ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

25 / 282
しまった!修学旅行は華澄に再会する前だった。まあ二次モノなのでその辺は多目に見て下さい。


第22話今風にいえばバーニャカウダ

 いよいよ修学旅行だわ。まずはクラス内での班を決めないとね、まず純は確実として例の件で最近仲良くなった高坂。一応匠も入れておこうかしらね、とはいっても高坂は当日教師陣の目を盗んで佐倉さんと一緒になるわね。2人はあの日、お互いの連絡先を交換していたみたいだしひびきの(うち)ときら高は行き先も日程も一緒だもの。何でそんな事知ってるかって?勿論詩織ちゃん経由よ、イトコ同士なんだからおかしくもなんともないでしょ?

 

 そして修学旅行を明日に控えたわ、行き先は京都・奈良よ。

 第1日目は班別行動、清水寺から八坂神社までのコースを見学した。流石に一千年以上の歴史を誇るだけあって厳かというか独特の風情を感じさせるわね、ただこういう観光スポットって結構歩くのよね。美緒ちゃんは大丈夫かしら?ああ、匠もゼエゼエハアハア息を切らしてる。こいつは同情の余地ないわ、日頃ダラけてるからいけないのよ。

 2日目はちょっとした事件があった。名所巡りを終えてバスに乗ったらあちしらの後ろの席にいた女子が消えている、代わりに朝比奈さんが座っていた。ナゼかこっそり取り替えてもらったみたいね、移動中も始めは大人しくしていたけどガイドさんの一言で豹変した。

 「このバスにはカラオケがございます、どなたか歌いたい方は…」

 「ハイハーイ!」何やってんの?先生にバレてもあちし知らないわよ!純も呆気に取られている、そんなあちしらの思惑を無視して始まる朝比奈夕子リサイタル。

 「♪今日の服装(ドレス)割とお洒落、だけどそれだけ?♪」ハアーッ。嘆息するあちし達、案の定先生がマイクを取り上げ注意する。

 「オイお前、別のクラスだろ。何でこのバスに乗ってるんだ?」

 「固い事は言いっこなし、ねぇみんな!」先生とマイクの奪い合いながら朝比奈さんはみんなを煽る。

 「そーだそーだ」

 「ヒューヒュー」ノリのいいクラスね。

 「まあ、これも青春の1ページというヤツじゃのう」いつの間にか同乗していた校長先生が豪快に笑う。

 「イェーイ!校長先生話せるぅ」こんなんでいいのかしら?この学校。

 

 3日目の朝。詩織ちゃんや愛ちゃんと共に高坂と佐倉さんの逢瀬を手伝って何食わぬ顔で旅館に戻ったあちしは匠に自由行動を一緒に過ごそうと誘われる。

 「特定の女の子と一緒だと~ヤキモチ妬かれるから~。俺」冗談じゃっな~いわよぉ!初詣に引き続きまたしても匠の鳩尾に拳を食らわしゴミ箱に頭から突っ込む、足だけはみ出て再びスティックサラダのようになる匠をほったらかしにしてロビーを眺める。純がいるわ、声をかけようと思ったけど片桐さんと出掛けるみたい。なら不粋な真似は止めておきましょ、あちしだって鬼じゃないのよ。

 「忍君」アラ、光ちゃん。

 「ねぇ今日の自由行動一緒に行かない?」キャー誘われちゃったぁ!ヤバい、あちし顔がニタニタしてるかも。

 「いいよ、一緒に行こう。でもちょっと待って、寝グセ直してくる」何とか誤魔化してトイレの鏡の前に立つと両手でニヤケ顔を強く打って喝を入れる。口許を引き締めてポーカーフェイスを作り光ちゃんと旅館のエントランスをでて、この日の観光スポットに向かった。




原作のまま、鹿とは闘いません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。