ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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女の嫉妬は怖いゾ 後編

 ここは伊集院グループ傘下にある日本有数の高級ホテル、今日は破嵐万丈と伊集院レイのお見合いが行われていた。

 「いやぁ、破嵐君がウチのレイを娶ってくれれば我が伊集院家も安泰だ。なあ」

 「ええ。本当に良い方が見つかってなりよりねぇ、あなた」伊集院家の両親は早くも嫁がせる気マンマンである。

 「お父様、お母様、止めて下さい。恥ずかしい」レイは顔を赤くして、俯いたまま両親を諌める。

 その様子をこっそり見ている二人のホテルウーマン、正確にはホテルウーマンに変装したレイカとビューティーがいた。

 「何よ、万丈ったらデレデレしちゃって!」

 「私達の方が絶対美人じゃない!」トントン、二人の肩に誰かが手を乗せて軽く叩いている。

 「「誰よ‼」」振り向くとそこにはしんのすけと見慣れない中年男性がいた。

 「このおじさん、このホテルの支配人だゾ」ナゼかしんのすけが男性を二人に紹介する。

 「勝手に入り込まれては困りますな」口調は穏やかだが明らかにご立腹な支配人。

 「やだ、バレちゃった!」

 「しんちゃん、見つかっちゃダメじゃない?」

 「話したのは俺っすよ」支配人の背後から現れたのはしんのすけの従兄、神幸太だ。

 「とりあえず着替えて下さい。後、当ホテルのスタッフから強奪した制服も返していただきたい」支配人は額に青筋を浮かべながらも努めて紳士的な態度でそう申し出た、そして二人は幸太への恨み言を口にしながらやむなくホテルを後にする。

 

 「それじゃしんのすけ、俺達も帰るか」互いに手を取り野原家へ向かう幸太としんのすけ。

 「しっかしあの二人、何考えてんだか」

 「そりゃ万丈お兄さんの事に決まってるゾ」

 「けど暴行に追い剥ぎは流石にやっちゃダメだろ」呆れた幸太の様子に

 「まあ恋する乙女心の暴走って事で」

 「それで他人に暴力振るうのか、じゃそんなモンいらねーな」

 「幸ちゃんは色気より食い気だモンね」

 「あ~そういや腹減った」

 「ヤレヤレ」

 

 さて、既に伊集院父母はお見合いの席から立ち去り万丈とレイだけが残されていた。

 「ここはどうも息苦しい、場所を移しませんか?」万丈はネクタイを緩めながらレイに提案する。

 「ハイ、私ならどこへでも?あなたと一緒なら…」万丈に聞こえないようにそっと呟くレイ。

 

 万丈の運転する自動車(くるま)で横浜ベイブリッジへ向かった二人、ライトアップされた橋に魅入られながらもレイに断りを入れる万丈。

 「僕にはメガノイドを壊滅させるという目的があります、それまで恋愛や結婚はできない。それだけは理解して頂けますか?」

 「伊集院家ではどうにもならない問題ですわね、大丈夫。私待ってます」レイの返事を聞いてこれで体面は保たれたと安心した万丈。

 

 次の日の朝、目覚めた万丈がダイニングへ下りてくると三人の女が互いに睨み合っている、その内の一人は何と伊集院レイである。

 「どうなってるんだ、ギャリソン?」

 「お早うございます、万丈様。実はですな…」ギャリソンの言葉を遮り代わりに本人が説明する。

 「今日から私も破嵐万丈の助手として、この邸で暮らすわよ」伊集院レイが堂々と宣言する。

 「万丈の助手は私達だけで充分よ!」

 「とっとと自分の家に帰んなさい!家族も心配してるでしょ!」

 「お生憎様。既に両親も承諾済みよ」三つ巴の大喧嘩が始まった。

 「お早うございまーす」幸太としんのすけが破嵐邸を訪ねてきた。

 「皆さん、朝メシ食わないんすか?じゃ俺が全部頂きます」普通なら子供一人で食べきれない量の食事を胃に詰める幸太。

 「幸ちゃん、まるでウチの母ちゃんがご飯食べさせてないみたいだゾ」ジト目で幸太に告げるしんのすけ。

 「一食米三合じゃ足んねぇよ」

 「大人二人でも食べきれぬ量ですな」ギャリソンが突っ込む。こうしてすったもんだの挙げ句、破嵐邸に新しい住人が一人増える事になった。

 

 

 




「新生伊集院レイ」と矛盾する部分がありますがあまり気にしないで下さい。
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