ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
~詩織と光~
ここで物語は少し前に遡る。
「もしもし、光ちゃん?」以前電話番号を交換していた二人、クリスマスの近いある日に詩織から光に電話がかかってきた。
「アレ、詩織さん。いきなり電話なんて何かあったの?」
「ううん、そうじゃないの。ただ私達考えてみると二人っきりで会った事なかったでしょ、だから一度お話してみたいと思ったの。ダメかしら?」
「全然、バッチリO.K.だよ!」それから女子トークで大いに盛り上がる二人、そしてトーク内容はお定まりの
「それで忍ちゃんとはどうなの?」
「えっと(焦)あ、あのね…まだ」
「じゃあ、いつかはそういう仲になる予定なの?」
「そ、そんな事は(照)そういう詩織さんだって好きな人いるんでしょ?」
「ヤ、ヤダ(照)。秘密よ、秘密」
「え~ズルいよぉ」電話越しでニヤける光だったが
「忍ちゃん同性愛者じゃないけどオカマでしょ…」
「エッ?」一瞬固まる光。
「あっ…まだ聞いてなかったの?」
「…どういう事?」うっかり口を滑らせた詩織は光に一から説明しなければならなくなった。
実は以前にも同じ様な話を聞かされた事はある、しかし相手がこのところ女子に評判が良くない匠だった事もありその時の光は全く信じていなかった。けど詩織は信頼するに値する人だし何より忍の従姉妹でもある、その彼女がワザワザ光に嘘をつくとは思えない。
そして前話のラストに戻る
~忍視点~
駅から空港まではかなりの距離があったのであちしと光ちゃんは事件解決に協力したからと警察の
「そういう訳でね、詩織さんを問い詰めたら話してくれたの」そこまで聞いてあちしは眉間に人差し指を当てる。詩織ちゃんも…普段は軽口っていうんじゃないんでしょうけど、まあいつまでもウジウジ悩んでたあちしも悪いのよね。
「でもさ良かったよね。あの娘、すみれちゃんだっけ?無事にお父さんのトコに帰る事ができて」
「そうね、中々ハードだったわ」
「忍君」光ちゃんは言葉を切って無言であちしを見上げる。
「な、何よ?」
「頑張ったね」(//∇//)❤そう囁いて眩しい程の笑顔をあちしに向ける。確かに頑張ったわよ、でもこの笑顔の為ならやり甲斐もあるってモンよ。
2002年が明けたわ。去年、って言ってもこの数日間だけどあの事件の後は大変だったのよ。例の誘拐犯は何でも国際指名手配されていて目撃者でもあるあちしと光ちゃんは地元警察から散々事情聴取を受け、マスコミからも取材したいとひっきりなしに依頼がきた。後者はあんまりしつこいから家を訪ねてくる度に幽霊やゾンビに化けて追い払ったわ、別の意味で話題になるかとも思ったけど連中はこの手のモノには食い付かないのね。
そんなこんなでやっと落ち着いてお正月を迎えるあちし、今年は年賀状も沢山きてるわね。光ちゃん、水無月さん、美帆ちゃん、美幸ちゃん、美緒ちゃん、彩ちゃん、茜ちゃん、佐倉さん、八重さん、詩織ちゃん、愛ちゃん、純に高坂。みんな結構筆まめよね、その貰った年賀状を整理していると玄関のチャイムが鳴った。
「新年明けましておめでとう、これから初詣に行こうよ」晴れ着姿の光ちゃんからお誘いを受けて一緒に神社へ行く。
「アラ、素敵な着物じゃない。スゴく似合ってるわ、中身がいいから尚更ね」あちしが褒めると光ちゃんはデレデレな顔で
「エヘヘ、君に褒められるのが一番嬉しい。でも随分お上手だね」
「こっちが素よ、男モードじゃ却って気味が悪いでしょ?」
「それもそうだね」なんて会話しているとすぐに着いた、早速お参りを済ませるとおみくじを売っているのを目にする。
「ねぇおみくじ引いていこうよ」
「そうね、縁起物だし」
「そうこなくっちゃ!占いは嫌いだけどおみくじは好きなんだぁ」何でよ?
結果は光ちゃんは大吉であちしは大凶、新年早々ショックだわ。しかもこれで三年連続よ、一昨年は自業自得だとしても毎年これはひどくない、神様?
「やった!大吉だ。卒業の年だもん、大吉が一番だよ」つまり何がでても気の持ちようって事よね。
「高校最後の初詣、ジーンときちゃう」
「そうね、今年は変化の多い年になりそうな気がするわね」
「決意しなくちゃならない事もあると思うの、色々さ」
「卒業まで後少し、もう一踏ん張りね」
「……ウン!」ちょっとタメがあったわね、考え事かしら?
※恋バナです、この頃は既に使われていた気もします。でも原作が作られたのは1999年以前だからなぁ……