ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

40 / 282
第37話お姉さん先生

 遂に3年生に進級したあちし達、始業式のクラス替えではまた純や匠と一緒になったわ。

 「また同じクラスだな、宜しく頼む」純とはこれで3年間一緒ね。

 「ウッス、俺もだ」高坂が寄ってくる、因みにこいつとは2年間一緒だわ。

 「俺も俺も」ゲッ、こいつも一緒なの?

 「何だよ。二人共一体誰の情報を当てにしているんだ?」

 「ウッ!」

 「ゲッ!」痛いトコ付くわねこの腐れチビが。

 「じゃ俺、恒例の挨拶回りに行ってくるから」あ~も~勝手になさい。

 「お、俺ちょっと用事が…」とうに察してるわよ、分かりやすい男だこと。

 「彩ちゃんのトコだろ?ホラ行ってこいよ」

 「あ、ああ…スマン」義理立てのつもりかしら?謝る必要はないわよ。

 「俺も…佐倉さんが転校してなけりゃ」それは仕方ないわよ、後で幾らでも会えるでしょ?

 「忍君」この声はひょっとして…。

 「へへっ、同じクラスだよ。ハッピーだねっ」

 「そうだな、で何がハッピーなんだ?」

 「同じクラスなんだよ、ハッピーだよ」

 「え、俺と?それがハッピー?」

 「そうだよ~、君はそう思わないの?」

 「あっああ勿論ハッピーだよ」

 「そうだよね!」光ちゃん喜んでるわね、あちしも嬉しいけど戸惑うわ。

 

 新しい教室でしばらく待機していたあちし達、3年生最初のHRが始まる。現れた新担任は…

 

 「え?」か、華澄さん?

 「今日からこの学校に赴任してきた麻生華澄です、このクラスを一年間担当する事になりました」華澄さんがあちしらの担任って事?呆気に取られるあちし。帰り際に廊下に呼び出され、行ってみると華澄さんと光ちゃんが顔を合わせてニヤニヤしていた。

 「ね、上手くいったでしょ?」

 「ホント、口が半開きだったわよ」

 「もしかして光、知ってた?」

 「ウン、私電話で聞かされて。で、当日まで黙っていようって」

 「とまあ、そういう事」

 「アハハ、やられました」新学期早々ビックリしたけど素敵な一年になりそう。

 

 それから一ヶ月ほど経って純や高坂と校内でつるんで女子の話題で盛り上がってると匠がわりこんできた。

 「なあ、最近どうなんだ?つってもお前ら一筋だからな」こいつ…あっちこっちに手ぇ出してそうね、いい加減懲りたらどうなのよ?

 「そういえば匠、この前見かけたぞ」純は神妙な面持ちで切り出す。

 「えっ」

 「きら高の女子とデートしてただろ、どうなってるんだ?」

 「あ、片桐さん!」

 「なっ!」

 「ウッソだよ~ん。じゃあねー」ああこいつぶん殴りたい(怒)!

 「坂城にゃ勝てねぇよ、穂刈」高坂が純を宥める。それはさておき匠の相手が誰か気になるわね、詩織ちゃんに連絡してそれとなく聞き出してみましょ。

 

 ~匠視点~

 ひびきの(ウチ)の野球部が快進撃を続けている。この調子だと甲子園も確実だそうだ、それに反比例するように俺のモテ度が下がってきている。

 「男はやっぱり逞しくないとね」

 「筋肉質な男子って素敵よね」最近ひびきの女子の間では長身かつ程好く筋肉質で自分だけ見てくれる一途なタイプが『カッコいい男子』の定義になっている。生憎俺はどれにも合致しない、クソッ!頭にきて焼却炉の脇にあるゴミ箱を蹴り飛ばす。

 「「キャー!高坂く~ん❤」」

 「「次の試合も頑張ってぇ 」」野球部の高坂だ、身長188cm.あるヤツは当然モテまくる。何度か告白もされたそうだが

 「ゴメン、俺好きな娘いるから」と断り続けているらしい。そういや転校した佐倉さんと付き合ってるんだっけ?ヨシ!二人の仲を引き裂いてやろう、グフフフフ…。

 

 ~忍視点~

 部活が終わって帰り支度をしていたあちしは偶然匠の悪巧み(ダジャレじゃないわよ)を耳にしたわ、あのクズは徹底的に懲らしめてやらなきゃダメね。さて、どんな目に合わせてやろうかしら?

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。