ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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今回は意外な人達と合流します。

中々更新出来ずにすみません……



第3話ジモティーに出会った

 予想外の少女の登場に思わず固まる、一穂を除く一行だった。

(ねえあの娘、まだ中学生ぐらいじゃない?働かせて良いのかしら?)

仗助

(ま、幼く見えるだけで、高1かもしれねえ。ならギリセーフか?)変に勘繰っている仗助と忍。しかし一番近くにいた一穂はいつも通りあっけらかんとしている。

一穂

「は~、なんか若い店員さんだぁ」

女将

「うちの娘でして……」それを聞いた高校生男子2人はそういう事かと、とりあえずホッとする。

一穂

「へぇ。お幾つなんですか?」

女将

「今、中1です」

夏海

「……中1っ……」

れんげ

「なっつんと同じなん」夏海が固まっている間に、あおいという少女がいつの間にか側に近づいていた。

あおい

「あっそちらの荷物、お持ちしますか?」

夏海

「え?あ、あっ……大丈夫です」

あおい

「分かりました……ではこちらです。足下、気をつけて下さいね」あおいに案内されるまま、自分達の部屋に向かっていった。

仗助

「しっかしアレだな……忍」

「何がアレ(・・)なのよ?」

仗助

「ああ。折角沖縄まで来たのにお前ぇ、彼女とか一緒じゃなくて良いのか?」

「な、何よ!今更そんな事言ったって、来ちゃったモンはしょうがないでしょ!そもそも……」忍は何かを言いかけたがそこに居ないハズの人間を見つけて、言葉に詰まってしまう。ようやく口から出たのはその名を呼ぶ声だった。

「奥泰君!花桜梨ちゃん!」仗助の友人である虹村奥泰と、忍がバレエでパートナーを組む八重花桜梨の2人が合流してきた。

れんげ

()っ君、()ーちゃん♪」

奥泰

「おっ君はよせ!俺の不良のイメージ壊れっだろ!」

花桜梨

「やーちゃんって……ちょっと間違えたら大変な事になりそう……」

仗助

「お前ぇら、どうして!?」忍だけじゃなく、仗助とれんげも相当驚いているようだ。

花桜梨

「伊集院さんからSPW財団から預かってるって飛行機のチケットを貰ったの。忍君にも会いたかったし」

仗助

「へぇ~。モテる男はツラいってか、忍?」

「余計なお世話よ!大体アンタこそ、その気になれば引く手あまたじゃないの!?」

奥泰

「俺ぁ仗助の姉さんから貰ったぜ。しかも旅行中は、親父の面倒も見てくれるとさ」

「……聖子(ホリィ)さんらしいわね」

仗助

「姉貴も相変わらずだな」

小鞠

「仗助さん。お姉さんが居るんですね」

夏海

「どんな人?年幾つ?」

仗助

「えーっと……確かお袋より20才ぐらい上だから……」

「え?何でお姉さんがお母さんより年上……?」

一穂

「……ひょっとして」

ひかげ

「ああ……なるほど」

「そういう事か……」姉といっても腹違いなのだろう。と、唯1人を除いて全員が納得したが……

れんげ

「おっちゃん器用なんなー」れんげの言葉にみんなしてズッコケる。1人だけ独自の解釈をしたようだ。

仗助

「俺が何かした訳じゃねーよ!」

奥泰

「面白ぇーな。このチビ(笑)」奥泰は爆笑する。

れんげ

「ウチ面白ぃーん♪」

「れんちょんったら、意味も分からず喜ぶんじゃないの。奥泰君も煽らないでちょうだい」このあともしばらくコントのような会話が続いたが、結局奥泰と花桜梨も一行と同じ部屋に泊まる事になった。尚、この件は民宿には既に伝えてあったようで、あおいはごく普通に案内を続けた。

あおい

「お部屋はデイゴの間と、奥の三段花、アカテツとブーゲンビリアの間になっております。お夕食は7時になりますので、ロビー横の食堂へお越し下さい」

一穂

「はいはい。ありがとねぇ」

あおい

「いえ。ではお部屋にお茶とお菓子がご用意してありますので、お召し上がり下さい。浴衣とタオルも置いてありますので、他に何かあればお呼び下さい」あおいはそう告げると一礼して駆け出していく。

小鞠

「はぁ~。夏海と同い年とは思えないくらい、しっかりしてるねぇ」小鞠はあおいの背中を見送りつつ、皮肉を込めて呟く。

夏海

「ええ?」姉妹のやり取りに苦笑する忍と、アメリカ人っぽい『Idon't know』のポーズをとる仗助。

(こんな感じ→┐('ヘ')┌)

「部屋どうする?4人部屋、2人部屋、3人部屋が2つの4つなんだが」

仗助

「3人部屋の1つは俺、忍、奥泰として……」

「花桜梨ちゃんは?1人が良ければ、空き部屋を手配してもらうけど?」

花桜梨

「……ううん。大丈夫」

仗助

(なぁれんげ。こいつ……どことなく雰囲気が恋(呂布)に似てねえか?)

れんげ

(言われてみるとそんな感じなん。それと奥っ君は馬鹿っぽさが……夏侯惇みたいなん)

「アラ?今度は2人で内緒話?」三国志世界に居た頃は史実とあっちの世界の違いについてヒソヒソ話しては、れんげの機嫌を損ねていた忍と仗助だったが、忍は怒る訳でもなく、笑みすら見せて誂うように尋ねる。

仗助

「大した事じゃねぇよ」

れんげ

「あんなー、八ーちゃんに似た人がしのぶんの事がなー……」慌ててれんげの口を塞ぐ仗助。

れんげ

「☆♨♭♯〩₯₤€ーッ!」

仗助

「そ、そんじゃ部屋に入ろうぜ(焦)。いい加減荷物下ろしてえし。な?」

 

「話が逸れたけど、部屋割りどうする?」この問いに夏海は元気に手を上げて宣言する。

夏海

「はい!!4人部屋はひか姉と、ウチら子供だけで使わせてもらいたいです!」

「あ?それだとベッド足りないだろ?」

夏海

「大丈夫!旅行を当ててくれた兄ちゃんには2人部屋を1人で使ってもらいます。ひか姉は他から布団を持ってきてもらって、地べたに寝てもらいます。ひか姉!地べたで全然大丈夫だよね!?」

ひかげ

「う~ん?良く聞こえないけどオッケーオッケー」実はこの時、ひかげはまだ耳がおかしかったのだが、面倒臭かったのかどうか、適当に返事をした。

夏海

「と、いう事です!」

「まあ……ひかげが良いなら良いが……ほれ鍵。じゃあ後でな」楓は夏海に4人部屋の鍵を渡す。

一穂

「それじゃ、仗助君達はこれ。荷物置いたられんちょん達の4人部屋に一旦集合ね」仗助は一穂から、3人部屋の鍵を受けとる。

仗助

「了解っス。んじゃ忍、奥泰。部屋行こうぜ♪」

奥泰

「応っ♪」

「行きましょ♪」こうしてむさ苦しい男3人も自分達の部屋に向かっていった。

 

 部屋の鍵を開けた小中学生4人とひかげ。れんげは着くなりベッドにダイブした。

れんげ

「ベッドォーん!」

小鞠

「こらぁ。ベッドに飛び乗らない」れんげに注意する小鞠。流石にれんげ相手に子供っぽさは垣間見えない。

ひかげ

「うぃ~、疲れた~。これもう今日は寝るで良いんじゃね?」もう1つのベッドでゴロゴロしだすひかげ。

夏海

「それじゃ沖縄きた意味ないじゃん」夏海は早速エアコンのスイッチを入れると、目いっぱい温度を下げる。れんげは起き上がると自分の鞄からガサゴソと何かを取り出した。一冊のスケッチブックだ。

「あ、れんちゃん。そのスケッチブック持ってきたんだ……」

れんげ

「そうなん。ウチが書いた田舎の絵と1800年前の蜀の絵に沖縄見せてあげるん」そう言うとれんげは部屋の窓にいつも書いている地元の風景画をかざす。更にページを捲ると、かつて過ごした三国志世界で書いた桃香(劉備)達の絵も同じように窓に向ける。

れんげ

「……こんな感じで。それで帰ったら沖縄で書いた絵にウチの田舎見せてあげるん……そしてもし出来れば、沖縄の絵と田舎の絵を蜀に見せてあげたいん……」恐らくは叶わない望みを切なげに語るれんげだった。

「じゃあ沖縄でも絵、描くんだぁ♪」

れんげ

「そうなん。沖縄で描きたい絵が3つあるん」

「3つ?」

れんげ

「……それは海と、灯台と、そして…後1つは……イルカ!ザブン!」叫ぶと同時に再びベッドへダイブする。イルカになりきっているようだ。

小鞠

「もぉー!だからベッドに飛び乗っちゃダメでしょ!?」

「あっ、でもイルカってそう簡単に見れないんじゃ……?」

れんげ

「そうなん?」

 

夏海

「……ところでこの女の人誰?」

れんげ

「桃香姉……劉備なん」

小鞠

「え、これが?」

ひかげ

「おいおい。三国志っつったら髭モジャのおっさんばっかりだろ?なんで美女なんだよ?」桃香の姿はクレヨンで描かれているが、絵が得意*1なれんげだけにモデルが美少女である事は察しがつく。そこに楓の声がした。

「入るぞー」

このみ

「おじゃマー♪」みんな荷物を各自の部屋へ置いて、この部屋に集合した。

「寒っ!クーラーの温度下げすぎじゃないのか?」

夏海

「家じゃあんまり下げさせて貰えないんだもん」楓と夏海が会話している中、蛍は劉備が女性だったと言う、れんげの言葉の真意を仗助、忍に確認する。

 

仗助

「俺達が訪れたのは本来の三国志とは違う、一種のパラレルワールドだったからな」

「そこでは『三国志』の登場人物ほぼ全員が女性だったのよ。で、貂蝉だけナゼか違ったわ」

「……そうだったんですか」

れんげ

「居たんなー。ダルマのおっちゃん……絵も描いたん」れんげはあの世界の貂蝉を描いた絵をみんなに見せる。

「(ブクブク……)」絵を見るなり、泡を吹いて気絶してしまった蛍。

小鞠

「蛍ぅーっ!しっかりしてっ!」

「……イヤッ!」恐怖に顔を歪めて、絵から目を背ける花桜梨。

ひかげ

「これって……俗にいうゴブリンか?」

夏海

「れんちょん、妖怪も描くんだ……」

「れんげ……こんな汚いモノ描いちゃダメだろ」

奥泰

「……ウップ」あまりの醜さに、奥泰もたまらず口を押さえながらトイレに駆け込む。

れんげ

「みんな言いたい放題なんな。ダルマのおっちゃん、ク○クル○ーや変なメガネよりずっとマシなんに……」

「そりゃ人となりはね。けど麗羽(袁紹)のダボっぷりや詠(賈駆)ちゃんの過剰なツンデレは絵だけじゃ分からないわよ」

仗助

「……流石に貂蝉が気の毒に思えてきた。確かに醜い化け物ではあるけどよ……」

一穂

「……君が一番ヒドくないかい?」

 

このみ

「バカな、じゃない……昔の話はそれぐらいにして……明日の予定はどうする?昼の予定、まだ決まってないんだっけ?」このみが問うと、楓はパンフを捲りながら答える。

「そうだなぁ……明日は1日海で遊んで、昼はタコライスを食べる。夕方には灯台に行くつもりだ。1秒たりともムダには出来ん、一銭でも多く元を取って帰ろう」

夏海

「出たよ。駄菓子屋の貧乏魂!」

小鞠

「私、カヤック乗ってみたい♪」

「あっ私も乗ってみたいです!」

夏海

「ウチはシュノーケリングが良い」

「あちしは首里城が見たいわ」

花桜梨

「……私も」

「流石に3つは時間的にムリだな……どれかに絞らないと……」

夏海

「ひか姉はシュノーケリング派だよね?」

ひかげ

「うん?うん、はいはいオッケー」耳をほじりながら、また適当に返事をするひかげだった。

夏海

「れんちょんもそれで良いよね」

れんげ

「それで良いん」

このみ

「私はカヤック派かなぁ?」

仗助

「じゃ俺も」

奥泰

「俺はシュノーケリングにするぜ」

夏海

「兄ちゃんもシュノ……」言いかけた夏海に両腕で✕を作り、拒否の意志を見せる卓。

「じゃ、アンタも首里城行く?」忍にも首を横に振り、これも断る。

夏海

「え~、カヤック派かよ?」全員バラバラの希望を出すが、意外にも一穂が見事な解決策を提案する。

一穂

「シュノーケリング組とカヤック組、首里城組に、分ければ良いんじゃない?」

「ああそうですね……じゃあ、電話してみます?」こうして明日はシュノーケリング、カヤック、首里城見学の三班に分かれて行動する事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
鉛筆で精度の高い写実画も描ける




・原作、アニメには当然現れない奥泰と花桜梨の合流。
・原作ではホテルに泊まっているので、当然だが部屋に名前はなし→民宿なのでデイゴの間、三段花の間、ブーゲンビリアの間を当てられる。本作には、沖縄の植物繋がりでアカテツの間も追加。
・原作では集合まで1コマだけだった子供部屋の様子→アニメでは色々足されてましたが、本作では更に長くなりました。
・原作、アニメではシュノーケリング組とカヤック組に分かれる→更に忍と花桜梨が首里城見学組に。保護者(成人)が足りない?

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