ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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仲良しグループで遊びます、何で原作にこういうのないんでしょうね?


第5話1st夏休み

 7月、我がひびきの高校でもプール開きの季節がやって来たわヨォーん!といっても今日は女子が体育の授業で使う番だから男子は炎天下の中マラソンなのよ。ゼェゼェ、ハァハァ、あ~づ~いぃ(死)。いつも以上に長い一時限が終わるとあちしら男子は一斉に水飲み場に向かい水道水をガブガブ飲む、これホントは体に良くないんだけど今はそんな事言ってられないわよ。

 

 ジャージから制服に着替えて人心地つくと女子も教室へ戻ってきた、あちしは髪が乾ききってない光ちゃんに小さな瓶を渡される。

 「ねぇ、目薬さして」とりあえず一旦はボケて、あちしは自分にさしてみる。

 「私にさしてほしいの!」プリプリする光ちゃん、今度は顔を上にむけた光ちゃんの目にさそうとするもその目は閉じられていた。

 「光、目を開けないとさせないよ」

 「わかってるけどさぁ、つい目をつぶっちゃうんだよね」あちしは彼女の瞼に指を押し当て軽く目をこじ開けて目薬をさす。

 「ホラ、目薬入ったよ」

 「エヘヘ、ありがと」その瞬間、あちしは男子共の敵意に満ちた視線を感じた。

 「チキショー、藤崎め…」

 「死ねばいいのに…」匠まで恨めしそうに見てる、光ちゃんより背の低いアンタじゃ踏み台使うか屈んでもらわなきゃ無理でしょ?それって自分がカッコ悪いだけよ。

 

 そして夏休み、久し振りにお祭りに行こうと光ちゃんと純を誘う、まず光ちゃんを迎えに行って2人で待ち合わせた神社に着くと純の他に水無月さんと美帆ちゃんも来ていた。一昔前でいうグループ交際ってやつよね、現在(いま)はなんて呼び方するのかしら?

 

 みんなで露店を見て回っていると校内で見かけた事のある女子が匠と一緒にかき氷の店にいた。無視しようとしたらガラの悪そうな3人組が2人によってきて女子をナンパし始める、匠は庇うどころか自分だけ助かろうと女子を引き渡し1人で逃げていった。

 「最低ね(怒)」水無月さんはイラっとしたご様子、ここはあちしが助けないとね。

 「純、光達を頼む」光ちゃん達に飛び火しないよう純に守らせて男共の1人の肩を掴んで女子から引き剥がそうとするあちし、相手は下品な顔をしてあちしに拳を向けた。

 

 「アン!」1人目の脳天に踵落としを食らわすあちし。

 「ドゥ‼」2人目の鼻を足の裏で思いっきり蹴っ飛ばす。

 「オルァ‼!」残った1人の顎にアッパーパンチを当てて歯を砕く。

 「藤崎さん、強いんですねえ」

 「ひびきの高校(ウチ)に空手部かボクシング部があったら全国狙えたかもな」

 「変わった型の拳法ね」

 「忍君、バレエとカンフー習ってたから」光ちゃんが解説する。曖昧な前世の記憶で『バレエ風の拳法』を駆使してたのを何となく覚えていたあちしは両親に頼んで幼い頃からこの2つを身に付けて自分なりに昇華、融合させて新たな『バレエ拳法』を作り上げたの、3人組は青い顔をして逃げていったわ。

 

 「いやァ~どうもご親切にぃ、み~ゆきぃ~今度ばかりはヤバいと思ったよぉ」助けた女子にお礼を言われる。しかし何か喋り方が独特ね、それにまた随分派手な浴衣だこと。

 「別にいいよ」ぶっきらぼうに返事をするあちしに代わりこっちの女子2人が彼女に駆け寄る。

 「お怪我はありませんか?」

 「えっと、君ひびきの(ウチ)の生徒だよね?」

 「えーっ!みんなひびきの生?偶然だねえ!」何このハイテンション?!そんなに驚く事でもないでしょ?!

 「ねぇ、名前教えて~!」あちしから各々自分の名前を告げる。

 「1年1組、藤崎忍。陸上部」

 「同じく陽ノ元光」

 「俺も1年1組、剣道部の穂刈純一郎」

 「1組3組、水無月琴子よ。茶道部所属」

 「1年2組の白雪美帆といいます、部活は演劇部です」

 「み~ゆき~はじゃなくて、私は寿美幸。1年4組でテニス部だよ~、じゃーみんな学校で」立ち去ろうとする寿さんを純がひき止める。

 「せっかくだし一緒に行動しないか?またあんなのに出くわすとも限らない」

 「アラ、私達だけじゃご不満?」水無月さんがからかうと純は真っ赤な顔になる。

 「そ、そ、そういう訳じゃ…」しどろもどろになる純、ちょっと可哀想。

 ン?何か視線を感じると思ったら寿さんがあちしをジ~ッと見つめてる。

 「な、何だよ?」

 「あ~の~、どっかで会った事ない?」どうだったかしら?生憎記憶にないけど。

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