ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
~詩織視点~
先日お姉ちゃんが起こした騒動の後、伊集院君からメグ達にもパーティーチケットが渡されたわ。その後彼の妹、メイさんがウチを訪ねてきてこう告げてきた。
「貴様じゃなくて藤崎詩織さん、ペアチケットで姉いや、お姉様との来場はお断りなのだー!うぅ違う違う、お断り致します」敬語使い慣れてないのね、流石伊集院兄妹といったところかしら。
「忍ちゃんから聞いてるわよ、姉がゴメンなさいね」まあ、悪いのはお姉ちゃんだし。忍ちゃんに電話でこの話をしたら
「ガーハッハッ!な、何よそれ。面白過ぎるじゃない、無理して敬語使う伊集院妹ってあちしも見たかったわ」電話越しに大爆笑していたわ。半分女の子みたいな存在なのにデリカシーないのね。
~忍視点~
「ガァッ!チキショーッ」赤井が部室棟の壁を蹴っているわ、何を怒ってるのかしら?風紀委員の橘さんと藤沢さんもどうしたものか、オロオロしている
「ヨォ赤井、何イラついてんだよ?」暴れる赤井を取り押さえて事情を聞く、それからしばらく動物のように吠えていたけど茜ちゃんもきてくれて2人で宥めるとようやく落ち着いたらしくポツリポツリと話し出した。
「聞いてくれよ、伊集院の野郎があたしだけパーティーに呼ばねぇとか抜かしやがってよぉ」あー、普段から仲悪いモンね。無理もないわ、あちしが伊集院兄に化けて妹を説得する手もあるけどそもそもチケットなしじゃ参加できないわよね。ん、兄?
「赤井、俺きら高に知り合いがいるから頼んでみようか?」
「へ?」ダブルデートをセッティングしてやった時の純みたいな声だすわね。
「きら高の誰かと一緒に行けば伊集院兄の客だろ、なら妹だって文句は言えねえよ」
「おお、スゲえ藤崎。お前天才だ!」ナゼかしら?誉められても嬉しくない。確約はできないと赤井に念を押してから家に帰ったあちしは詩織ちゃんに電話で事情を説明する。
「チケットを貰っていて一緒に行く相手がいない人?そうねぇ…」
「こっちの条件は特にないわ、誰かいない?」
「多分大丈夫よ、去年みたいにウチに集合する?」あちしは了承した、そして終業式の日を迎える。
「貴様」伊集院妹があちしを呼び止めたわ、一体何の用かしら?
「明後日は我が伊集院家のクリスマスパーティーなのだ、礼服の用意くらいはしているであろうな?」なによ、そんな事でワザワザ呼び止めたの?
「あるけど」
「メイがファッションチェックしてやるのだ、明日屋敷にくるのだ」
「悪いが断る、明日はバイトが入ってんだ」
「バイトだと?貴様労働で収入を得ているのか?」
「生憎、誰かと違って貧乏なんでな」軽く皮肉を込めてそう言っておく。
「待て、その分の対価はメイが出してやってもよいぞ」
「急に休めるか!金だけの問題じゃねえ、信用も大切だからな。お前の指図は受けられんよ」地団駄踏んで悔しがる伊集院妹を尻目に帰宅するあちし。そしてイブ前日、ねこやの特別営業が始まった。
~メイ視点~
藤崎忍め!メイの申し出を断るとは生意気なのだ!咲ノ進にヤツを捕らえさせようとも考えたが、それならいっそヤツのバイト先とやらを買収してやるのだ。フフン、後で泣きを入れても許してやらないのだ。
次の日、咲ノ進をお供に例のバイト先にやってきたのだ。ところが入ろうとしたら鍵がかかっているのだ、無理やりこじ開けようとしてもウンともスンともいわない。
「咲ノ進、扉を爆破するのだ!」メイの命令に従って爆弾をセットする咲ノ進。その途端、扉が開いて中からあの山ザルの友人が現れたのだ。