ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
(ー人ー)▽\チーン♪
二月、こちらも高校最後のバレンタインデーがやって来たわよ。
「これ受け取って、チョコだよ」光ちゃんからこの日最初のチョコを手渡される、これだけで今日一日を幸せに過ごせそうよン。
「ヘヘェッ♪ちょっといい?」美幸ちゃん、今年もチョコくれるのかしら?今回は敢えて黙ってると
「藤ぴー、これチョコだよ」マア、これあの○デ○バの高級品じゃない。最近この辺にも支店ができたらしいけどよく手に入ったわね。
「オイ、こんな高いヤツいいのか?」
「それがねぇ、美幸の頭にこのお店の看板が落っこちてきてね。お詫びにってただで貰えたんだぁ」この娘ついてンだかついてないンだか分かんないわね(苦笑)、そういう事ならありがたく貰っとくわ。
~昼休み~
「収穫はどう?」匠が幾つチョコを貰えたか聞いてきた、こいつも今年は今一つらしいわね。
「俺、最上級生になってからはどうもさ。お前らに分けてやる事も…」
「匠先パーイ」
「な~に~?」
「先輩にチョコ作ってきました」
「エヘヘ、ありがとう」
「匠先輩かわい~い」匠アンタ…先輩としての威厳とかないの?
「フン、くだらん」純は相変わらずね。
「オッス、オラ忍!」
「何言ってんだお前?」
「ホンのジョークだ。それより彩ちゃんからチョコ貰えたのか?」
「あ、ああ」真っ赤な顔で頷く純、良かったじゃない。さてこれ以上聞くのは野暮よね、お暇するわ。
~放課後~
沢山の女子に囲まれて困惑している高坂を目撃したわ、一斉にチョコを押し付けられて困ってるみたいね。
「オウ!藤崎、ちょうどいいトコに。一緒に帰らねえか?」女子をかき分けあちしの肩を掴む高坂、男子ならライバルにはなるまいと判断したのか女子達は蜘蛛の子を散らすようにその場から去っていった。
「別に構わんが」下校途中で高坂からこんな事を聞いた。
「俺は佐倉さんから貰えればそれだけでいい、要は数より真心だろ」こいつは真面目というか頑固というかホント匠とは正反対ね、仲も悪いハズだわ。
その夜、クラスメートの氷室から突然電話がかかってきた。特に親しくないこいつが連絡をよこすのは学校からの連絡網しかないわよね、余談だけどこいつさえいなけりゃ五十音順で直接光ちゃんから電話貰えんのよ。
「氷室か、何の用だ?」
「藤崎、落ち着いて聞いて。坂城が死んだって!」※☆×?-▽〇∞$@∈!頭が混乱したわ、ちょっと深呼吸。
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「
~匠視点~
女子から貰ったチョコの包みを一つ開けて口に放ってしばらくすると体が痺れてきて意識を失った、気がつくと雲の上らしいトコにいた。
「これ、坂城匠よ」俺を呼ぶのは誰だ?声のする方に顔を向けると百メートルくらいのデカい仏像が鎮座している、こんなの修学旅行でも見た事ないぞ。
「像ではない、本物じゃ。よいか、お主は死んだのじゃ」嘘だろ?俺が死んだ?それと本物って事は…お釈迦様?
「嘘ではない、本当じゃ。それにワシも本物の釈迦如来じゃ」心が読めるのか?
「オッホッホ、仏なら造作もない」
「分かりました、信じます。それで僕はどうして死んだのですか?」
「お主が食べたチョコレート、あれに毒が仕込まれておったようじゃの。大方どこぞの
「自覚はないか、まあよい。それでお主の今後…本来なら地獄行きと言いたいところじゃがな」お釈迦様曰く最近は地獄に落ちる死者が多すぎて、天国行き以外は他所の世界に転生させるらしい。
「そうすれば死後もあちらの神々に押し付けるのも可能…イヤイヤ向こうで徳を積む機会を与えようという訳じゃ」何か本音がチラッと聞こえたぞ。
「と、とにかくそなたには新しい人生を与えよう。次にこちらにくる時は天国行きとなるよう精進するがよいぞ」そこまで聞いて俺は再び気を失った。
さて、匠の転生先は?