ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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四人で漫才?だゾ 後編

 しん「それじゃ今回に摘まみましてビートルズについて…」

 幸太「ちなみまして(・・・・・・)だろ!最初っから間違ってるわい!」

 真帆「大体あなた、ビートルズを知っているの?」

 しん「知ってるゾ、オゲレツのグループだよね」

 幸太「イギリスだ!」

 美帆「アメリカ人じゃないんですか?」

 幸太「…え?」

 真帆「ゴメン、これ天然発言だから」

 しん「ポール牧とジョンビバノンノンが出会ってですな…」

 幸太「ポール・マッカートニーとジョン・レノンな、いい湯だなって温泉浸かっちゃったな」

 美帆「温泉、いいですね」

 真帆「姉さんはちょっと黙ってて!そこにジョージとリンゴが加わって」

 しん「バナナはいないの?」

 幸太「その林檎じゃねえよ、果物関係ねぇから」

 真帆「1962年にデビューするのよね」

 幸太「そして数々のヒット曲を世に送り出しました」

 真帆「ラブミードゥ、プリーズプリーズミー、シーラブズユー、邦題のついたのもあったわね」

 幸太「抱きしめたい、涙の乗車券」

 美帆「アミダのジョースター?」

 しん「スタンドが『見~た~な~、死んでも知らんゾぉ』」

 幸太「嫌な『ジョジョ』だな!」

 しん「本城さんへのお饅頭って事で」

 幸太「オマージュだ!内側の話すんな」

 美帆「本城さんって誰ですか?」

 真帆「だから姉さんも引っ張らないで。とにかく、イギリスを始め世界中に浸透していったわね」

 幸太「んで1966年に来日公演を果たしましたね」

 しん「ドリフが前座したんだゾ、『いい湯だな』でドリフ繋がりですなぁ」

 幸太「繋がってねぇよ」

 美帆「曲は…『ノッポさん』でしたっけ?」

 真帆「『のっぽのサリー』!工作してどうするの?」

 しん「ゴン太くんがよく失敗するんだよね」

 幸太「『できるかな』の話はいい!」

 美帆「あの方、本名を高見映さんとおっしゃるんですよ」

 真帆「だからノッポさんの話はしてないの!」

 幸太「その頃からコンサートをしなくなったんですよね」

 真帆「そうそう。ジョンのキリスト発言が問題になったり、ジョージがインドへ旅立ったり」

 しん「カレーを食べに?」

 幸太「それだけの為にワザワザ行くか!イギリスでも食えるわい!」

 美帆「日本のカレーはイギリスから伝わったんですよ」

 真帆「何でさっきから姉さんは話を脱線させるの?」

 幸太「そして1970年には惜しまれつつ解散しました」

 ここでギャリソンが客席から殆ど口パクのような小声で幸太に囁く。

 「幸太様、トラブルは無事収束致しました。もう締めて頂いて大丈夫でございます

 (この状況でっすか?)脳をフル回転させる幸太、そこに意外な助け船がきた。

 美帆「もっと詳しく知りたい人はインターネットのベーグルをチェックして下さいね」

 幸太「グーグルだろ!アンタ最後は普通にボケたな!」

 しん「じゃ、みんなベン・トルズをよろしく」

 真帆「間違え方が酷すぎる!」最後は真帆が美帆に、幸太がしんのすけに手の甲を当ててオチをつける、客席からは終始爆笑と拍手の嵐が巻き起こっていた。

 「いい加減に(しろ)(しなさい)」四人で客席にお辞儀をし

 「どうもありがとうございましたっ」

 

 ゲ・ン・コ・ツ!

 本公演が始まり舞台の袖に引っ込んだ四人、同時にしんのすけの頭へ幸太から本日二回目の鉄槌が下る。しんのすけ相手には力を充分セーブしてはいるが、本気になればメガノイドも破壊するその拳は下手すると命に関わる。

 「全く姉さんはもう、恥ずかしいったらありゃしない!」

 「でも真帆ちゃん仕切りがスゴく上手でしたよ、アレ全部アドリブとは思えないくらい」相変わらずマイペースな美帆に愚痴る真帆に幸太は同情するように労う。

 「お疲れ様でした」その口調には『お気持ちはよーく分かります』というニュアンスが込められていた、真帆はその手を優しく彼の肩の上に置くと

 「君も苦労しているのね」ある意味悩みを共有する二人、一方美帆としんのすけも意気投合したようだ。

 「イヤァ、面白かったですなぁ」しんのすけはヘラヘラしながら頭のたんこぶを自分で撫でる。

 「是非、またやりましょうね」乗り気の美帆に向かって打ち合わせてないにも関わらず真帆と幸太はハモって

 「「二度とするか‼」」思いっきり拒否したのだった。

 

 公演終了後、白雪姉妹は万丈に豪奢な破嵐邸に招待されてもてなしを受けた。そこにはあの伊集院レイもいる、今まで彼女の男装姿しか見た事のない真帆は華やかなイブニングドレスを纏ったその美しさに息を呑む。

 「伊集院君…じゃない、レイさん綺麗」

 「あらホント?フフッありがとう」屈託のない笑顔に思わず見惚れてしまう、これがあの嫌みで高慢ちきな御曹司と同一人物だというのが信じられない真帆だった。

 

 その後、この事件をきっかけに真帆はバラエティ番組にも進出。特に芸人に対する見事な突っ込みが人気を呼び、同時にドラマ主演のオファーも舞い込むようになってやがて押しも押されぬ名女優の地位を獲得したのだった。

 

 

 

 

 

 

 




違う、こんなの真帆じゃなーい‼
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