ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
文化祭も終わっていよいよ本格的に進路を決めなくちゃならないわ、あちしは体育大を受験しつつ二流大学への進学も視野に入れてるのよ。ところでいつもの仲良しグループのみんなはどうするのかしら?
放課後、溜まり場の一つである図書室にみんな集まり受験勉強や読書なんかしていると華澄先生があちしらの元へ近づいてきた。
「高坂君。プロ入りのスカウト断っちゃってよかったの?」ああ、こいつ甲子園優勝校の主将だったのよね。スカウトもきて当然だわ…って断るの?!
「え~、勿体ないよぉコーチン」美幸ちゃん、鶏肉じゃないんだから。あちしも同感だけど、でも本人にプロへ行く気がないなら仕方ないわね。
「あ、ハイ。俺就職するんで」後悔している風もなく随分アッサリ肯定したわね。
「佐倉さんと関係あるのか?」
「なっ!藤崎お前、何言ってんだよ?そんな訳ないだろ(焦)」カマをかけただけなんだけど、オカマだけに(笑)。バレバレじゃない、アンタ分かり易すぎるのよ。みんなしてニヤニヤしながら高坂を見つめると顔を真っ赤にして慌てて一足先に帰っていった。
~一方きらめき高校、佐倉楓子視点~
今年、このきらめき高校は甲子園の決勝まで進んだの。これで全国優勝まであともう少しってところだったけど、最後の試合でひびきの高校に負けちゃった。因みに両校は隣り合ってはいるけど県境を挟んでるから予選で当たらずに、それぞれ各県の代表校として甲子園に出場できたのよ。
「残念でしたね」美樹原さんがあの時を思い出して呟く、私は愛想笑いでやり過ごそうとする。そこに詩織ちゃんが
「そうでもないんじゃない?優勝したのが彼氏だし」ちょっと~詩織ちゃ~ん!恥ずかしいから言わないでよぉ!
「え?何ナニ?佐倉さん彼氏いるの?」
「
「予鈴鳴ったよ。教室に戻ろ」八重さんが間に入ってくれて女子達は去っていった、ホッ。
この日の放課後、虹野さんや高見君達にもからかわれっぱなしだった私。ところで明日は私ん家で高坂君と二人っきり、一応受験勉強する事になってるけど久し振りにイチャイチャしちゃうモン❤
~再び忍視点~
別の日の昼休み、光ちゃんと屋上に上がったわ、今日はここで二人仲良くお弁当食べるのよ。アラ先客がいるわ、純と彩ちゃんじゃない。ン?何か言い争ってるみたいね。
「なあ、ホントにパリへ留学するのか?」
「Sorry,もう決めたのよ、これだけは譲れない」
「じゃあ今まで中途半端な気持ちで俺と付き合っていたのか?」
「違う!そんな訳ない!あなたの事はホントに…」これは逃げた方が良さそうね。
「割って入れる様子じゃないね」あちしの耳元に囁く光ちゃん。そうね、気づかれる前に退散しましょ。
「大丈夫かな、あの二人」
「仲違いしなけりゃいいけどな、純には俺からそれとなく聞いておくよ」
次の日、話はできずじまいだったけど放課後に純の方から声をかけてきた。
「悪い。光ちゃん、ちょっと忍を借りていく」純に連れられてサ店に入る、そこで彩ちゃんと喧嘩した事を告白された。
「正直に言う。俺、昨日偶然その場に居合わせちまってた」
「そうか…」純はそれだけ呟くと別にあちしを責めもしないで
「どうしたらいいと思う?」相談にのる事になった。そういやこいつん家、花屋さんだったわね。ピンポーン♪あちしの脳に閃きが舞い降りた。
「純お前、進路指導の時に家の花屋継ぐからフラワーアレンジメントの勉強するって言ってたよな」
「オ、オウ。それがどうかしたか?」
「お前もパリへ留学しろよ、二人で感性とか磨きあげるとかどうだ?」
「でも俺、フランス語とか自信ないぜ」
「言葉くらいなんだってんだよ!」あちしは思わず叫んでしまう。
「お前の方こそ中途半端かよ?ホントに好きなら国境くらい飛び越してみろよ!この意気地無し!」怒鳴るあちしにしばしポカンとしていた純だけど一通り喋りたおしてあちしが疲れて椅子にもたれると
「サンキュー忍!お前に相談して良かったぜ」スッキリした表情になって帰っていった、なんか途中から自分に言い聞かせてる気になったわね。ホントに意気地のないのは国境よりもデカい壁にぶち当たってる他ならぬあちしだもの、絶対光ちゃんに全て話さなくちゃ。頑張りなさい、あちし!