がおー!」

シャム

「……ふぁぁ(欠伸)」

紫苑

「あらあら。可愛い子分さんね」

「うわぁ、ちっちゃい……蒲公英の子供の頃を思い出すなぁ」

蒲公英

「蒲公英、こんなバカ面じゃなかったもん」

「いやいや、案外似てるぞ、うん」

蒲公英

「ぶーっ。お姉様ひどい!」翠と蒲公英がギャイギャイ言い合っていると、恋が無言で孟獲に近づいていった。

「……」

孟獲

「な、なんにゃこいつは」

「……(ジーッ)……可愛い」それだけポツリと呟くと、孟獲の頭を撫でる。

孟獲

「……にゃぁん❤」撫でられて気持ち良さそうな声を上げる孟獲。

蒲公英

「あははっ、さすが恋。動物を懷かせるってお手の物だねぇ~」

孟獲

「……はっ!?い、今の声はなしにゃ!それに美以は動物じゃないじょ!」

「……(嬉)なでなで」孟獲の苦言もどこ吹く風、更に頭を撫でる恋。

孟獲

「……なぁぁん❤」そしてやっぱり嬉しそうな孟獲。

「やっぱ猫だよなぁ、これ」

「これがホントの猫なで声ね」

孟獲

「ね、猫じゃないじょ!人間だじょ!」

桔梗

「まぁそういう事にしておこう」

孟獲

「くぅー!そういう事にしておくとかじゃなくてみぃはホントに人間なのにゃ!」

ミケ

「違うにょ!みぃさまはひゃくじゅうのおうさまなのにゃ!」

トラ

「がおー!」

シャム

「……がおー」

「ふむ。まぁ猫でも虎猫でも何でも良いが、我らの前に現れたという事は、闘いを望むと考えて良いのだな?」

孟獲

「何だか言い方が気に入らんがそうなのにゃ!」

愛紗

「ならば話は早い。南蛮王の素っ首、この場で叩き落とし、後顧の憂いを断たせてもらおう」

孟獲

「上等なのにゃ!南蛮大王孟獲が相手をするじょ!」

ミケ

「みぃさまがんばるにゃー!」

トラ

「つぎトラ!トラがたたかうにゃ!」

シャム

「みぃさまおなかへったぁ~……」配下らしき猫(虎?)娘達の応援を受け、孟獲が勇ましげに武器を構える。

孟獲

「ふーっ……みぃは強いじょ!泣いて謝ったら許してやるじょ!」

愛紗

「……桃香様」

桃香

「はいはい」

愛紗

「私には、その……」

桃香

「あまりにも可愛くて、攻撃出来そうにないって?」

愛紗

「……(コクッ)」無言で頷く愛紗。

仗助

「ったく!しゃーねぇなー、良いから下がっとけ。俺がやる」

愛紗

「す、すまない。はぁ~……」

「ふむ。恋と同じ匂いがするという事か……愛紗ではムリだろうな」その恋は星の言う事の意味が分からず、キョトンとしている。

「??」

「恋ちゃんはみんなに愛されてるって事よ」

「……………(コクッ)……恋もみんなの事、好き」

愛紗

「あああ……恋……可愛いなぁ、もう……」恋の言葉を聞いて、和み顔の愛紗の顔が更に崩れ落ちてふにゃりとなる。

れんげ

「ダメだこりゃん」い○りや○介の口調を真似て、嘆息するれんげ。

「得物を用いず愛紗を退けるとは……仗助は何があった?孟獲を見て和むどころか顔を歪めたが」

「ええ。昔ちょっとした騒動があってね……それ以来、あいつは大の猫嫌いなのよ」

仗助

「来い……ギッタギタにしてやらぁ!」

孟獲

「むむむっ、何だかきょーてきっぽいのにゃ!」

仗助

「当然だ。俺ぁ猫が大っ嫌いだからな。手前ぇ見てるとムカッ腹にくるんだ。殺れるモンなら殺ってみろ!」

孟獲

「言われなくても、お尻ペンペンして泣かせてやるじょ!目にも止まらぬみぃの攻撃であっというまにオダブツにしてやるのにゃ!にゃ――!」孟獲はグローブを振りかざす。どうやらただの飾りではなく、鈍器になっているようだ。

仗助

「あらよっと」

孟獲

「にゃ!?」

仗助

「目にも止まる早さだな。おい」

孟獲

「ぐぬぬー。おまえが動くのが悪いのにゃ!じっとしとくのにゃー!」

仗助

「やっぱ手前ぇバカだな?敵が攻撃してきたら、避けんの当たり前じゃねえか」

孟獲

「ダメなのにゃ、ちゃんと受け止めるのにゃ!」

仗助

「はい、そうですか。って訳にはいかねーんだよ!次は俺からいくぜ……ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラーッ!」クレイジー・ダイヤモンドの拳が孟獲を襲う。

孟獲

「うにゃ!何にゃ?!見えないのに痛いじょ!」

仗助

「まだまだーっ!ドラドラドラドラドラドラドラドラドラ………ドラーッ!」

孟獲

「……ぐすっ」

仗助

「えっ?」

孟獲

「うぇぇぇぇ……」

れんげ

「あーあ……泣かせたん」

桃香

「仗助さんってば、ひどーい!」

ミケ

「ひどいのにゃ!」

トラ

「みぃさま元気だすにゃー」

シャム

「みぃさまがんばるにゃん」

孟獲

「が、がんばるのにゃ……えぐ……」プニプニした肉球で涙を拭い、孟獲は再び武器を構え直す。

桔梗

「うむ。よくぞ再び闘志を奮い立たせたモノだ。敵ながらあっぱれ!」

「頑張れよ、孟獲~」

仗助

「待て待て!……何で俺が悪いみたいになってんだ?!」

「こんな小っさい子相手に、クレイジー・ダイヤモンド食らわせりゃそうもなるわよ(呆)。あちしは猫草の件を知ってるから、アンタの気持ちも分かるけど……」

「ハァハァ……私は今、猛烈に興奮しているぞ♪イヤ、眼福至極」などと、場にそぐわないのんびりしたやり取りをしていると、

孟獲

「うぐぐ、な、なんてひどいやつらにゃ!」涙目の孟獲が、癇癪を起こした子供のようにみんなを非難する。

孟獲

「ショクの人間は鬼にゃ悪魔にゃ!こうなったらあの手を使うのにゃ!コブンどもー!」

ミケ

「おーにゃー!みんなならぶにゃー!」

トラ

「トラいちばん!トラがいちばんまえー!」

シャム

「……ふぁぁ~……むにゅむにゅ」

孟獲

「アジトに引き返すにゃ!南蛮族に伝わる秘術で、ショクの奴らをコテンパンにやっつけてやるのにゃ!」

トラ・ミケ・シャム

「「「おーにゃー!」」」孟獲の言葉に子分3人(3匹?)が返事をし、仲良く撤退していく。

 

 ~そして孟獲のアジト~

 

孟獲

「悔しいにゃーッ!悔しいにゃ!悔しいにゃ!」

トラ

「だいおうさまー。ショクのやつらをどうやってやっつけてやるのにゃ?」

孟獲

「だから南蛮族に伝わる秘術で森の悪霊を呼び出すにゃ!」

ミケ

「悪霊を呼び出してどうするにゃ?」

孟獲

「パヤパヤに取り憑かせてショクの連中をやっつけてやるのにゃ!悪霊が憑いた者は強い力を持ち、ものすごく狂暴になるのにゃ。その上、食べると……エビの味がするのにゃ!」パヤパヤとは、さっきから孟獲が頭に乗せている子象の名である。因みに最後の一言は全く恐怖を煽っていない。

トラ・ミケ・シャム

「「「食べるとエビの味……ゴクリ」」」

パヤパヤ

「パヤッ!」当然嫌がるパヤパヤはその場から逃げようとしたが、孟獲はそれを許さない。祭壇らしき場所に連れていかれて、その中央に置かれる。

孟獲

「それでは、これより悪霊を呼び出す儀式を始めるにゃ」祭壇の下まで下りた孟獲は先頭に、子分3人は後ろに横一列に並ぶと4人は膝を付いて両腕を上げ、天を扇ぐ。

孟獲

「フンニャカパッパー、ニャンパッパー。フンニャカパッパー、ニャンパッパー」次第にパヤパヤの頭上に暗雲が立ち込める。そこから落ちた雷に打たれると、身の丈数十メートルの巨大な象となった。

 

「仗助。次に孟獲が現れたら、私に弄らせてくれ♪うい者を見るとつい苛めたくなるのだ♪」星はドSらしく、孟獲を苛めたくてしょうがないらしい。

仗助

「ちゃんと殺せよ……」

愛紗

「殺しちゃダメだろっ!」

「……可哀想」

鈴々

「……仗助お兄ちゃんはホントに猫が嫌いなのだなー」

雛里

「……猫に何か恨みでもあるのでしょうか?」

「恨みならあるわよ。仗助は以前化け猫(ホントは植物だけど……)に相当酷い目に遭わされてるの」

桔梗

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎いか。仗助ほどの男がそこまで恨みを引き摺るとは……どんな化け猫だったのだろうな?」蜀軍一同が会議とも雑談ともつかない話をしていると、孟獲一行が一斉に駆け込んできた。固まっていた蜀軍は吹っ飛ばされる。

鈴々

「痛タタタ……何するのだお前ら!」

朱里

「どうしたんですか?そんなに血相を変えて……」

孟獲

「た、た、た、大変なのにゃ!お前らをやっつけようとパヤパヤに悪霊を取り憑かせたら、急に暴れだして全く言う事聞かないのにゃー!」

仗助

「はぁっ!?」こちらに向かって、重い足音が地面に響く。止まると同時に、巨大な象の頭が彼らを見下ろしていた。

 




原作との違い
・愛紗が相手に出来ない孟獲を星がおちょくる→仗助がマジ切れでぶちのめそうとする。
・癇癪を起こした孟獲と戦闘→孟獲はアジトに引き返す。ここからアニメ版ベース。
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