ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
さて、我がクラスにおける文化祭の出し物は小物屋に決まったわ。早速翌日から売り物になりそうな小物を各自で持ち寄って値段を設定したり、店舗造りも平行して進めてるわよ。
「忍、交代だ。少し休憩してこい」純に大工仕事の続きを任せて隣の2組を敵情視察するあちし、出し物は何かしら?
「Hi!藤崎君」彩ちゃんに見つかった、別にバレても困んないからいいけど。
「2組は何やるんだ?」さりげなく聞いてみると
「演劇よ、タイトルは『一休とんち話~ロメオとジュリエッタ~』っていうの」どんな話よ?それ?
「全く(怒)!何で日本の昔話に西洋の要素をいれるのよ、どう考えても変じゃない」あ、水無月さん怒ってる。確かにタイトル聞いただけで滅茶苦茶になりそうな気がするわね、誰の発案なのかしら?ま、あちしら1組の知ったこっちゃないわ。
「藤崎さん」今度は美帆ちゃんね、あちしを呼んでどうすんの?
「私のクラスは占いの舘を行います、お暇ならいらして下さいね」4組の情報を労せず入手したわよ。このまま3組と5組もチェックしたいトコだけどそろそろ交代の時間ね、まだ本番まで余裕あるし続きは明日にしましょ。
次の日、作業の交代時間に3組を視察すると茜ちゃんも一緒に準備に勤しんでいたわ。そういや彼女、高校の文化祭は最初で最後の参加になるのよね。ご両親の失踪やあのバカ兄貴のせいで去年まではそれどころじゃなかったモノね、いつの間にかあちしの横にいた校長先生が感激しながら頷いてる。
「ウンウン、良かったのぅ」あの、立場的に一人の生徒に肩入れするのはどうなんでしょう?その件は後日詳細を聞かされたけど省略させてもらうわ。
美幸ちゃんのいる5組はプラネタリウムをやると知ったあちしが作業に戻ろうとしたら伊集院妹が立ちはだかった。
「貴様、暇しているならメイの手伝いをするのだ」相変わらず
「ビーフシチュー」そう呟くと伊集院妹から脂汗が流れる。
「い、いやなにちょっとした戯言なのだ。で、ではメイはクラスに戻るのだ!」腹の中で爆笑するあちし、ザマーみなさい。ガッハッハ。
「忍君、クラスの準備は?」華澄先生。
「休憩中です、もう戻りますよ」
「へぇ~?」何よ、信用ないわけ?
「ふ~ん、そうなんだ~?」こりゃ完全に疑ってるわね。
「ホントですってば!」
「ウフフ、冗談よ。頑張ってね」華澄先生も人が悪いのね、流石に焦ったわよ。
本番が二日後に迫った日、思いの外小物の集まりが悪いみたいね。その件で光ちゃんと匠が何か話し合っている、引き剥がしてやりたい気持ちを抑えて話に加わる。
「えっとさぁ、ウチにある小物で良かったら少し持ってきてもいいよ」
「え、ホントか?」
「ウン、全部はダメだけどね」
「そういや、光は昔から変なモノ集めるの好きだったもんな」
「変なモノじゃないってば!」
「よし、まずは確認だ。足りなかったら別の場所から集めなきゃならないからな」匠のヤツ、光ちゃん家に行く気満々ね、とんでもない!光ちゃんが良くても神が認めてもあちしが許さない!
「オーイ純、高坂ぁー。光が小物を提供してくれるってさ、家に行こうぜ」純はまだしも高坂と匠は仲悪いから牽制になるのよね、悔しそうに歯を食い縛る匠を置き去りにして四人で光ちゃん家に向かった。
次回、原作をプレイした人なら誰もがKyun×2した(ハズ)あのエピソードを匠なしバージョンでお届けします。