ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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随分時間がかかりましたが、沖縄旅行編の最終回です。原作をかなり端折った感は満載ですが
Γ(^_^;)


第8話沖縄に別れを告げた

 あおいに案内され、やってきたのはこの前海水浴をしたのとは別の海岸だった。

れんげ

「……すこー……」

仗助

「……すこー……」

億泰

「……すこー……」

れんげ・仗助・億泰

「「「♫すこー♫」」」先ほどのカフェからここまで「すこー」をハモりながら、夏海をからかい続ける仗助、億泰、れんげの3人。

夏海

「……うぅ、何でウチばっかり……」

「自業自得よ」呆れて突っ込む忍。その2人を放っておいて、他の面子は青く輝く海を見つめている。

花桜梨

「何度見ても綺麗ね……」

「……ですねぇ」

小鞠

「……だねぇ」

れんげ

「でも今日は水着持ってきてないん。游げないんなー」

あおい

「大丈夫だよ?泳ぎにきた訳じゃないから」

れんげ

「じゃ何するん?」れんげの質問にあおいは手のひらを開いて見せる。

あおい

「こうやって、砂浜に手をギューッて押し付けてみて」あおいはそう言うと全員に手本を見せるように砂浜に押し付ける。仗助達は互いに顔を見合わせるとあおいに倣って手のひらを砂浜に押し付けてみた。

あおい

「手に何か付いてない?」

れんげ

「砂しか付いてないん……」

あおい

「もっとよくみて見て」そう言われて手のひらをジッと見つめるれんげ達。

億泰

「……ん?」

「……あら?」

仗助

「こりゃー……」

花桜梨

「……あっ♪」

れんげ

「……なっ!ウチの手に小っさい星くっついてるん!」

夏海

「ウチの手にも付いてる!」

「私も見つけましたぁ」

小鞠

「可愛ぃー♪」初めて見る実物の星の砂にハシャぐ女子陣と忍。仗助と億泰も態度には出さないが、自然の神秘に感動する。

あおい

「はいこれ。この瓶に星砂詰めて、持って帰ってね」あおいは用意していた人数分の小瓶を取り出して、彼らに渡す。

「うわぁ、ありがとうございます!」

夏海

「ありがとう!」

「それじゃ早速……」それぞれ自分の小瓶に星の砂を小瓶に詰めていく。

億泰

「なあ、もう少し小瓶ねえか?」

あおい

「あ、私が持っていたのはこれだけで……そこの売店でも売ってますよ。でも何で?」

億泰

「俺の親父が意外にこういうの好きなんだよ……だから幾つか欲しくてな。あと仗助の姉ちゃんに親父の世話してくれた礼もしねえと」

仗助

「俺も……お袋と康一、それと……由佳子だけ土産なしで機嫌損ねられるとメンド臭ぇな。用意しとくか」

「あちしも詩織ちゃんや純達に渡そうかしら?」と、賑やかな会話が広げられる中、

れんげ

「おぉ~」青く輝く空と海、白い砂浜を瓶に透かせて中の星の砂を見つめ、感激するれんげだった

 

 夜。民宿の大人部屋で大の字に寝転び、ベッドを占領するひかげが居た。

ひかげ

「最後の日!私は!絶対!ベッドで寝る!」ふて腐れながらひかげは宣言してうつ伏せになる。

ひかげ

「大人も子供も信じられない……もうテコでもここから動かないからな!」沖縄に来ても変に不運続きだったひかげ。最終日前夜にとうとう拗ねてしまった。その様子に呆れる楓、このみ、花桜梨。

「ああもう。子供みたいなことすんなよ……」楓が嗜めていると小脇に何かを抱えた一穂が部屋に戻ってきた。

一穂

「たっだいま~♪」

「あっ先輩。どこ行ってたんですか?」

一穂

「いやぁ、食堂でカップラーメン売ってたから買ってきたあ♪」

このみ

「ああ……!」

「そんなラーメン食ってるなんて子供らにバレたら、うるさいですよ」

一穂

「ウフフ、良いの良いの。子供達に隠れて食うラーメンは旨いぞ~」初日の晩の仗助同様、悪魔の微笑みを浮かべる一穂。

楓・このみ

「……(ゴクリ)」思わず唾を呑み込む楓とこのみだが、

花桜梨

「私は要らないのでご自由にどうぞ」そう告げて一穂と入れ替わるように部屋を去る。

一穂

「あれ、花桜梨ちゃんどこ行くの?」

花桜梨

「ええ。表で軽く基礎のステップを復習しようと」

このみ

「おぉ、流石バレリーナ!」

「体型を維持するために、カップラーメンなんぞ以ての外ってワケか……」

一穂

「……ストイックだねぇ」それにひきかえ……とでも言いたそうに拗ねている妹に目をみやる一穂。

「で、どんなのあるんです?」

一穂

「えっとねー……こっちが正油でこっちが味噌。あっ、うどんもあったわ」

このみ

「夜食べたら太っちゃうなぁ。まあ、今日くらい良っか」

ひかげ

「やっぱ大人も子供も汚ぇな!でもラーメンはくれ!」結局ひかげだけが3晩の内、2晩カップラーメンにありつくのだった。何だかんだ強か( したた )な娘である。

 

 子供部屋では小鞠と蛍が帰りの荷物をまとめていた。着替え等をトランクに詰め込んでいたが思いの外、パッツンパッツンになってしまっていた。

小鞠

「あ~、もう荷物入りきらない!」

「私もです。そんなにお土産買ってないんですけど……」れんげはスケッチブックを眺めていたが、やがて小さくため息を吐いた。

「そういえばれんちゃん、イルカ見れなかったね」

れんげ

「うん。あともう1つないと絵が完成しないん……」残念そうに呟くれんげ。ところで夏海は庭に備え付けのブランコに1人座りながら最後の夜へ想いを馳せていた。そこへあおいがやって来て、少し付き合って欲しいと告げる。

 

 夏海を含む小中学生チームと仗助、忍はあおいの案内で夜道を進む。

「私達に見せたい物って何ですか?」

あおい

「着くまで内緒!」

仗助

「こんな街灯もねえ道を歩くのも久し振りだな」

「ホントね。あっちの世界に居た時以来だわ」

れんげ

「夜の道って怖いけど、何かワクワクするんな♪ある意味1800年振りなん」

夏海

「あ~あの時代なら夜はどこも真っ暗か」

あおい

(何の話だろう?)元ゲッターチームはかつて過ごした世界を懐かしみつつ、あおいの後をついていく。なお道中何もないところで小鞠が怖がりながら蛍にしがみつき、腰が退けたまま歩いていたのは内緒である。しばらく歩くと、目的のモノを見つけたあおいが小走りで駆けていき、少し離れた場所で懐中電灯を振りながら、みんなを招く。

 

 全員追い付いたところで懐中電灯のスイッチを切るあおい。みんなが空を見上げると……

夏海

(うわぁーっ……!)

(はぁーっ……!)

小鞠

(っはぁ……)

れんげ

(なーっ……!)

仗助

(うぉーっ……!)

(まぁ……)そこに見えたのは満点の星空と天の川だった。

「スゴい星……海も……」

れんげ

「光ってるん!」しかしあおいが見せたいのは星空ではなかった。裸足になって踝ま( くるぶし )で浸かる。

あおい

「これ、夜光虫だよっ♪」

小鞠

「え、虫?」

あおい

「今日はよく見えるってお母ちゃんに聞いたから、見せてあげたかったんだぁ」あおいが海中に手を入れると夜光虫が発光して、そこに光の波紋が浮かび上がる(一応言っておくとジョジョの波紋とは何の関係もない)

「……綺麗ーっ♥️」れんげが海水を両手で掬い、それを夏海は隣で眺めている。

夏海

「うわっ、スゲぇ!」そしてあおいと一緒に海でハシャぐ4人。仗助と忍は温かい目で見守っている。こうして沖縄最後の夜を楽しんだ一行だった。

 

 翌日。大人組が宿泊していた部屋では一穂、楓、このみ、花桜梨が帰り支度を始めていた。

このみ

「よし!荷物整理終わりぃ。そっちも帰る準備出来た?」

一穂

「出来とるよ」一方、仗助、忍、億泰もさっさと支度を整えていた。

仗助

「お前ぇら、忘れモンねぇか?」

億泰

「ねーよ」

「全部持ったわよ」

仗助

「有形無形に限らずか?」

「ええ。ここにもちゃんと」忍は親指を立てて自分の心臓を指す。

億泰

「……?」案の定、億泰は仗助と忍の会話の意味が分からなかった。そして子供組の方はというと……

小鞠

「……っと、行きより重くなっちゃってるなぁ」

「ですねー。そういえばれんちゃん、イルカの絵……描けなかったね」蛍にそう声をかけられるが、スケッチブックを見つめるれんげは2日前と違いどことなくスッキリした表情をしていた。

れんげ

「うん……でも違うモノ描いたん。良い絵が描けたん」

 

 そしてチェックアウトを済ましていよいよ帰ろうとした一行だったが……

一穂

「おーいれんちょん。そろそろ行くよ」

れんげ

「ちょっと待ってなん」

「どうした?」

れんげ

「あんなー……なっつんがまだ帰りなくないって泣き出したん」そこには部屋の窓に顔を向けて腕で目を押さえる夏海が居た。

夏海

「……グスッ」

「ちょっ……マジ泣きじゃんか……」

夏海

グスッ……何で、こんな時間経つの、早いの……?

一穂

「夏海ぃー、泣くなって。もう中学生でしょうが」

夏海

「こういうのは中学生とか関係ないの……高校生も泣いてるし」

ひかげ

「泣いてねーし」 これから帰ろうという時に、ひかげはベッドに突っ伏して泣いていた。

 

 無情にも時は過ぎて、いよいよ帰る時間になった。荷物をワゴン車に積んでいると、

「アラあおいちゃん?」

仗助

「見送りにきてくれたのか?」

あおい

「あ、はいっ……みんな元気でねっ」

小鞠

「色々案内してくれてありがとう」

「スゴく楽しかったです!」

あおい

「良かったぁ、またきてね!」そしてワゴン車に乗る一行。夏海もあおいに背を向けるが、れんげに呼び止められた。

れんげ

「なっつん!」一瞬立ち止まった夏海は踵を返して駆け出し、あおいに向き合う

夏海

「……帰ったらウチの学校の写真撮って送る」

あおい

「うん……」

夏海

「……あとバトミントン練習して、今度は勝つから」

あおい

「……うんっ!」自動車に乗り込んで、窓から手を振る夏海。あおいも手を振り返す。

 

 

 那覇空港でそれぞれの地元に帰る仗助、忍と別れてから村に戻ったれんげ達。バス停で家族毎に解散すると、再びれんげに呼び止められた夏海。

れんげ

「なっつん。これあげるん」れんげからスケッチブックの切れ端を1枚受けとる

夏海

「……ありがとう、れんちょん」その後、自分の部屋の壁に切れ端を飾る夏海。そこには夏海とあおいが仲良く肩を寄せ合い、笑顔を浮かべる姿が描かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




しばらくしてから「とんでも~」とオリ作を進めつつ、新ネタを考えます。どなたかアイディアあれば下さい。
₩(_ _)₩
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