ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
~その頃、大陸の更に西では~
一般人(モブ)
「……もう行ってしまうのか?」
一般人(モブ)
「あなた達のお陰でやっと平和になったのに……」
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「ああ。この地に現れたあいつらは根絶やしにしたからね」
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「オラ達、仲間を探さないといけないんだゾ」
一般人(モブ)
「そっか。そうだったな」
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「皆様。これからもどうぞお健やかにお過ごし下さいませ」
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「嫌な事も色々あったけど、良い思い出も沢山出来たわ」
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「じゃ、そーゆーことで」異世界からやって来たという4人連れは地球でいう、かつてのローマ帝国によく似たこの国の人達と別れの挨拶を済ますと、一路東の空へ飛び立っていった。
舞台は呉に戻り、蜀呉の合同軍議が行われている。
朱里
「今、曹操さんはどの辺りにまで進出してきているのですか?」
周瑜「今は江陵までやってきている。我が軍の将が城に籠もり、何とか抗戦してはいるが……突破は時間の問題だろうな」
朱里
「なるほど……ならば江陵は捨てるべきかと思います」
孫権
「江陵を捨てるだと?!黄蓋達に見殺しにするというのか!」
朱里
「へぅ……」孫権のあまりの剣幕に、朱里は慌ててれんげの背中に隠れようとする。尤も、朱里の方が体が大きいので隠れるのはムリだった(朱里は推定10~12才に対しれんげは6才)。れんげは朱里を庇うように両腕を目一杯広げて、ムッとした顔で孫権を睨み返す。どうやら孫権にあまり良い印象を持たなかったらしい。
れんげ
「人の話は最後まで聞くん!」
孫策
「そうよ。落ち着きなさい、蓮華……まだ孔明ちゃんの話を全部聞いた訳じゃないわ」
孫権
「そ、それはそうですが……」
孫策
「孔明ちゃん。続き、話してくれる?」
朱里
「……」
忍
「大丈夫よ。話してあげて」忍に諭されて、怯えながらも話を続ける朱里。
朱里
「……はい。えと……江陵を捨てるって言ったのは戦略的にという事で、別に江陵で抗戦する人達を見捨てるって訳じゃないんです。江陵に籠もる将兵を本隊に合流させ、各個撃破による損失を防ぐのが目的なんです」
周瑜
「ふむ……しかし江陵を渡せば、
朱里
「曹操さんが有利になるのは仕方がないかと……今は兵力を整えるのが先決です。百万人と五万人では闘いになりませんが、百万人と蜀呉同盟七十万人だと、勝敗の行方は分からなくなります」
孫策
「つまり曹操と決戦するって事?」
朱里
「そうです。今のままではじり貧になっていくの、目に見えてますし」
周瑜
「確かに……現状のように各個撃破されていては、押し込まれるだけだろうな。しかし曹操と決戦して勝てる保証はあるのか?」
朱里
「保証は出来ませんけど……でも見込みは充分にあると思います……その為にも、蜀呉同盟が成立した事を魏に知らしめなければなりません」
孫策
「同盟成立を悟らせ、心理的圧迫を与える……って事で良いのかな?」
朱里
「はい。北方の曹操さんがいくら巨大でも、国境を接する二国と同時に事を構えるのはイヤなハズ。私達の同盟を知った以上、曹操さんの取る行動は二つに集約されます。軍を退いて仕切り直しをするか、蜀呉の連携が深まる前に一撃しようとするか」
仗助
「曹操の性格を考えたら……後者を選ぶだろうな」
朱里
「恐らく。だからこそ蜀呉の兵を素早く合流させた後、蜀呉同盟を大々的に発表し、曹魏の兵隊さん達を動揺させないといけないんです」
孫策
「そうすれば勝てる見込みも出てくる、か」
周瑜
「ふむ……考えは良く分かった。私も孔明の推測に否はない」
孫策
「勝てる可能性があるだけでも、充分めっけもんだもんね」
忍
「じゃあ方針は決定ね」
孫策
「そうね。後は黄蓋達をどうやって退却させるか……」
朱里
「敵の後方を私達の部隊で攪乱します。孫策さん達はその隙をついて江陵の部隊に合流。その後は速やかに退却をお願いします」
周瑜
「ふむ……我らが退却するのは良いが、孔明達はどうする?」
朱里
「作戦が成功したら一度本国に引き揚げ、部隊を率いて孫策さんに合流しようと思います。その時間を稼ぐ為にも、小部隊による攪乱行動が必要になってくるのですが……」
孫策
「それは私達で引き受けるわ……合流地点はどうするの?」
朱里
「それは周瑜さんにお任せします」
周瑜
「大軍が合流出来る場所と言えば……
朱里
「ならばそこで合流する事にしましょう」
周瑜
「了解した」
仗助
「……よし。方針は決まったな。俺達はすぐに軍を動かす」
孫策
「私達もそうしましょう……江陵の将兵の命、あなた達に託すわ」
仗助
「オウ、任せろ!朱里!」
朱里
「はいっ。ではすぐに愛紗さん達に合流し、江陵へと出発しましょう」
孫策
「冥琳。すぐに船の用意を。東方達が後方を攪乱している間に、船で一気に将兵を輸送するわよ」
周瑜
「分かった」
れんげ
「じゃあウチら行くん」
忍
「ご武運を、ね」
孫策
「そっちもね」
ゲッターチームと朱里は孫策の陣営から、少し離れた場所に控えていた愛紗、恋、桔梗、卑弥呼と合流した。
仗助
「……つー訳で、俺達はこのまま江陵に向かい、曹操軍の後方を攪乱する事になったぜ」
桔梗
「となると……ここより北方五里のところに駐屯している曹魏の部隊を叩くのが手っ取り早いだろうな」
忍
「アラ?もう斥候出してたの?」
桔梗
「将として当然の嗜みじゃな」
れんげ
「なら話は早いん」
朱里
「そうですね。出来るだけ派手に動いて、蜀参戦を演出した方が良いかと」
愛紗
「しかし長期に渡って闘えるほど、兵も兵糧も多い訳ではありません。退き際を間違えないようにしないと……」
忍
「そうね……とりあえず敵部隊と遭遇した後、一気呵成に攻撃を仕掛け、撃破したらすぐに退散……っていうのを基本方針にしましょ」
仗助
「朱里。桃香への伝令は?」
朱里
「既に先ほど手配しておきました。闘いの後、すぐに合流する為に、国境まで出てきてもらうよう伝えています」
仗助
「了解……じゃあ行くぞ。敵は曹魏。相手にとって不足はねえ」
愛紗
「うむ……全軍進撃開始!目指すは北方、曹魏の部隊だ!」
兵士達(モブ)
「「「「応っ!」」」」しかしこの作戦、またしてもとんでもない事になってしまう。
卑弥呼
「オヤ?……斥候が戻って来たようじゃ」
れんげ
「何か慌ててるん」
桔梗
「……ひょっとして」
忍
「朱里ちゃん!大至急、孫策に伝令を出せるかしら?!」
朱里
「既に先ほど手配してあります!一名、大急ぎで向かわせました」
仗助
「何で肝心な時に邪魔しに来やがる!」
曹魏軍後方、辺り一面崖だらけの場所にいる楽進、李典、于禁の3人。不穏な空気にいち早く気づいた楽進が呟く。
楽進
「……何だ?」銀髪と傷だらけの身体、両腕に籠手を纏った楽進に、虎柄ビキニと腰に工具入れを身に付けた李典が尋ねる。
李典
「何や。どうかしたんか、凪ぃ~」
楽進
「何か……イヤな予感がする」
于禁
「イヤな予感~?呉の部隊が奇襲してくるとかそういうの?」メガネっ子の于禁がオロオロしている。
楽進
「分からない……沙和、
李典
「戦闘態勢?そりゃ構わんけど、大々的に呉の部隊が襲いかかってきたら、ウチらの部隊なんてひとたまりもないで?」
于禁
「沙和達、輜重隊の護衛と補給路の確保が任務だもんね」
楽進
「それでもやっておこう……この全身が総毛立つような悪寒。戦場に立っているようだ」
李典「つまり……ここがもう戦場になってるって事か……」
于禁
「でも……敵なんて見えないよ?」
李典
「せやんなぁ?けど凪の勘も案外当たるし……ちょっと警戒しとかんと―」そんな会話をしていた3人の下へ、1人の伝令が危機を報せに慌ててやってきた。
兵士(モブ)
「申し上げます!」
李典
「何や!」
兵士(モブ)
「北方より、お、お、鬼がっ!」
于禁
「ほえ?鬼って?」
李典
「大陸のあちこちを襲っとる化けモンか!何でこんなところに!」
兵士(モブ)
「わ、分かりません!」
楽進
「数は?一匹なら全員で当たれば何とかなる……」
兵士(モブ)
「二、三十匹はいます!」
楽進
「クソッ!」
李典
「もうお終いや……」
于禁
「まだ死にたくないの~」絶望する中、更にもう1人の伝令が現れた。
兵士(モブ)
「申し上げます!南方より、りゅ、劉備の軍勢がっ!」
于禁
「劉備?」
李典
「劉備言うたら、大陸南西に
兵士(モブ)
「し、しかし確かに牙門旗に劉の文字が……」南を見つめる楽進。そこには劉備の旗が見える。
楽進
「……劉旗が上がっている?他に旗は?」
兵士(モブ)
「関、卑、厳、呂……そして劉旗の横に切れた円と丁を重ねた牙門旗が!」
于禁
「それって……?」
李典
「劉備と組んどるげったあとかいう連中の旗や!」
于禁
「沙和達、囲まれちゃったのぉ~」
楽進
「……伝令!この事実を華琳様に伝えろ!我らはこの天嶮を利用して鬼だけでも防ぐ!」
兵士(モブ)
「は、はっ!」曹操の下へと走り去っていく2人の伝令。
楽進
「何故、鬼がこんなところに忽然と現れたのか……それは分からない。だけど私達は輜重隊を守り、前線への補給路を確保しなくてはならない」
李典
「分かっとる……ここでウチら負けたら、前線の動きが鈍くなるからな。負けられへんで」
于禁
「うん。沙和達がやるしかないの……凪ちゃん、真桜ちゃん。頑張ろうね」楽進は輜重隊と、その護衛をする兵達に指示を出した。
楽進
「……全軍展開!天嶮を利用し、敵の攻撃を防ぐ!輜重隊は西方を迂回して前線へ急げ!」
桔梗
「いたぞ!前方に鬼の敵影あり!谷に集中しとるぞ!」
卑弥呼
「その後方に砂塵あり!あれは曹魏の輜重隊じゃな。先に逃がそうとしているのじゃろう」
愛紗
「ふむっ……では鬼をげったあに任せて、輜重隊を追撃、殲滅するぞ!」
恋
「……準備完了」
忍
「よし!行くわよみんな!」愛紗、恋、桔梗、卑弥呼は声を揃える。
愛紗・恋・桔梗・卑弥呼
「「「「応っ!」」」」
仗助
「行くぜ!ゲットマシン……」こちらも3人、声を揃える。
仗助・忍・れんげ
「「「発進!」」」
ゲッターが到着するまでの、ホンの短い間に楽進達は鬼に必死の抵抗を試みたものの、やはり戦力の差は圧倒的だった。
李典
「アカン!凪、もう戦線が持たんで!」
楽進
「ここまでだな……沙和、真桜。残存部隊を引き連れて華琳様に合流してくれ」
于禁
「え?でも凪ちゃんはどうするの?」
楽進
「楽進隊と共に殿を務める」
李典
「……凪、死ぬ気でおるとかアホな事言うたらアカンで?」
楽進
「……大丈夫。死ぬ気はない。ただ奴らに一矢報いたいだけだ」
于禁
「凪ちゃん……」
楽進
「……二人共早く行け。鬼に追い付かれたら、それこそ全滅の一途を辿るだけだ」
于禁
「分かったの。だけど絶対に凪ちゃんも戻って来なきゃやだよ?」
楽進
「ああ……また三人でお茶を飲みに行きたいな」
李典
「絶対行くで……約束や」
楽進
「約束する……行け!」
李典
「応っ!」
于禁
「うんっ!」于禁と李典は一先ず逃げる。楽進を信じて……その楽進は部下の兵を横一列に並べる。
楽進
「楽進隊整列!于禁、李典の部隊が後退するのを援護する。方形陣を敷き、鬼を迎え撃つぞ」
兵士(モブ)
「了解であります!」
楽進
「すまんが……皆の命を私にくれ」
兵士(モブ)
「我らの命でよろしければ……!」
??
「その必要はねえっ!」空から3機の飛行物体が下りてくる。
仗助
「行っくゼェー……チェェーンジ、ガルーダァァ!」3機の飛行物体が上から黒、青、緑の順に重なり、翼を持つ人の形を成していく。
楽進
(な、何だ?!このばかデカいのは……ひょ、ひょっとしてこれがげったあって奴か!)身の丈四十丈は越える巨体に足が竦む楽進隊。仗助は彼らに叫ぶ。
仗助
「テメーら!引っ込んでろ!鬼は俺達が倒す!」蜀呉同盟を曹魏に知らしめるハズの闘いに出たつもりがどうしてこうなった?コスモゲッターVS鬼がいよいよ
コスモゲッターのオリ技思案中。ネタあれば下さい。Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
原作との違い
・冒頭に何やら謎の4人組の存在が……果たして彼らは敵か味方か?
・楽進、李典、于禁を劉備軍が追い詰める→劉備軍と鬼に囲まれる
・愛紗達に負けた後、楽進隊が輜重隊を逃がそうと殿を守る→逃げる相手は鬼