ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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原作での万丈は17、8才との事ですが本作内では(この時点で)25、6才という設定に変更してます。


嵐を呼ぶ快男児 中編

 メガノイド、全ての人類を機械化する事で世界征服を企む巨大組織である。そんな奴らの悪行に待ったをかけたのがあの破嵐万丈だった、彼自身もメガノイドに母親と兄を殺された最初の犠牲者である。

 

 忍と望が捕まる少し前、メガノイドのボスのドン・ザウサーの側近で事実上の支配者コロスはリストをチェックしながら

 「如何せん6、7年前のデータではな。人間は衰えるのも早い、できれば最新のモノがあればよかったが…まあないよりはマシであろう」数々の競技会で好成績を挙げたアスリートをメガノイドに改造するという部下、ジョルジオの計画を採用して当時活躍した彼らを兵卒、ソルジャーを使って片っ端から拐っていた。忍達もそのリストに載っていた為に襲われたのだが、流石に忍が異世界からの転生者である事など知る由もなく思いがけない反撃にあったという訳である。

 

 ところ変わって伊集院家のパーティー会場。ここには日本のみならず海外からの賓客も数多く招待されていた、その中に酢乙女あいもいたのだが…

 「しん様、どちらにいらっしゃいますの?」しんのすけを探してキョロキョロしていると美しい女性に呼ばれる。

 「あいちゃん、きてくれたのね」伊集院家の娘、レイとメイであった。

 「レイお姉様、ご機嫌麗しゅうございますわ」あいはレイに恭しく挨拶する、将来この(ひと)のようになりたいと秘かに憧れを抱いているのだ。

 「ちょっと待て、ナゼお姉様だけなのだ?メイにも挨拶するのだ」あいはレイと違ってやや高慢なメイはあまり好きではなかったのだがそこへ万丈に肩車したしんのすけがやってきて

 「ホォホォ、このお姉さんはバ○ボンの○パが好きなのですなぁ」

 「クッ、アッハッハ。しんのすけ君、中々的をえているね」堪えきれず大笑いする万丈。

 「な、何者だ貴様無礼なのだ!名を名乗れ‼」

 「オラ野原しんのすけ五才、好きなタイプは伊藤三([注釈1])咲とリア・ディゾン!」噛みつきそうな勢いで迫るメイにあっけらかんと答えるしんのすけ。

 「小さい子相手にムキにならないの」レイに諌められ不承不承ながらも矛を納めるメイ。

 「改めまして、お招き感謝致します。伊集院家のご息女方」しんのすけを一時肩から下ろし紳士的に挨拶を交わす万丈、未だ不機嫌なメイとナゼか頬を赤くするレイ。

 「万丈お兄さん、こっちのお姉さん照れてますゾ」しんのすけに図星をつかれたレイはしどろもどろになりながら

 「わ、私達他のご来賓の皆様にもご挨拶しないと。ホ、ホラ行くわよメイ」半ば強引に妹の腕をとりその場を去っていった。

 宴もたけなわとなったところで万丈の携帯が鳴る、ギャリソンからだった。

 「万丈様、またもメガノイドが悪行を始めたという情報をゲット致しました」

 「分かった、至急戻る」万丈は挨拶もそこそこにパーティー会場を出る。

 「万丈お兄さん、オラもお手伝いするゾ」

 「よし!行こう、しんのすけ君!」本来五才児を連れていくような場所ではないが実は野原しんのすけ、これまで万丈のメガノイド討伐に少なからず貢献している。それがある為、万丈も同行を認めたのだ。

 

 「何なのよあいつら、鬱陶しいったらありゃしない!」望と、メガノイドのアジト内で拾った元きらめき高校野球部のエースだった飯塚三流(みつる)を背負い速さと持久力を兼ねたダチョウに化けて逃げる忍。突然の事に戸惑う二人を無視してひたすら走る、やがて出口を発見するが同時にソルジャーに行く手を阻まれる。

 「強行突破しかないわね、二人共しっかり捕まってなさいよ!」出口の向こうは切り立った断崖絶壁、だがこのまま奴らの手に墜ちるよりはマシだろう、忍ダチョウはソルジャーの頭を飛び越えジャンプすると絶壁の奥の海へ飛び込んだ。




[注釈1]この話は大体2005年頃の時代設定になってます、このお2人は当時大ブレイクしてましたね。今はどうなさってるんでしょうか?
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