久しぶりの天音、さゆりの登場です。そして紅葉、佳奈ペアが……
チェリチョウ大学の入学式が水曜日だったこともあり今日は土曜日で久しぶりの休みだった。
お屋敷には朝からお母さん、佳奈さん、天音様、さゆりと賑やかなメンバーが集まっていた。
「楓に叩き起されたと思ったら……なんで休みの朝にあんた達がいるのよ!時間みなさいまだ8時よ!は、ち、じ!!」
「まぁまぁ……大学始まってあんまり会えないからってわざわざ会いに来てくれたんだから」
「そーだよエレナ。感謝される事はあっても罵倒される覚えはないぞ」
天音様が私に続けてお嬢様に言うが、それは逆に怒られるんじゃ……
「ごめんねエレナちゃん。私も佳奈もあんまり会えないからさ」
「まぁ、お母さんが言うなら……」
どうやらお嬢様もお母さんには弱いらしい。お嬢様をコントロール出来るのはもしかしたらお母さんだけかもしれない。歳上の包容力ってやつだろうか。
「それにしても、久々ねこんなに人が集まるのわ。それで何しに来たの?」
「ん?特に用事はないよ」
「は?用事ないのにこんな朝っぱらから集まったの?」
「紅葉さんが明日行くって言うから私達も暇だし行こうかなって。まぁいいじゃん百合ップル会議みたいで」
ニヤニヤしながら言う天音様。お嬢様は何言ってんだこいつ、とばりの顔をしていたが……
「え!?緒方さんって伊集院さんと付き合ってたの!?」
一同「知らなかったんですか……」
「全然知らなかったわ……お姉様は知ってたんですか?」
「え?知ってたよ」
「えぇ……」
佳奈さんはまさかという顔をしていた。まぁ身近に同性のカップルが2組もいると思わないよね。
「天音どうしたのそんなに笑いこらえたような顔して」
「さゆり突っ込まないで……だってあの冷徹な校長先生がお姉様って……ププ」
「お母さんの前ではデレデレなんですよ佳奈さん」
「へぇ、なんでそれ学校でもやらないんです?はっきり言いますけど皆怖がってますよ」
「私も分かってはいるんだけどね……どうも学校だと気張っちゃって。まぁこれから変えていくわよ」
各々色々な話をしているが結局話題がつきしばしの沈黙が訪れた。沈黙を嫌ったのか天音様がお母さんに爆弾にもなる質問を投げかけた。
「紅葉さん紅葉さん、ちょっと気になることがあって仕方ないんですけど質問してもいいですか?」
「ん?なーに?」
「校長先生とどこまでいったんですか!?」
ぶふっ!!
「ちょっと天音!?」
お嬢様と佳奈さんとさゆりが同時に飲んでいた紅茶を吹き出しそうになっていた。佳奈さんに関してはわかりやすいようにソワソワしているのがわかった。
「んー。佳奈言ってもいいの?」
「お姉様がいいなら私はなんでも……」
「えっと期待させてるとこ悪いんだけど……キスすらまだなのよ」
一同「ええええ!!!」
「嘘でしょそんなにデレデレなのに!?もう最後までいってると思ってた」
「私も思ってた」
「紅葉さんが手早そうな気がしたんだけどなぁ」
「以外でした……エレナさんと楓が早かったからもうとっくの昔かと……」
おいさゆり最後のは聞かなかったことにしとくね。各々意見は違ったがやっぱり最後までいっていると思っていたのだろう。だってあんなに佳奈さんデレデレなら自然とそういう感じになるかなぁと。
「もー、そんなに手早くないわよ!皆が私をどういう目で見てるかわかったわこれで。だって佳奈ったら私といるだけで満たされるとか言うんだもん。そんな中で手出しずらいでしょ」
「ちょ!ちょっとお姉様!?別に私はいつでも……」
「あーもうここで惚気ないで暑苦しいわ。楓、寝室に夜までこの2人閉じ込めない?」
「いや流石にそれはダメでしょ……」
「それいいねーエレナ。ここで卒業させちゃおうよ」
「でしょー?別に覗くわけじゃないしねー」
それ覗くって言ってるようなもんですよ……
「ちょっと月村さんも緒方さんも!別にここにそういう事しに来たわけじゃないんだから!」
「でもやりたいんでしょ?」
「そーだよ、やりたいならはっきりやりたいって言わないと紅葉さんが可哀想だよ?」
あー。捕まっちゃったよ。こうなるとお嬢様も天音様もうん。ていうまで聞かないからなぁ。
「捕まっちゃったね校長先生……」
「もーあーなったら無理だよね」
さゆりも察したようで私に話しかけてきた。お母さんは成り行きを見守るようで紅茶を飲んでいた。
「お姉様助けて……」
「諦めなさい、そうなったらしっかりと言わないと2人とも離してくれないわよ」
助け舟を出したがすんなりと断られ更に佳奈さんは追い詰められてしまった。
「さぁさぁ」
「どーします!?」
悪魔2人が佳奈さんを壁際まで追い詰めていた。あーあ可哀想に……
「わかったわよ!わかったから!」
どうやら覚悟を決めたようでお母さんの元へと近づいていった。
「お姉様、宜しいですか?」
「なーに?」
「その……ここじゃあれなので私の家に行きませんか?」
「えー?今美味しい紅茶飲んでるんだけど。どーして佳奈の家に行かなきゃいけないの?」
どうやら悪魔は2人だけじゃなかったらしい。3人目がまさか身内にいるとは……
「えっと……その……私も1歩先に進んでもいいかなって思って、だから……」
もう佳奈さんは恥ずかしいあまり泣きそうだった。それを見たお母さんは……
「あーもうごめんね!佳奈があまりにも可愛いからちょっといじめすぎちゃった、もーこれ以上は言わなくていいからね」
そう言って優しく佳奈さんを抱きしめていた。多分2人はこんな感じでこれから先に行かないんだろうなぁ。佳奈さんはお母さんに甘えてるだけで満足しちゃってるんだろうなぁと私は思った。
「ちょっとお姉ちゃん、天音様、さゆり行きますよ」
私は2人にこれ以上悪いと思いリビングから皆を追い出すことを決めた。
「ちょっと楓?」
「いいから!ほら!天音様も突っ立ってないで動いてください!」
「えぇこれからが面白いのに!!」
「さゆりお願い!」
「もー、わかったよ。天音行くよ」
「えぇ!!」
私とさゆりは2人でお嬢様と天音様をリビングから追い出して私達の寝室へと押し込んだ。
「ちょっと楓!なんてことしてくれんのよこれからだって時に!」
「あのねぇ!お母さんなんだよ相手は!誰が実の親のそういう所見たいと思うわけ!?」
「あー後ちょっとだったのにぃ!」
お嬢様は子供のようにベッドの上で悶えていた。
「別にいいんだよ?幼馴染いる前でエレナ感激です!って言ってもらっても?」
それを言うとお嬢様はすぐに真面目な顔になり……
「すみませんでした、大人しくしときます」
「宜しい」
一方さゆりは天音様を羽交い締めにして必死にリビングに行かないように抑えていた。
「駄目だって!」
「行かせてさゆり!アダルティな絡みなんて滅多に見れないんだから!」
「絶対ダメ!あと3時間は出さない!」
「はぁ……はぁ……わかったわよ、疲れた」
「ほんとに天音はそういう話題に食いつきすぎなの」
「だって面白いじゃん」
「はいはい、それじゃここで4人で遊ぼーね」
どうやら天音様の説得にも成功したらしい。
「エレナ何か遊ぶものある?」
「ない」
「は?」
「だから無いって。ここはほんとに寝るだけなんだから、って事で私は寝るから」
そう言うと本当にお嬢様は布団を被って寝てしまった。その間30秒。
「まぁ今日朝早かったのでそれでかと……」
「全く客人がいるっていうのに……このベッド普通に4人ぐらい寝れそうじゃない?」
「体寄せれば4人寝れると思いますよ」
「じゃあ皆で寝よ!最初に寝たのエレナだし文句言われないっしょ!ほらさゆり!」
「ちょっと天音!苦しいって!」
天音様はさゆりを強引にベッドに押し倒すと抱きつく形でお嬢様が寝ているのとは逆の方に陣取った。
「ほらほら逃げなさんなって。たまにはいいじゃん」
「ダメだって楓もいるんだから」
さゆりが必死にベッドの中で逃げているのがわかった。流石に真横でおっぱじめないよね……
しばらく様子を見ていると10分もすると2人も朝早かったのか、天音様がさゆりを抱き枕にするような形でスヤスヤと寝息を立てていた。
「じゃあ私も少し横になろうかな……」
私は少ないスペースを強引に入ってお嬢様に抱きつく形で横になった。そうでもしなければ眠れなかったし。別に好きで抱きついてるわけじゃないし。
心の中ではそう思っていても実際お嬢様に抱きつくと修学旅行以来の安心感が体にポカポカと巡ってくるのがわかった。
「あったかい……」
私はお嬢様の温もりを感じながら眠りについた。
◇ ◇ ◇ ◇
side紅葉
「お姉様あったかいです……」
「佳奈もあったかいよ、それでこれからどーする?楓が気使ってくれたけど?」
「もう我慢出来ないです……キスして欲しいです……」
そう言ってくる佳奈はとても色っぽくて、私の中で何かが弾けた。
「うん……遅くなってごめんね、歳上なのに気付いてあげられなくて……ん……」
「!?はぁ……幸せです…んん!お姉様!好き!」
佳奈は私を更に求めるように舌を絡めてきた。私もそれに応えるように佳奈を求めた。
「んちゅ……お姉様……お姉様が欲しいです」
そう言って佳奈は気付けば私の胸を触ってきた。佳奈も何処かでリミッターが外れたみたいだった。
「いいよ、最後までしよ」
「お姉様!」
この後私は久しぶりに感じた体の快感に我慢出来ずに何回も何回も佳奈の前で絶頂に達してしまった。佳奈の方もあまり経験がないせいか少し触ると甘えた声を出していた。声を聞かれたくないのか時折私の肩に噛み付いて声を我慢していた。
「はぁ……幸せでした……ごめんなさい肩……跡ついちゃいましたよね……」
「いいのよ、私も本当に幸せだったから。大好きだよ佳奈」
「私もですお姉様……」
私達は最後に長いキスをして2人してソファーに横になりそこで眠ってしまった。
結局最後はいつものになってしまいましたw
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