夜になると知らない間に天音様とさゆりは帰っていた。私もお嬢様の相手をして疲れて3.4時間ほど寝てしまっていてお見送りが出来なかった。屋敷のメイドとしてこれはダメだろって自分でも思う、、、最近お嬢様にもうやらなくていいのよって言われてから少し気が緩みっぱなしの気もするし、、、取り敢えず夜ご飯作りに行こうかな。お嬢様に何がいいか聞こに行こ。
しかし私がお嬢様の部屋に行ったらお嬢様はそこにはいなかった。ん?どこに行ったんだろう?リビング、キッチン、お風呂場、娯楽室、書庫、両親の部屋を探しても見つからない。え、ほんとにどこに行ったんだろう、、、普段お出かけになる際は絶対に私を横に置いて出掛けるのが当たり前みたいになっていた。だから1人で外出したことないお嬢様を野放しにしたら道に迷ったり変な人に声を掛けられる可能性だってなくはない。私は考えるより動いていた。
『探さなくちゃ!!いくら高校生とはいえお嬢様はちょっと世間知らずだし、、、』
思いっきり玄関の扉を開けた時だった。
「ぎゃああああいったぁぁぁぁ」
「は?」
おそるおそる叫び声の方を見るとお嬢様が倒れていた。
「お嬢様!!え!?なんで扉の先にいるんです!?お嬢様!お嬢様!!しっかりしてください!!」
「うーん、、、あぁいったぁ、、、」
意識はあるみたいだ。
「すみません今お部屋まで運びますので」
私はお嬢様をお姫様抱っこして寝室まで運んだ。
「ちょっと待ってて下さいね冷やすもの持ってきますので」
すぐ冷凍庫から保冷剤と乾いたタオルを取ってきてお嬢様の頭を冷やした。よく見るとたんこぶが出来ていた。
「本当に申し訳ございませんお嬢様、、、綺麗なおでこにたんこぶも作ってしまって。ほんと何てお詫びしたらいいか、、、」
「お姉ちゃん」
「は?」
「お姉ちゃん!慌てすぎよ楓。そんなバタバタしなくても私は死にはしないしたんこぶなんて気にしないわ。」
「ですが「でも!敬語まだ抜けないの?」
「あ、ごめん」
「もーしっかりしてよね、でもなんであんな大慌てて扉開けたのよ?」
「いや私が起きたらいないんだもん、お姉ちゃん1人で出かけたことなんてないだろうし道とかに迷ってたらどうしようって思ったら探しに行かなきゃって思ってそれで慌てて、、、」
「もー私だって高校生なんだからね、そのぐらい大丈夫よ、まぁ心配してくれてたのねありがと」
優しい顔でありがとうなんて言われるの慣れてないからほんとクラっとくる。美少女のありがとうほど強いものはない。
「う、うん。これからは気を付けるね」
「ってか寂しかったんでしょ私がいなくて」
「い、いや別にそんなことは」
「ふーん、ねぇ楓熱でもあるんじゃないの?顔赤いわよ」
そう言ってお嬢様は私の顔を自分の前にもっていっておでことおでこをくっつける。
キスとかはしたけどこれはこれですんごく恥ずかしい。直前まで冷やしたお嬢様のおでこはひんやりしていて気持ちよかった。しばらくしてお嬢様は満足してがっちりホールドしていた頭を離してくれた。のだが、、、
「楓、、、」
知らない間にお嬢様の目がうっとりして吐息が荒くなっていることに気付いた。あぁ今のでスイッチ入ったか、、、でもここでまた流されたら昼間と同じになる。私だって女子高生だ。性欲だって無いって言ったら嘘になる。でもいくら付き合いたてでイチャイチャしたくたって1日数回はやりすぎだってことお嬢様に分かってもらわなくっちゃ。
「お姉ちゃん、じゃあ私何か作ってくるから」
私は逃げるように寝室から移動しようとした、のだが、、、
「ちょっと待ってよ楓!」
ガっと足を掴まれて思いっきり転んでしまう。ってか普通に痛いんだけど。彼女に対してどうなのよそれ、、、
「お姉ちゃん痛いんだけど」
ちょっと不機嫌さが声に出てしまったかもしれない、、、そんなことを私が気にしていたのだが、、、
「ご、ごめんなさい楓様!ですが私はその、楓様に昼間のようなことをお願いしたくてですね、、、」
ほんとお前誰だよってレベルの変化してるんだけどこの人、、、もしかしてちょっと私がきつくあたるとこーなっちゃうの、、、?
「あ、あのお姉ちゃん」
「なんでしょうか?」
「いやなんで敬語?」
「だってその、、、私的にはそっちのが好きですし」
「いや、ごめんねお姉ちゃん今日はもうヤる気ないんだけど、、、正直疲れたって言うかまた明日の夜とかじゃだめ、かな?」
「分かりました!放置プレイってことですよね!そういうのもあるって本に書いてありました!そこまで考えてくださるなんてエレナ感激です!」
「ぶふっ!」
エレナ感激ですって、、、ぷ、ダメだ笑っちゃいけないあんなんでもお嬢様からしたら真面目に言ってるんだでも無理笑いこらえられるわけないこんなの。
「お姉ちゃん、わ、私先に寝てるからね!」
急いでその場を後にして私は自室で枕に突っ伏して笑い声を押し殺した、、、