ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです 作:越後屋大輔
二流大学に通いながら高校時代にできなかった事がしたいと父親の反対を押しきってバイトを始めた古式ゆかり、初日にバイト先のカフェにやってくると店長から
「じゃあ今日からヨロシク、最初はしばらく指導担当をつけるから。藤崎君」
「あ、はい」
「仕事は彼に教わって、年も一緒だから話しやすいだろうし。私はこれから本社にいかにゃならんから」そう言って店長は出かけていった。
~ここからゆかり視点~
「それじゃきら高出身なのね、あちしの従姉妹と一緒じゃない」本日、産まれて初めてアルバイトというのを体験する事になりました
「それじゃ注文の受け方よ。この端の空欄にテーブルの番号、こっちに頼まれた軽食やドリンクを略式でメモをとるのよ。一応あちしも離れたトコで見てるから」今は開店して間もなくお客様も少ない時間帯だから問題ないだろうと藤崎さんは私に接客へ向かうようにとおっしゃいました、思わず緊張感が高まります。
「これとこれと、あとセットのと…」ど、どうしましょう?お客様の早口にメモをとる手が追い付きません、私は勇気を振り絞りお客様に尋ねます。
「申し訳ございません、もう一度おっしゃっていただいてもよろしいですか?」出来るだけ丁寧にお願いしたのですがそれでもお客様は不本意だったらしく
「ハァッ?ちゃんと聞いてんの?」
「誰か話分かる奴だせよっ、コルァア!」椅子やテーブルを蹴りつけながら怒鳴られます、そこに
「貴様ら、少しばかりマナーがなってないようなのだ。咲ノ進!」
「承知致しました、メイ様」伊集院家の下の娘さんのメイちゃんが居合わせてくれていました、お付きの方に一言、二言耳打ちされると先ほどのお客様方と一旦屋外へ移動されて数分後、お戻りになってのはお付きの方一人だけでした。
「メイ様。彼らを
「ウム、ご苦労なのだ」そうですか。説得して下さったのですね、ホッと一安心しました。アラ藤崎さん、お顔の色が優れないようですがどうなさったのでしょう?
~ここから忍視点~
伊集院妹ったらなんて事してくれやがんのよ!もし店の評判落ちて潰れたらどうしてくれんのかしら?まあいざとなったら損害賠償してもらうわよ、あの能力を上手く使えば裁判だって勝てるしねい。それはさておき、古式さんとは知り合いだったのね。
~メイ視点~
今日、メイは二流大学近くのカフェにやってきたのだ、古式のおじ様から聞いた話ではゆかりお姉様がここでバイトを始めたらしいのだ。おじ様はゆかりお姉様が心配で様子を見に行きたいらしいのだがおば様に止められたそうなのだ、そこでメイに白羽の矢が立ってこうしてそのカフェを訪れたのだ。ゆかりお姉様を探すと他のテーブルについている客の注文を受けているようだが、そいつらゆかりお姉様にイチャモンをつけはじめたのだ!幼少時よりお勉強や習い事で多忙を極めていたお兄様(実はお姉様だったのだが)に代わり昔からメイと一緒に遊んでくれた優しくて大好きなゆかりお姉様に!アイツら許さんのだ!メイは咲ノ進に奴らを上手く外へ誘きだすように命じたのだ、後は伊集院家私設特殊任務部隊に身柄を引き渡せば連中は一貫の終わりなのだ。フフン、ざまーみろなのだ!ン?何であの山ザルがここにいるのだ?
最近になってよりを戻したらしい早乙女好雄と赤井ほむら、一年以上ぶりのデートを満喫している。
「アタシは紅茶とチーズケーキ」
「俺、コーヒー」注文をとった店員が下がると二人揃ってモジモジし出した。
「あ、そ、それでさ…」
「オウ!で、何だよ…」会話が一向に進まない。
「な、何なのだ?貴様らさっきからみてると気持ち悪いのだ!」メイがしびれを切らして突っ込みをぶちかます。
「ちょっと、何騒いでんのよ!」忍もホールへでてきた。
「メイちゃん、静かにしていましょうね」ゆかりが嗜める。
「古式さんと忍?それにこの娘どっかでみたような?」
「手前ぇ、邪魔すんな!」
「貴様らが勝手にきたのだ!メイのせいじゃないのだ!」そこからはシッチャカメッチャカの大騒ぎ。
「アンタ達、いい加減にしな!」一人の老婦人の叱責で全員が静かになる。この婦人こそ山方暦その人である、この後みんな揃ってお説教されたのはいうまでもない。