ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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赤壁の闘い、終了です。最後はなんと……


第五十一席赤壁の闘い、決着のこと

周瑜

「火の手が上がった!雪蓮!」長江の水上がメラメラと燃え盛る。それを見つめていると、周瑜に声を掛けられた。促されて兵士達に激を飛ばす孫策。

孫策

「……孫呉の勇士達よ!今こそ反撃の時!黄蓋の放った火こそ、孫呉の栄光への狼煙と見よ!その魂に火を放ち、その炎で敵を焼き尽くせ!皆の命、私が貰う!」

兵士達(モブ)

「「「「応っ!」」」」

孫策

「周泰!」

周泰

「はっ!」

孫策

「錐となって敵陣を貫け!」

周泰

「御意!」

孫策

「呂蒙!」

呂蒙

「は、はいっ!」

孫策

「すぐに黄蓋と合流しろ!必ず黄蓋を守れ!」

呂蒙

「御意!」

孫策

「周瑜、陸遜!」

周瑜

「はっ!」

陸遜

「はっ!」

孫策

「甘寧と連携し、敵軍船を焼き尽くせ!」

周瑜・陸遜

「「御意!」」

孫策

「孫権!」

孫権

「はいっ!」

孫策

「直属部隊の半分を率い、私についてこい!」

孫権

「御意!」

孫策

「我が親衛隊は敵本陣に強襲を掛ける!狙うは曹操の頸、ただ一つ!」

兵士達(モブ)

「「「「応っ!」」」」

孫策

「各員、抜刀!突撃せよ!」曹操のいる方角に愛用の剣、『南海覇王』の切っ先を向けると、兵士一同が奮い立つ。

 「「「「おぉぉぉぉ───っ!」」」」

 

雛里

「前方、曹魏の陣にて火が上がりました!」

愛紗

「いよいよか……!星、雛里!私達も参戦するぞ!」

「応っ!」

雛里

「伝令さんは後方の本陣に状況を伝えて下さい!」

兵士(モブ)

「はっ!」

愛紗

「蜀の勇者達よ!我が旗に続け!」

「狙うは曹操の頸ただ一つだ!」

兵士達(モブ)

「「「「応っ!」」」」声を合わせる愛紗と星。

愛紗・星

「「全軍……突撃────っ!」」歴史に名高い赤壁の闘い、最後の一戦の火蓋が今、切って落とされた……。

 

兵士(モブ)

「誰だっ?!」気配を感じて槍を向ける魏軍兵士。

セキト(忍)

「ワホッ!」

兵士(モブ)

「……なんだ犬か。ってナンでこんなところに犬がっ?」戸惑ってる隙に足下を潜り抜ける犬。次の瞬間、突然前触れもなく倒れる兵士。

兵士(モブ)

「グハァーッ」近くでも別の魏軍兵士達が、訳も分からないままやられていく。

れんげ

「愛紗姉。そろそろ時間切れなん!透明でなくなるん!」

愛紗

「よし!一度後退するぞ!」

「忍よ。最も攻めやすいのは?!」

「あの一帯の守りが薄いわ!」

兵士(モブ)

「敵か?しかし見えない!何が一体どうなっている?!」混乱状態の魏軍を制しながら、本陣へと向かう愛紗達

 

夏侯惇

「くっ……敵はどこだ!相手も攻撃も目に見えないんじゃ、防ぎきれんぞ!」

夏侯淵

「声はすれども姿は見えず、か」

夏侯惇

「しかもこの火の勢いは厄介過ぎる!」

夏侯淵

「中々やる……姉者。後退するぞ!」

夏侯惇

「せんっ!我らが後退すれば敵は華琳様の本陣へと向かうだろう。私はここで敵を食い止める!」

夏侯淵

「その意気は良い。だが最早敵を食い止める事は出来んだろう……ここは我らの負けだ」

夏侯惇

「しかし!」

夏侯淵

「冷静になれ、姉者。華琳様の牙門旗も後方に下がりつつある……今、この時を逃しては、我が軍は全滅するぞ」

夏侯惇

「……くっ」

夏侯淵

「胸の内に感じる悔しさは、いつか奴らに返してやろう……今は退く、良いな!」いつになく、毅然とした態度で言い聞かす妹の様子に姉はやむ無く引き上げる決意をする。

夏侯惇

「分かった……」

 

 曹操のいる本陣では……

 

郭嘉

「華琳様!すぐにお下がり下さい!敵はすぐに来ます!」

曹操

「分かったわ。稟……防戦の指揮はお願い」

郭嘉

「この命に替えましても……必ずや貴女を逃して見せましょう……行って下さい」

曹操

「……(コクッ)」無言で頷き、その場を後にする曹操。郭嘉は許緒と典韋、貂蝉を呼ぶとこの戦、最後の指示を与える。

郭嘉

「季衣、流琉、貂蝉……華琳様を守って」

許褚

「もっちろん!ボク達の命に替えても、ちゃーんと守って見せるから安心してね!」

典韋

「稟さんもご無事で……」

貂蝉

「死んじゃダメよ」

郭嘉

「ありがとう……行け!」

許褚・典韋

「「はいっ!」」

貂蝉

「任されて!」曹操を追いかける3人。

郭嘉

「華琳様……ご無事で……」

程昱

「……稟ちゃん」目の前に同じ曹魏の軍師で、郭嘉の幼馴染みの程昱がいた。

郭嘉

「風。まだ逃げてなかったのか」

程昱

「稟ちゃんを置いて逃げるなんて出来ませんよ……とりあえずここで夏候惇将軍達が退却してくるのを待ってましょう」

郭嘉

「ああ……誰かある!」

兵士(モブ)

「はっ!」兵士の1人が駆けつける。

郭嘉

「残存する戦力を糾合する!各船隊は我が旗を中心に集まるように伝令を出せ!」

程昱

「私達の旗を中心にして、水上で方形陣を敷きますよー……ちょっと動きづらいかもしれませんが、防御を固めて夏候惇将軍達が戻るのを待ちましょう……よろしくです」

兵士(モブ)

「了解です!では!」兵士は一礼して、その場を後にする。

程昱

「後は守るだけ……稟ちゃん。風は貴女の指揮下に入ります。頑張って下さいね」

郭嘉

「分かった……補佐を頼む」

程昱

「勿論ですよ」

 

 蜀呉の本陣では孫策と周瑜に一礼する黄蓋がいた。年長であるが故に、主への敬意はしっかり払う。

黄蓋

「ただいま戻りました」

孫策

「お帰りなさい……大役、ご苦労様」

黄蓋

「うむ。久方ぶりに、身体の芯が沸騰するような闘いでしたな。やはり戦はこうでなくては」

孫策

「元気ねぇ……で?冥琳との喧嘩は本気?」

黄蓋

「くくっ、半分本気ですかな?」

周瑜

「恐れ入る……私も半分本気でしたよ」

黄蓋

「くははっ!言いよるわ、ひよっこが!」

周瑜

「それはお互い様です。しかしまぁ……無事で良かった」

黄蓋

「死に損なったとも言うかもしれんがな……まぁ堅殿がまだ来るなと言ったんじゃろ」

孫策

「あの鬼なら言いそうな事ね(苦笑)」

周瑜

「ふふっ、そうね」冗談めかして笑う孫策に賛同しつつ、微笑む周瑜。そこに黄蓋の突っ込みが入った。

黄蓋

「あまり調子に乗って文句を言っとると、あの世に行った後が怖いぞ?『あんな化け物と一緒にするでない!』とな」途端に冷や汗を垂らす孫策。

孫策

「うっ……そりゃ確かに……じゃあ私達はあの世の母様に怒られないように、この世でやる事やっちゃいましょ」

周瑜

「ああ……東方、藤崎」

仗助

「あ?」

「え?」

 

 呉の面々がそんな話し合いをしている頃、沙羅も桃香に一礼……ではなく、土下座していた。

沙羅

「桃香様!いくら曹操を謀る為とは言え、一時でも御身に刃を向けた事。平に、平にご容赦を───っ!」一方、桃香も頭を下げて沙羅に詫びる。

桃香

「そんなっ!私こそ……演技だって聞かされてたのに、全然信用してなかったんだもん。ゴメンね沙羅ちゃん」

仗助

「もう良いじゃねえか。作戦は成功したんだしよ」仗助とれんげが2人の間に入って宥める。

れんげ

「結果オーライなのーん」

朱里

「往来?」

「あちし達の言葉で、大丈夫とか基準値の範囲内って意味よ。はい、もうこの話はおしまい」パンパン。忍が両手を叩いて会話を締める。その脇で呉側の話し合いも済んだらしく、仗助と忍は周瑜に呼ばれた。今度は蜀呉合同で話し合いを進めるつもりのようだ。

 

周瑜

「我らはこのまま曹操を追撃しようと思う……蜀はどうする?」

仗助

「当然、俺達も追撃するぜ。けどよ……今すぐはムリだろ、俺達も、呉も」

周瑜

「……確かにな。混乱する敵が相手だったとは言え、総数では我らの二倍近くだ。大勝を収めたがこちらも無傷とはいかん」

「重傷者は仗助がクレイジー・ダイヤモンドで治すとして……なら提案があるわ」

周瑜

「聞こう」

仗助

「曹操の退却予定地点に俺達が少数の兵と伏せておく。奴らが来たら、兵に銅鑼と声を上げさせて、ゲットマシンで衝突ギリギリの滑空を仕掛けて脅してやる……その後は兵に任せる」

「……一度怖い目に遭えば銅鑼と声だけでも効果はあるハズよ。何度か繰り返せば、一般の兵士達から脱落していくと思うのよね。どうかしら?」

周瑜

「……ふむ。良い手だ」

桃香

「逃げてくる曹操さんを脅かして、もっと兵を減らすんだね」

仗助

「そういうこった……曹操と、その近くにいる将達の直属部隊を減らすのはムリだがな。でも100.万いる兵の内、8割ぐらいは徴兵された一般兵だ……この方法なら、その8割を一気に減らせるぜ」

朱里

「一度離反した兵を取り戻すのって、難しい事ですからね」

孫策

「なら作戦は決まり……冥琳。周泰と甘寧に通達しておいて」

黄蓋

「その役、儂も仰せつかろう」

孫策

「あら。休まなくて大丈夫?」

黄蓋

「はんっ。ひよっこの追撃をかわし、曹魏に食い込んで火を放っただけ。疲れてなどおらんさ」

陸遜

「ううっ、ひよっこですみません~~~~……」

孫策

「お元気ですこと……じゃあ祭に伏兵の指揮はお願いするわ」

黄蓋

「御意……ふふっ。ちょうど暴れ足りんと思っていたところじゃ。たっぷり暴れさせてもらおう」これが宇宙の某野菜人なら『オラ、ワクワクすっぞ』とか言いそうである。

桔梗

「呉の老体が出るのならば、……桃香様。儂も行くぞ」

卑弥呼

「それならば、ワシも闘うぞい」蜀軍、年長者2人が宣言した。

桃香

「言うと思った……任せるね」

桔梗

「うむ!卑弥呼、儂に続け!」

卑弥呼

「イヤ、先陣はワシが切る!」

桔梗

「ごちゃごちゃ抜かすな。行くぞ!」

卑弥呼

「……全く。ワシから見ればお主も黄蓋もひよっこじゃと言うに」

仗助

「仲間内で喧嘩すんなよ……」

れんげ

「ウチから見ればどっちも年寄りなん」

「オチ付けてどうするのよ。れんちょん」

陸遜

「ふふっ。蜀の皆さん、面白いですね」

愛紗

「……なんか……スマない」

周瑜

「ともかく。今回の闘いにより、曹操の兵力は大幅に減った事だろう。再び立ち上がれるようになるまで、恐らくは二月以上……。それに伏兵を利用して曹操の退却を遅らせる。恐らく十日は時間が稼げるだろうな」

孫策

「私達は一週間で態勢を整え、曹操を追撃する……御遣い、劉備。あなた達はどうする?」

桃香

「えと……」

「あちし達もこのまま国境のお城に戻って、一度態勢を整えましょ」

桃香

「じゃあ一週間後、もう一度お会いしましょう!」

孫策

「了解……その時を楽しみにしているわ」

桃香

「私もです♪」そう言って、桃香は孫策に向かって手を伸ばす。

孫策

「握手、か……良いわね、こういうのも」

桃香

「そうですよ。剣を交えるよりもね♪」

孫策

「そうね……じゃあ劉備」

桃香

「桃香です……私の真名」

孫策

「そう……私は雪蓮よ。桃香」両軍大将は互いの真名を預けあった。

桃香

「はい!じゃあ雪蓮さん!一週間後にお会いしましょう♪」

雪蓮

「ええ」こうして────。

 

 赤壁の闘いを大勝利で終えた蜀一行は、更なる追撃を完遂する為、それぞれの国へと戻った。一週間後───いよいよ曹操との最終決戦が始まるだろうと思えた。

仗助

「長かった闘いも後一幕ってトコだな」

「そうね。運命はあちし達にどんな結末を用意しているのかしら?」

 

 そして一週間が経過した───。

 

 赤壁で大敗を喫した曹操は、その後江陵を放棄。魏領に向けて撤退を開始する。だがそう簡単には逃げられない。忍の提案通り、予想される撤退路に兵を伏せていた呉軍とゲッターチームが、曹操が現れる度に間断なく攻撃を仕掛けていった。徐々に減っていく曹魏の兵士達……伏兵や奇襲を繰り返す内に、曹魏の兵の大半が逃散(ちょうさん)していく。ここが頃合いと、それぞれの城で態勢を整えた両国は、満を持して出陣する。ところが───

仗助

「オイ!一体どうなってんだ?!」

「嘘でしょ?あなた達がどうして?!」

れんげ

「なんで敵になってるん?!」ゲッターチームの前に立ちはだかったのは、地球で共に闘ったハズの仲間、ダイターン3だった……。




後、1話か2話でこのシリーズ終わるかもです。その後は本編に沿った時系列の新シリーズか、全く別の恋姫無双モノを書くと思います。
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