ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
今年も文化祭の季節が近づいてきたわ。他校と違ってひびきのはクラス出展もないから文化部が準備で盛り上がる中、あちしら運動部は相も変わらず暇なのよね。今年は詩織ちゃん達をウチの学校に招待しようと思ったけど生憎きら高とは文化祭も日程が被ってるみたい、残念だけどしょうがないわね。
そして文化祭当日が訪れ、今年も適当に冷やかして回る。
「何だこりゃ?‼」あちしと純は同時に叫ぶ、美術部室にはバラバラにされた絵が…ちょっと待って、よくみると一つ一つカンバスがパネルに固定されてるし鋏や鋸で壊された形跡もないじゃない。
「
結局出来上がったのはガーギーもびっくりしそうなグロテスクな作品になった、純は
「並べ方が悪かった」とか下手なフォローしていたけどこれって明らかに失敗ね。
「Oops!大ハズレね」ハイ、本人も認めました。
「心配ないわよ、来客の似顔絵書きにシフトチェンジするから」逞しい娘ねぇ。
次は演劇部に向かう、今年は『クイズ戦隊カルトマン』まさか高校の文化祭で特撮
「アレはないな…」
「酷かったね…」光ちゃんとあちしは深くため息を吐く、色んな意味で見てはいけないモノを見た気がするわね。そういや伊集院妹が科学部を乗っ取って無理やり電脳部に仕立ててたっけ、確かシューティングゲームを出展してたハズよ。
「わ~い☆美幸ゲームしたいよぉ、行こ行こ」美幸ちゃんは盛り上がってる。この娘だけはいつも元気よね、さっきのカルトマンを見て精神が疲弊したあちしは文芸部を訪ねて癒されようと提案する。結果美幸ちゃんは一人電脳部へ、あちしらは文芸部へ向かう事になった。
今年の文芸部では文集の展示と配布を行っていた、やっぱり落ち着くわ。こういう場所も必要よね、てな訳で早速文集を読ませてもらう事にする。
『一枚の桜の花びらが肩にかかる、まるで時の間に挟まれた栞のよう』物語中の季節は春なのね、中々いいストーリーに仕上がってるじゃない。ここからあちしらと合流した美帆ちゃんは
「このお話とても素敵です。如月さん、是非演劇部の脚本をお願いします」
「いえ、そんな大役私には無理です」珍しく押しの強い美帆ちゃんと辞退しながら照れまくる美緒ちゃんのやり取りを微笑ましく思いつつ見つめるあちし、後は二人で話し合ったらいいわ。
「脚本って裏方であって役じゃないよな」
「役の意味が違うわい!」天然かました純には突っ込みをいれておいた。
文芸部を失礼すると美幸ちゃんが半泣きであちしらのトコへ戻ってきた。話を聞くと
「ヒグッ、エッグ。あのね、美幸がやるとね急にゲームが難しくなったの。いくら避けても被弾するし敵機がいきなり強くなってもうダメダメだよぉー!」語りながら本格的にグズる美幸ちゃんをみんなで宥めて改めて電脳部に行く。
美幸ちゃんの件を問い合わせると伊集院妹を除く部員達は一斉に頭を下げた。意地悪するつもりはなく、むしろゲームの難易度が異常な事に気づいてプログラムを再度チェックし直しているらしいわ。ところで総合プロデュースの伊集院妹は…ふんぞり返って謝る意思はないようね、尤もこいつにそんな事期待してないけど。
茶道部については特に語る事はないわ。去年と全く同じ茶店だったモノ、ちょっとは工夫しなさいよね。
もう一つ余談。高坂だけど、あいつ文化祭当日に学校サボりやがったのよ、きら高で佐倉さんとよろしくやってたみたい。
[注釈1]ドヤ顔です。
[注釈2]現在でいうリア充の事。