なんなんだろうこの気持ち……橘楓の事を考えると胸がドキドキして下腹部の部分がキュンと切なくなるのがわかった……最初に見かけた時可愛い子だなぁ、とは思ったけどこんなに意識するとは思わなかった。
「お嬢様、お風呂の準備が出来ましたよ」
「ありがと、今入るわ」
お風呂に入っても頭の中は楓の事でいっぱいだった。あの笑顔を今すぐにでも見たい。あの柔らかい手の感触をまた味わいたい。それにその先だって……
「あぁ!!なんなのよこれ!ちょっとソフィ!いるんでしょ!?来て!」
「なんです?いきなり大きな声をあげられたのでびっくりしましたよ」
本当にソフィはどんな時でもポーカーフェイスだなと思う。今まで私と接している時に表情を崩しているところを見たことがないかもしれない。
「ちょっと話があるの。この私のモヤモヤの解決策を見つけて頂戴」
「はぁ……」
私はソフィに先程考えていたことを全て包み隠さず話した。するとソフィはすぐにわかったみたいで口を開いた。
「あのぉ……失礼ですけどお嬢様は誰かを好きになったことはありますか?」
「は?そりゃあるよ。お父様にお母様それにソフィの事だって大好きだよ」
「いや、そういう好きではなくてですね……」
「はぁ?何が言いたいの」
「聞き方を変えます。ドラマとかはよく見られてましたよね?恋愛的に人を好きになったことはありますか?」
「……ないかも」
「そういうことです。お嬢様は楓さんの事が好きなんですよ。だからドキドキしたりするんです」
「でも楓は男じゃないよ?同性だよ?」
「好きになるのに性別は関係ないんですよ、世の中同性婚だって増えてるんですから」
「マジかぁ……私が楓を好き……あぁダメだよソフィ、考えるだけで恥ずかしい」
「良かったじゃないですか初恋がようやく出来て」
「ど、どうしようソフィ!私これからどうしたらいいの!?」
「それはご自分でゆっくり考えて告白やら行動を起こせばいいかと。大学生の4年間は始まったばかりなのですから」
「わかった!私絶対楓に好きって言う!それで恋人同士になってお父様とお母様に紹介するんだ!」
『お父様とお母様がぶっ倒れなければいいのですが……』
「はぁどうしよう……明日から楓に会ったら顔に出ちゃうかなぁ……どうにかして気づかれないようにしなきゃ。それに1番警戒しなきゃいけないのは月村だ。メイドに手出そうとしてるなんてバレたら何されるかわかったもんじゃないし……私らしくもない!とにかくやるぞぉ!!」
こうしてジェシカの初恋は動き出したのである。
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