ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
く、苦しい……みんなの気持ちは嬉しかった。それに嘘偽りはねえが……いかんせん量が多すぎる。しかもやたらと甘過ぎる(愛紗のだな)チョコ本来のモノとは違う妙に苦いのも(これは翠のだな)あったりしたのが辛かった。更にチョコとメンマの歯触りがデストラップな星のチョコとか。クソ猫に至っては肉だから、既にチョコですらねえ。れんげも途中で嫌になったのか
れんげ
「あとはおっちゃん1人で頑張るん!」っつって戦線離脱しやがった。
でも俺は食いきった!みんなの心尽くしを残すなんて、出来る訳ねえからな!
鈴々
「おおー、お兄ちゃんスゴいのだ。全部食べたのだっ!」
仗助
「お、おうっ、食ったぞ。全部……」
鈴々
「でも大丈夫なのだ。お代わりならいーっぱいあるのだっ!」再び目の前にドンッと置かれるチョコの山。もしかして……これ全部食わなきゃダメなのか?
~その夜~
仗助
「うっぷ……もうダメだ……」もうチョコなんて見たくねー。一生分食った気分だ。迂闊に動くと胃の中が逆流しそうだぜ。俺はとにかく食いまくった。みんながせっかく作ってくれたモノを残すなんて出来ねえから、食って食って食いまくったぜ。けど食っても食ってもお代わりが出てくる。まるでわんこそばならぬ、わんこチョコだった。大事な事だからもう1回言おう。2度とチョコなんて見たくねー……
キィー。ドアの軋む音がする。もしかして鍵をかけ忘れたか?
??
「仗助さん」
??
「しっかりせよ」だ、誰だ?
紫苑
「こんばんは。仗助さん」
桔梗
「良い晩じゃのう。仗助」
仗助
「紫苑?それに桔梗も……」気がつけば紫苑と桔梗がベッドの側に迫っていた。
仗助
「どうしたんだ2人共?」
紫苑
「うふふふ……」
桔梗
「昼間は若い娘に花を持たせたからの」何だろう?2人共メッチャ色っぽい。イヤ、色っぽいのはいつもの事なんだが……今日は特別というか……
仗助
「ど、どういう事だ?」
紫苑
「ふふ……」
桔梗
「なに、今度は儂らの番という事じゃ」
仗助
「え?」
紫苑
「はい、仗助さん召し上がれ」し、紫苑?紫苑が胸をこれでもかってくらい強調して迫ってくる。大迫力の胸が目の前にスッと突き出されてくる。
桔梗
「紫苑だけではないぞ」更に桔梗までが!?しかもその胸に挟まっているのは……
紫苑・桔梗
「「さあ」」も、桃?違う、これは……桃を象ったチョコケーキ?
紫苑・桔梗
「「召し上がれ」」……背中に冷たい汗が流れる。俺は迫る紫苑と桔梗に壁際に追い詰められていく。何としてでもここから脱出しないとっ
仗助
「くっ!」俺は2人の隙を見て、ダッシュで走り出す。ところが……
桔梗
「おっと、どこへ行こうというのじゃ?」アッサリと回り込まれてしまい、逃げ道を塞がれる。
仗助
「それならっ!」今度は2人を置き去りにしようとしたんだが
紫苑
「あら、いけませんわ」また回り込まれてしまった。それどころか、両腕をガッチリ掴まれてしまう。こんな時、クレイジー・ダイヤモンドは不向きだし……俺、どうしたら良いんだ?
紫苑
「さあ、もう逃げられませんわよ」
桔梗
「儂らの心尽くし、よもや受け取れないとは言わぬよのう?」そう言いながら俺の顔に胸を押し付けてくる紫苑と桔梗。もう、こうなれば覚悟を決めるしかない!俺が諦めかけたその時……
ドジャァァァァァァン!
??
「おや?ここは一体……?仗助君、なにをしているのかな君は?」え、えぇーーっ!ヴァレンタイン大統領!?な、なんでこんなトコに!?
愛紗
「仗助っ!どうしたっ!?」
星
「これは一体何の騒ぎです?」騒ぎを聞きつけて愛紗、星、朱里、忍、れんげも俺の部屋に凸してきた。
そして俺達は、改めてヴァレンタイン大統領をみんなに紹介した。何が一体どうなってんだか。そもそもいくら閣下のD4Cでも、タイムワープまでは出来ないと思ったんだが……
今、この部屋には蜀の将及び首脳陣が勢揃いしている。その全員の目が大統領閣下にくぎ付けになっている。
忍
「……あの、それで閣下はここへ何しにいらっしゃったんですか?」
ヴァレンタイン
「うむ、それが私にも分からんのだよ。本当に、気づいたら現れていたのでな……ここはどこなんだね?」
仗助
「閣下。ここは1800年前の平行世界の中国ッスよ?それより貴方は俺達の知ってるヴァレンタイン大統領閣下ですか?」
ヴァレンタイン
「尤もな質問だな。私は君達の知っているファニー・ヴァレンタインとは別人だよ。私の居る世界の君達は一般的な小学生と高校生だからな」……そうか。いざとなれば閣下について元居た世界に帰るのも考えたが、それもムリだな……
桃香
「この人……仗助さん達の知り合い?」
仗助
「そうともいえる。けどそうでもねえとも言えるな」
桔梗
「どういう事じゃ?」
忍
「あちし達の知ってるヴァレンタイン大統領閣下とは違う存在よ」
星
「では、偽者だと?」
仗助
「いや。紛れもねえ本物の閣下だ」
れんげ
「同一人物で別人なん」
愛紗
「待ってくれ。益々意味が分からん……」
忍
「……そうね。まずは平行世界理論から話さないと……」俺と忍は出来るだけ、懇切丁寧に平行世界について解説したけど……結局、チンプンカンブンみたいだな。
朱里
「つまり世界はいわば、厚い書物のようになっていて、この世界はその内の一頁みたいなモノ、という事ですか?」朱里は何となく理解したようだな。やっぱり頭の良い娘だ。
忍
「その認識で間違いないと思うわ。世界が一頁進むごとに、少しずつ前の頁の世界と違ってくるの」
仗助
「例えばすぐ隣の頁なら、朱里の帽子の色が違う以外はここと全く同じ、とかな。その隣に行けば、朱里の帽子とれんげの髪留めの色が違うとか、反対隣なら雛里の靴下が違うとか、少しずつ違う世界が重なりあって、頁の両端では全くの別世界……といったところだな」
れんげ
「で、2月のおっちゃんは、どうやって帰るん?」
仗助
「れんげ!お
ヴァレンタイン
「構わんよ。これぐらい遠慮のない方が子供らしいではないか」
忍
「話は戻りますが閣下。貴方はご自身の世界に帰る宛はあるのでしょうか?」
ヴァレンタイン
「うむ、今のところ見当もつかない。何せ自分の意思とは関係なしに、現れてしまったからな」
仗助
「それでしたらお願いしたい事があるんスけど、良いッスか?」
翌日。俺と桃香、朱里、雛里、忍は閣下から国家の運営について学んでいた。何といっても、アメリカ合衆国のトップに君臨する人だ。その手腕が参考にならないハズがねえ。朱里も雛里も閣下の一言一言をメモっている。
桃香
「ばれんたいんさんってスゴいよね。ちょっと街を巡っただけで、この国の良いトコ、悪いトコに気がついて、それを解決する手立ても幾つも考えてるんだモン……」
仗助
「まぁ経験則だろうな。勿論才能もあると思うけどよ……」
朱里
「けど……国王様ではないんですよね?」
忍
「そう。大統領よ。閣下の国は君主制自体が存在しないのよ」
雛里
「国王様が居なくて……国が成り立つのでしょうか……!?」
れんげ
「成り立ってるんだからしょうがないん」
仗助
「そもそも建国された時から王が存在しねえしな」
忍
「あちし達にとっては当たり前でも、桃香ちゃん達からすればあり得ない話かもしれないわね」と、いう会話をしつつも、閣下の教えを学び、政務に取り入れていった。そして数ヵ月が経ち、閣下は来た時と同じように突然帰っていった。それからこの世界に於ける約70年後、蜀は君主制を廃止。民間から政治のトップ、すなわち大統領を選出する事になるのだが、それはまた別の話。
後半、かなりグダグダになってしまった。
(T_T)これなら原作通りのエロいオチにすれば良かったかな?
原作との違い
・紫苑と桔梗が差し出すのは桃饅→桃の形のチョコケーキ。
・一刀の部屋に愛紗、星、朱里が飛び込んできて、エロ展開に激怒→閣下登場で一同唖然。その後はオリ展開。
※本作品における並行世界理論はパタリロ!の原作エピソードから拝借しています。