ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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今回はカフェのシーンにて、のんのんびより原作96話から登場人物を一部変更してパロってます


第7話アイスコーヒーで揉めた

 翌日。

あおい

「失礼しまーす。朝ごはんの時間だよ」と、子供達を呼びにきたあおいの目の前に、自分達の部屋を掃除する小鞠、夏海、蛍、れんげが居た。

あおい

「えぇ?もしかして掃除してる?私がやるから大丈夫だよ?」

夏海

「え、あ、いや………まあ自分が散らかしたモノぐらい片付けしておこうというか……えっと……ウチじゃなくて姉ちゃんが言い出した事なんだけど、部屋の掃除とかしてお手伝いの量減ったら、その……案内とか、してもらえるかなぁって」照れ臭そうに言う夏海に対しキョトンとするあおい。いつの間にかその後ろに女将が立っていた。

女将

「あおい……」

あおい

「あっお母ちゃん」

女将

「お客様もこう言って下さってることだし、島を案内して差し上げなさい」

あおい

「……でも」

女将

「良いよ良いよ。今日はお母ちゃんがやっとくから」

あおい

「ホント?」

女将

「うん」こうして夏海達はあおいの案内で島を観光する事となった。そして仗助、忍、億泰、花桜梨も、れんげに呼び出され同行する。

 

 民宿を後にした一行はあおいに連れられて、観光地とは違う普段は地元の人ぐらいしか行かない場所を中心にあちこち訪れて回った。その内、民家にしてはやや大きめな建物に連れてこられた。これもまた沖縄風の建築仕様のようだが。

 

あおい

「これが私達の学校だよっ」

小鞠

「えっ、これ学校なの?」

れんげ

「学校も沖縄っぽいん!中に入れるん?」

あおい

「あぁ流石に校舎の中までは……」目に星を作るれんげだが夏休み中というのもあり、流石に今から校舎に入るのはムリのようだ。そこへあおいや夏海達と同い年ぐらいの女の子が駆けてきた。

女の子(モブ)

「あおいーっ」あおいは女の子の方を振り向く

あおい

「あ。来てたんだ」

女の子(モブ)

「うん。部室の掃除あって」

あおい

「えっと、同じ部活の子。こっちはうちのお客さん達。あ、この子は私達と同い年なんだよ」夏海を部活仲間に引き会わせる。元気な挨拶に、やや照れ気味で答える夏海だった。

あおい

「あっ、部室の掃除に来てるんだっけ?それなら……」

 

 それから待つ事しばし。何やら両腕に抱えたあおいが戻ってきた。

あおい

「おまたせーっ!ラケットとシャトル借りてきたぁ!掃除終わるまでなら使って良いって」あおいが持ってきたのはバトミントン用のラケットとシャトルだった。

れんげ

「おー!バトミントン!」そしてこの、何とも奇妙な面子でのバトミントン大会が始まった。

億泰

「行くぜぇ!仗助!」

仗助

「オウ!掛かってこいやっ!」最初は仗助vs億泰。未経験者同士の勝負だが、これがとにかくグダグダだった。

億泰

「クソッ!球が変なトコ飛んで行きやがった!」

仗助

「いや、球じゃねえだろ!?」

(……シャトルぐらいは覚えなさいよ)

れんげ

「2人とも下手くそなんなー。あれならコマちゃんでも勝てそうなん」

小鞠

「私でもって何よ?」2人は外野がアレコレ言っている間にラリーすら一回も続かずに、一応審判役をしていた忍の判断で勝負は強制終了となった。

 

 次は小鞠vs夏海が対戦する。傍らでは蛍とれんげ、忍と花桜梨が勝負というより遊び感覚で、和やかにラリーを開始し始める。

小鞠

「じゃあ夏海行くよー!あんまり強く打たないでよ」

夏海

「分かってる分かってるって」サーブする小鞠のシャトルを跳ね返す夏海。しかし小鞠の動体視力では確認出来なかったのか、シャトルは地面に落ちる。

小鞠

「ちょっとー!あんなの打てる訳ないじゃん!」

夏海

「え~?そんなに強く打ってないのに~」その間あおいはれんげ達のほのぼのラリーをにこやかに眺めていたが、小鞠にラケットを渡された。

小鞠

「あー、もう交代交代!あおいちゃんあおいちゃん、夏海やっつけちゃって!」半ば逆ギレ気味な小鞠からラケットを受けとるあおい。

夏海

「姉ちゃん、交代早すぎでしょー?まあいっか。あおいちゃん相手なら本気でやれそうだし♪」と、いう訳で夏海とあおいの勝負が始まったのだが……結果は夏海の惨敗だった。

夏海

「グッ……ハァ……ちょっと休憩……」膝をついて崩れ落ちる夏海に駆け寄るあおい。

あおい

「大丈夫?ちょっと張り切りすぎたかなぁ?」

「へぇ……中々やるじゃない?あおいちゃん」

「あおいさん、強いんですねー」

れんげ

「スゴかったん!」

小鞠

「夏海にはこのぐらいでちょうど良いよ」

億泰

「なぁ。もう移動しねえか」

あおい

「よし!じゃあそろそろ部室の掃除も終わる頃だし、涼しい所へ行きましょうかっ」

れんげ

「あーいっ」

花桜梨

「どこへ行くの?」

あおい

「えーっと、この近くに可愛いカフェがあるから、そこへ行こうかなって……」

夏海

ま、待って……まだ、勝負が……ついて……ない

仗助

「……イヤ。明確に勝負ついてたろ……?」冷ややかな目をした仗助にツッコまれる夏海だった。

 

 カフェへ向かう途中で土産店に立ち寄る一行。そこにあったシーサーの置物を持ち上げて顔マネをする夏海とれんげに吹き出す女子陣&忍。

億泰

「ギャハハハッ!何だそりゃ!?」

仗助

「アヒャヒャヒャッ。そっくりだなお前ら」そんな2人に腹を抱えて爆笑する仗助と億泰。シーサーから離れてから、小鞠は可愛い耳飾りを見つけて試着してみるが、忍と花桜梨以外には完全スルーされていた。

 

「アラ、よく似合ってるじゃない」忍に褒められ気を良くする小鞠。すると花桜梨はナゼか焦った様子を見せ、店内を見渡す。そしてその中から、1つの指輪を取ると忍の目の前ではめてみせる。

花桜梨

「……ねえ忍君」それ以上言葉を告げなくても、忍は花桜梨が何を言いたいのか理解した。

「……素敵ね(いつか、本物を……)」何となく他者が近づきがたい雰囲気を醸し出す2人だった。

小鞠

「えっと……あの、2人って付き合ってるんですか?」年頃の女の子らしく、やはり興味があるようで、やたらと目を輝かして尋ねる。しかし小鞠、中々に空気の読めない女の子である。

忍・花桜梨

「「えっ!?」」同時に聞き返す2人。

れんげ

「ウチも気になるん。しのぶん、恋ち……♫¢¥₩※₢~っ!!」れんげも小鞠の話に乗ってきたが、またしても仗助に口を塞がれた。

れんげ

「おっちゃん何するん!?」

仗助

「手前ぇは……いい加減学習しろ!」

れんげ

「ウチ宿題はいつも欠かさずやってるん!」

仗助

「そっちじゃねーよ!」

あおい

「あの2人、漫才師さんみたいだね(ニコニコ)」

億泰

「……お前ら一回「笑○」出ろよ(爆笑)」

仗助

「出ねーよっ!」

れんげ

「ウチはちょっとだけ出たいん!」その時、2つの手の一方がれんげの頭をクシャっとして、もう一方が仗助の脳天に拳を落とす。

「2人とも、いつまでもバカ言ってんじゃないわよ!」

仗助

「俺だけかよ!?」この光景に億泰が、トリオ漫才とコッソリ呟いたのは内緒だ。

 

 散々バカをやってようやく目的のカフェに到着した一行。そこで軽食と冷たい飲み物を摂る。

小鞠

「な……夏海。それ何飲んでるの……?」

夏海

「何って、アイスコーヒーだけど………」

小鞠

「そ、そのアイスコーヒーなんだけど……ミルクが入ってなさそうな、真っ黒なコーヒーって事は……も、もしかしてブ、ブ……ブラ……」

夏海

「ブラックコーヒーだけど?」

小鞠

やっぱりだー!

仗助

「うるせーな……何デケえ声出してんだよ?」

れんげ

「お店に迷惑なん」

「どうしたのよ一体?」

小鞠

「私はブラックコーヒー飲めないのに、年下の蛍飲めるの!これで夏海まで飲めるようになったら、私更に子供扱いされちゃうじゃん!」

「あの、先輩(焦)。今日は私、アイスティーなので……」どうにかフォローしようとする蛍。忍はバカにする感じではなく、可愛らしいと言いたげに微笑む。

「(クスクス)なんだ。そんなことだったの」

仗助

「たかがコーヒーだろ?」

小鞠

「笑わないでよぉー」

花桜梨

「味覚なんて人それぞれだと思うよ。気にする事ないんじゃない?」優しく小鞠を見つめ、穏やかに諭す花桜梨。

夏海

「……てのはどうでもよくてブラック飲めるウチは大人。飲めない姉ちゃんは子供。それだけじゃん♪アッハッハ」小鞠を思いっきりコケにしたつもりの夏海だったが、ある人物の鋭い目に背筋が凍った。

億泰

「オウオウ。だったら俺もガキだって言いてえのか、テメェはよぉ(怒)」億泰がブチ切れていた。

夏海

「え?え……?何で!?」夏海が億泰のグラスに目をやると、その脇に使用済みのガムシロップとミルクの使用済み容器が転がっている。

夏海

「え、え~と……(そんな恐い顔してんのに、何で甘いの好きなんだよ!?)」

億泰

「随分小バカにしてくれんじゃねえか、ああ!?」

夏海

仗助

「ちょっと待て……億泰、お前カフェオレ注文してたよな?」

億泰

「おう。それがどうかしたか?」

「カフェオレにミルクは普通入れないんじゃ……」

「それにこのお店、シュガーレスのカフェオレは置いてないそうだから……最初っから甘いわよね?」

小鞠

「……そこへ更にガムシロって」

「甘党なのは知ってるけど……」

あおい

「どんだけ……」苦笑いしながら言いかけたあおいは、れんげに制される。

れんげ

「(チッチッチ)そのセリフはしのぶんに言ってほしいんなー」

「誰がIK○Oよ!」

仗助

「どっちかって言うとク○ス○村だろ?」バキッ!ボカッ!ドッゴーン!!

「仗助アンタ……白鳥アラベスク食らわすわよ?」

仗助

「……食らわせてから言うなよ。痛テテテ……」

花桜梨

「……プッ……アッハッハッハ♪」

れんげ

「八ーちゃん笑いすぎなん」れんげは呆れていたが、花桜梨の過去を知っている忍は彼女が以前の明るさを取り戻しつつあるのが嬉しくて、無意識に頬を緩める。

仗助

「そもそもよぉ。コーヒーを無糖のブラックで飲むのは日本ぐらいだぜ……海外じゃ砂糖入りが当たり前だ。その理屈じゃ、外国人全員子供になっちまうだろうが?」億泰をフォローするのは、一番付き合いの長い仗助だった。ある意味意外?である。

夏海

「えっ、そうなの!?」

「因みに外国(あっち)じゃシュガー入りもブラックコーヒーって言うわよ」

夏海

「ウソ?何で?」

仗助

「何でって……シュガー入れても色は変わらねえからだろうが?」

小鞠

「あっ……そっか」

「と、いう事で……れんちょん、総括をお願い」

れんげ

「分かったん?それではドロロロロロ……」れんげはドラムロールの口真似をするとおもむろに一言。

れんげ

「なっつんなっつん!」

夏海

「何だよれんちょん?」

れんげ

「┐(─3─)┌……すこー」両手でやれやれのポーズを取り、唇を尖らせて間抜けな者を表現するれんげ。

れんげ

「今のなっつん、こんな感じなん」

夏海

「れんちょんひでェ!」このやり取りにあおいはとうとう堪らなくなって腹を抱えて爆笑する。そしてヒィヒィ言いながら指で涙を拭って、次の目的地をみんなに告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アニメとの違い
・仗助vs億泰のバトミントン対決
・土産屋、カフェのシーンはほぼ数カットのみ→ここぞとばかり弄り倒しました(笑)

このところ、地の文が上手く書けず、セリフ頼みになりつつあります
(´ヘ`)何か良い解決策はありませんかねぇ……?
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