「えっと何か御用でしょうかエレナお嬢様…」
それを聞いたお嬢様はむっとした顔をする。
「お嬢様じゃないでしょお姉ちゃん!」
「ごめんなひゃい、いたい!いたいれす!」
おじょう、エレナお姉ちゃんが私のほおを引っ張って注意する。
「まったく…それでさっきの話の続きをしにきたの」
あーやっぱりそうですよね…
「はい…すみません先程は取り乱してしまって」
「別にいいのよ、楓の本当の気持ち確認出来たしね、それにごめんなさい。楓に少し特殊な性癖つけてしまって…でも心配しないで!私が責任持って楓の気持ちに答えてみせるから!」
あかん…この人私が嘘ついたと思ってない。もちろんそんな性癖あるわけないんだけど…ってかもしかしてこれから性欲解消のためにお嬢様が!?って何考えてるのよ私!
「いえ!あのお姉ちゃん!そんな性癖なくてですね、なんて言ったらいいかわかんないんですけど…」
「え?楓?貴方もしかして嘘をついたというの?」
しまった。エレナお嬢様は嘘が何より嫌いなお人だった。流石に嫌われたくはない。仕方ないか…
「違います!その、恥ずかしくて…お姉ちゃんにきつい言い方されて嬉しくなってたなんて言ったら気持ち悪がられて一生お側にいられないと思って…本当にごめんなさい!お姉ちゃんが私に尽くして下さるなんて考えたら嬉しくて嬉しくて気が動転して嘘をついたふりをしてしまいましたすみません!」
あぁ…何言ってんの私。いっそ嫌われた方がマシだったんじゃないのかな…
「ほんとに真面目なんだから…別に人それぞれ好きな人も事も違うんだから一々気にしないわよ。じゃあ改めてこれから宜しくね楓。後家では敬語も禁止よ。姉妹なら敬語なんていらないからね」
「わかり、いえわかった!これから宜しくねお姉ちゃん!」
「じゃあそろそろ遅いし一緒にお風呂入って一緒のお布団で寝ましょう楓」
「うん!っては?」
「は?じゃないでしょ、姉妹ならそんなこと当然よ」
いやぁ流石に高校生でそれしてる姉妹は少ないと思うんだけど…まぁお嬢様乗り気だし断るのもあれよね…
「そ、そーだね!じゃあお風呂沸かしてくるねお姉ちゃん!」
「うん!お願いね!」
それから数十分してお風呂は沸いた。
「じゃあ行きましょうか」
「うん!」
二人で脱衣所へと向かう。一緒に脱衣所最後に入ったのは小学3年生ぐらいだったかな。
「なんか新鮮だわ誰かとお風呂入るなんて中学の時から1人だったから」
「私はメイド同士で入ってたから一応なれてはいるかな」
新鮮だわ言ってるけど他の人よせつけなかったじゃないですかお嬢様…
脱衣所にはかわいた布切れの音が響いていた。
あーなんか恥ずかしいなお嬢様とお風呂なんて…同性とお風呂入るのにこんな洋服脱ぎたくないなんて初めてだよ。
「なにしてるの楓早くいらっしゃい」
「あ、うん」
そこには月村エレナの産まれたままの姿がそこにあった。まるで宝石のように透き通った肌とこぶりな胸。正直に言おう。私は見とれてしまっていた。10秒は見つめてしまった。
「どーしたのよ固まって、私の裸なんて小さい時に何度も見てるじゃない」
笑いながら話すエレナお嬢様。いや、でも昔とは色々違ってますよ…
「いや、そ、そーだよねごめんねお姉ちゃんすぐ行くから先お風呂入ってて体冷えちゃうし」
「わかったわ」
あんな綺麗な人と同じお風呂に入るのか。自分の体を見直しても痩せ細ってるし肌は荒れてるところがあるし…はぁ…もうどうにでもなっちまえ。どうせこれから毎日一緒に入ることになるんだし。
「お姉ちゃんお待たせ」
「もう遅いわよ。ってかなんでバスタオル巻いてるのよホテルの温泉とかじゃあるまいし」
「なんか恥ずかしくて…」
ごめんなさい普通に無理ですお嬢様の前で素の私を見せるのわ…
「もーそういう子にはこーよ!」
「え!?ちょっと!!」
巻いていたバスタオルをお嬢様に取られてしまった…
「全く…こんな立派なもの隠してたのね。私に少しわけなさいよ!」
「ちょっとくすぐったいですって!ちょっとこれ以上は!んん、んぁっ!」
うそ!?私今なんて声だしたの…
「あらぁ、楓の弱いとこ見つけちゃった。今日寝る前楽しみにしててね」
目がまじだよこの人!私どうなっちゃうの?
この後楓は3分でお風呂を出て寝室に逃げ込んだらしい。
「全く恥ずかしがりやさんなんだから。さて。私も責任取るって言ったし今日の夜どんな感じにすればいいのかネットで少し検索してみようかしらね。楓、貴方の気持ちに絶対答えてみせるから」
お風呂場で不敵に笑うエレナを楓は知らなかった。
次回!楓死す!