ボンクレーが『ときメモ2』の世界に転生したようです   作:越後屋大輔

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スタンドVSメガノイドだゾ 前編

 「コマンダー・キラよ、そなたは我らメガノイドが蘇らせた。これからはドン・ザウサーの為に働くがよい」

 「オーラ・コロス!」

 

 21才を迎えた東方仗助は高校時代にひょんな事から知り合った高坂賢達を訪ねて友人の虹村億泰、広瀬康一と一緒に杜王町からひびきの市にやってきていた。待ち合わせたオープンカフェで寛いでいると子供が二人、騒いでいた。

 「ねーねー幸ちゃん、アッチむいてホイしよー」五才程の丸刈りの男の子が連れの八才くらいの少年に提案する。

 「お前にしちゃ珍しくマトモな事言うな。じゃ行くぞ、アッチむいてホイ」少年が彼から見て左方向を指さす、しかし男の子は正面を向いたまま首をピクリとも動かさない。

 「何やってんだよ?」

 「これ、ビューティーおねいさんが教えてくれた。アッチむいてホイで絶対負けない方法だゾ」

 「ったく、あの人はもう…じゃもう一回な。アッチむいてホイ」またしても首を動かさない男の子に少年は

 「お前の負けだ」

 「エーッ、何で?」

 「俺は今どっちを指している?」少年の指は自らの後ろを指していた、つまり正面を向いたままでは負けである。男の子は頬を膨らませて

 「幸ちゃんおまたげないゾ!」精一杯抗議するも

 「大人げない、だろ?それに俺だって子供だし」

 「オラよりは大人のクセに!コーヒー、ブラックでないと飲めないクセに!ケーキよりお漬け物が好きなクセに!」

 「それは単なる好みであって年齢とは関係ねぇよ」そんな二人を注文の品を持ってきた大学生らしき若い店員が諌める。

 「当店は漫才お断りよ。まあそれは冗談として(笑)、アンタ達相変わらず面白いわね。はい、アイスココアとブラックコーヒーよ」

 「ありがとうございます」少年は店長に礼を言うとコーヒーに口をつける、その様子をずっと傍観していた億泰は

 「ガキが気取りやがって…」

 「何だお前、自分がブラック飲めないからって悔しいのか?」丈助がニヤケながら聞いてみる。

 「んなんじゃねぇよ」

 「彼らも誰かと待ち合わせてるみたいですね、ってアノ人は!」

 「オイ、あれ破嵐万丈じゃねーか!」

 「そういえばこの店も破嵐財閥が運営しついるフランチャイズでしたね」

 「ああ。破嵐財閥はSPW財団とも取り引きがあるからな。しかしあの二人はどうみてもタダのガキだろ?」

 

 「万丈お兄さん、オラと幸ちゃんで何するのぉ?」

 「実は君達に協力してほしい事があるんだがね…」万丈が話を切り出そうとしたら

 「おい、おっさん。何を爆弾にするって?」幸太が隣のテーブルに座っていた男性を挑発する。

 「なんの事かね?」澄ました態度の男性だったが

 「手前ぇ‼吉良吉影じゃねーか!」億泰が椅子から立ち上がって叫ぶ。

 「何で死んだハズのテメェがここにいんだよ、ゴォルァア!」仗助もメンチ切って吉良を睨み付ける。

 「今の私は吉良吉影ではない。メガノイドの忠実なコマンダー・キラなのだよ」平然と言ってのける吉良改めコマンダー・キラ。

 「ところでそこの少年、君はよく私の作戦を見抜いたね。評価に値するよ」

 「見抜いたも何もお前がさっき呟いていただろ」

 「なるほど、コロス様から窺った通りの素晴らしい聴覚だ。そうか、君が神幸太君だね?」

 「吉良テメェ!俺ら無視してんじゃねぇよ!」仗助が痺れを切らす。

 「無視はしてませんよ。ただ君達にはもう興味はないんです」殺気立つ丈助一行、そこに一陣の突風が吹き荒れる。

 「ストームブリンガー!」突風はキラを空高く舞い上げた後、地面に叩き落とす。

 「貴様!俺の女を、楓子をどこにやった?!」鬼の形相でキラの胸ぐらを掴む高坂賢がいた。

 「さあ?捕らえた女性は何十人といますからねぇ、誰があなたの恋人かなんて分かりませんよ」

 「賢、楓子ちゃんがこいつに拐われたのか?」

 「ああ、子分共とウチの会社を襲ってきて女性社員をゴッソリとな。その中に楓子もいた」

 「許せねー!クレイジーダイヤモンド!」

 「ストームブリンガー!」仗助と賢は自分達のスタンドを出現させる。

 「スタンドが二体ですか、尤もスタンド使いでない今の私にはみえませんがね。分が悪そうですから退散しましょう、ソルジャー達、殺ってしまえ!」キラの指示で大量のソルジャーが仗助達を足止めする。

 「逃がさないぞ!エコーズ、ACT3!」

 「食らえ!ザ・ハンド!」康一と億泰がスタンドでキラを捕まえようとするが

 「メガノイドには既存のスタンドなぞ通用しませんよ」呆気なくいなされる。

 「ならストームブリンガーをもう一発食らえ!」しかしキラの間にソルジャーが入り込んでダメージにならない。

 「こいつ!待て!」ソルジャーに守られながら悠々と立ち去っていったキラ、悔しさにうちひしがれる仗助一行と賢。

 

 「どうやら僕達には共通の敵がいるようだな、しかしまずはソルジャーが壊したカフェをどうにかしないとな」

 「大変だったわね、万丈さん」

 「忍君か、ちょうどいい。店長!」

 「は、はい!」店の修繕で頭がいっぱいになっているところへ会社のトップが現れて混乱状態の店長に万丈は

 「店の片付けと修繕はすぐ業者に手配する、その間店は休業するが君達の給料は出すから安心してくれ。後、藤崎君を借りていくよ」度量の大きい破嵐会長に感激している店長らを残して万丈は作戦会議を始めようと忍と仗助一行、賢と幸太&しんのすけを連れて自宅の邸へ移動した。

 

 

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