前半はエレナ視点。後半楓視点となってます。
『それで新聞部に激写されたと……あんたも今日は散々だったねほんと。楓ちゃんから聞いたよ、綾小路さん達にキスされてるとこ見られたって』
「あの子そんな事も言ってたのね……まぁ丸く収まって何よりよ。冬季休暇開けの学校が少し怖いけどね」
時刻は午前1時。球技大会の疲れがあるはずなのに何故だか眠れなかった私は、数少ない友人の1人の天音に電話をかけていた。お屋敷に帰ってきたら、お風呂も入らず楓が疲れたから寝るって言い出したのを慌てて止めて、女の子なんだからそれぐらいしなきゃダメよ。って言った後、お風呂で寝始めた楓をなんとか寝室まで運んだのはいいが、今度は私が寝れなくなってしまった。まぁしばらくお休みだからダラダラ夜更かしする分には問題ないんだけどね。
『元から知名度はあったのに、今回の件で更に有名人になったね……てっきり楓ちゃんとイチャイチャしてると思ってたよ。こんな時間に電話来るなんて思わなかった。私が寝てたらどうするつもりだったの?』
天音の声からは、呆れているようなそんな感じが読み取れた。まぁこんな時間に電話してくる友達なんてそんないないしね。ましてや仮にもお嬢様って立場もあるから尚更だと思う。
「疲れていてそんな気分じゃなかったわよ。そしたら楓の寝顔でも眺めながら眠くなるのを待ってたわ」
楓の寝顔なんて見詰めてたら理性が保つか怪しいけどね……もう2週間以上そういう事もしてないし。
『あんた達にしては珍しいわね。最近は楓ちゃんも随分エレナに甘えてるって言うかそういう事やりたがってない?』
「まるで見てきたような言い方ね……確かに付き合いたての頃に比べたらあの子も変わったわね。でもいい変化なんじゃない?付き合ってるのにお互いに遠慮することなんてないもの。最近はハッキリ私に言いたいこと言ってるわよあの子」
『それは、エレナが暴走するからでしょ……』
「まぁそれもないとは言えないけれど……」
心当たりがありすぎて天音に反論出来なかった……特に夏季休暇の時なんて酷かったから……
『まぁとにかくクリスマスどこかに連れて行ってあげなよ?日頃お世話になってる恩返しも兼ねてね』
「そーね。えっと……3週間後ね。それまでには決めておくわ」
『私もさゆりに楽しんでもらうためにそろそろ計画建てなくちゃだわ。あんまりエレナの事そこら辺では言えないかな。ふぁーあ。そろそろ眠いから切るよ。おやすみ』
「りょーかい。ありがとね、おやすみ」
『はいよ』
そう言って電話は切れた。こういう会話が出来る友人も少ないし、そう考えると天音に友達になってもらってホントによかったかな。私もそろそろ寝なきゃな。
「まだ起きてるの?やっぱり何処悪いんじゃないの?」
「ごめんなさい起こしちゃったかしら」
「ううん。おしっこ」
リビングの入り口に眠そうな顔をした楓が立っていた。トイレに行こうとしたらリビングの灯がついていたから見に来たのだろう。
「そ。足下気を付けてね」
「子供じゃないんだから大丈夫だよ。エレナも早く寝なね」
「うん。おやすみ楓」
「おやすみ」
とりあえず布団に行こうかな……
私は、リビングの灯りを消すと自分の寝室へと向かった。自分のと言っても一人部屋ではなく、今は楓と一緒に寝ているから2人の部屋って言うべきかな。
部屋の中に入るとまだ楓は、戻っていないようだった。楓戻ってくるまでは起きてようかしらね。と言っても全然寝れる気なんてしないんだけれども……
「体が重い……やっぱり普段から運動しなきゃだね……」
腕を軽く回しながら楓が戻ってきた。きっと球技大会の疲れが残っているのだろう。私も普段は筋肉痛なんかにならないけれども今回ばかりは体がとても重く何もする気にならなかった。
「筋肉痛?」
「あれ?いつの間にいたの?うん。流石に疲れちゃった」
「マッサージしてあげようか?」
「やだ」
そんなに早く否定しないでもいいじゃん……まぁ私がマッサージとか言ったらそういう風に取られてもおかしくないけど……
「そんなに食い気味に断らなくても……」
「だってエレナすぐエッチなことするもん。今日はそういう気分じゃないからやだよ。私寝るね」
「今日はしないわよ!はぁ……日頃の行いってやつね。おやすみ。私も寝るわ」
横になって目を瞑っていると自然と眠気が体中を包み込んでいった。私の意識は、気が付けば夢の中へときえていった。
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「ん……ふぁーあ……今何時かしら……」
体のだるさと共に目が覚めた。どうやら私も全身筋肉痛になってしまったみたいだった。ベッドの上から手を伸ばして時計を確認しようとしたが、体がバキバキで言うことを聞かなかった。
「んーー!!あぁ!もう!このぐらいで筋肉痛になんかなってるんじゃないわよ。そんなに私ぬるい鍛え方してないはずなんだけど。なんだまだ9時なのね。もう1人眠りしようかしら……」
「んーー!!!エレナ起きたの?」
「楓おはよ。貴方も早いのね」
私が横でガサガサしていたからだろうか、気が付けば横で寝ていたはずの楓が目を開けて、こちらを見ていた。
「昨日疲れてて早く寝たしね。いてて……やっぱり体痛いや……」
「だからマッサージしてあげるって言ったのに……私それなりに整体に心得があるのよ?」
「お母様から教えられてるのは私もメイドだったし知ってたよ。ホントに変なことしない?」
「しないわよ。体痛いんでしょ?うつ伏せになりなさいな揉んであげるから」
「じゃあお願いしようかな。下着になった方がいいよね?」
「そーね。そっちの方が直接マッサージ出来るだろうし」
昨日とは打って変わって、楓からマッサージをお願いされた。私も体痛いけど楓優先なのは言うまでもないわね。
うつ伏せの楓に、私はまたがると早速マッサージを始めた。なんて言うか……下着姿の彼女にまたがるって……ううん。気にしちゃダメだ。それに私は上は好きじゃない。楓の下にいたいし。違う違う!そんな話をしてるんじゃなくて!
「特に痛いところは何処かある?」
「んー……太ももかな。すんごい張ってるのわかるんだもん」
「わかった。痛かったら言ってね」
そう言って私は、楓の太もも付近をゆっくり力を入れて揉んだ。
「んん……」
「大丈夫?」
「うん。気持ちいいよー」
変なことしないと豪語しちゃったからにはそういう事をやる訳にはいかないんだけど。私からしてみたら楓の気持ち良さそうな声は凶器でしかなかった。楓の柔らかい体を丁寧に触っているという事実だけで私の中にくるものがあった。
「エレナ?手止まってるよ?エレナも痛いなら無理して私のマッサージとかしなくて大丈夫だよ?」
「え!?ううん。ごめんねちょっと考え事していただけよ。続けるわね」
危なかった……楓はこういう時の勘がとても鋭い。もし変な気持ちになってるなんて楓にバレたら夏季休暇と同じように怒られてしまうかもしれないし、なんとかこの気持ちを抑えなきゃ。
「あぁ……気持ちいい……エレナホントに上手なんだね」
「お母様は、整体の免許を持ってたみたいだったからね。基本的に手先は器用だしね私」
「ホントにエレナって何やらせてもそつ無くこなすって言うか何でも出来るよね。ん!そこすんごい気持ちいいよエレナ」
時折漏れてくる楓の気持ち良さそうな声にそろそろ私の理性は崩壊寸前だった。この子わざとやってるわけじゃないわよね……いやいや。楓はそんな卑しい子じゃないわ。
「エレナ、もう少し上の方お願い出来る?」
「お尻の方?」
「うん」
「その前にちょっとトイレ行ってきてもいいかしら?」
「大丈夫だよー。じゃあ私冷たい物持ってくるよ」
「ありがと」
…………どーしたらいいのよ!!!お尻近くとか無理に決まってるじゃない!それに楓は、下着しか身に付けてないのよ?それでお尻の方とか意識したらとか……仕方ないわ。これは、楓に嫌われないために仕方なくだからね。私は、部屋を出る時にくすねた楓のパジャマを片手にトイレで数十分籠ることとなった。
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エレナ遅いなぁ。お腹でも痛くなったのかな。私もずっと下着じゃお腹冷やしそうだし、1回パジャマ着ちゃおっと。あれ……私のズボンどこ行ったんだろ。冷たい物取りに行くまであったと思うんだけどな。お嬢様が洗濯物に出したんだろうか。
気になっていつも洗濯物をまとめている場所に行ってみると、昨日の体操着ぐらいしか洗濯物には無く、私のパジャマはなかった。
「おかしいなぁ……エレナに知らないか聞いてこよ」
トイレ中失礼だとは思ったが私は、お嬢様の元へと向かった。
「エレナ、私のパジャマ知らない?」
私が外から声を掛けた瞬間中でバタバタと何か大きな音がした。もしかしてお嬢様も筋肉痛で動けなくなったんじゃ……
「エレナ大丈夫!?もしかして昨日の疲れで立ち上がれなくなったりしてないよ?」
「え、えぇ……大丈夫よ。っく!!!」
到底大丈夫とは思えないようなくぐもった声がトイレの中から聞こえた。
「やっぱり大丈夫じゃないじゃん!待ってて今すぐトイレのスペアキー持ってくるから!」
私は、踵を返してスペアの鍵などが保管してある倉庫へと急いだ。
「ホントに大丈夫よ!超元気よ私!ほら!!!こんなに大きな声も出せるし!!!」
何かお嬢様が言っていた気がするが、きっとまた強がりだろう。私は、そう自己解釈して鍵を取り、トイレへと戻ったのだが……
「なんだ自分で出れたんだ……心配したんだからね。……エレナ。今何隠したの?」
顔を赤くして、息を何故か荒くしているお嬢様がトイレの目の前に立っていた。それになんで今、何かを隠したの?なんか服みたいに見えたけど。待てよ。服?もしかしてお嬢様……
「何も隠してないわよ」
相変わらずこの人は嘘が下手だ。私が目線を合わせようとしても、目を逸らすし、挙動不審だし何か隠しているのは明白だった。
「じゃあその右手に持ってるもの私に見せられるよね?」
「え、ええ……楓!後ろゴキブリ!!!」
「え!?エレナ!!!待って!!!待ってって言ってるでしょ!!!」
私に後ろを確認させてる間にお嬢様は、一目散にその場から退散しようとして全力疾走で自室の方へ逃げていった。はぐらかされる前に捕まえなきゃ。
「待たない!!!キャッ!!!」
やっぱり疲れ抜けてないのは一緒だったみたいだった。お嬢様は、数メートル走ったところで思いっきり躓いていた。
「捕まえた。下はカーペットだし怪我してないよね?それで私のパジャマトイレに持って行って何してたのかなエレナ」
「何もしてないわよ。ただ洗濯物出しに行って上げる前にトイレ行ってたの」
言い訳が苦しすぎる……ならなんで上も持っていかないのかってなるでしょうに……
「エレナ、私のパジャマでしてたんだよね?」
私はお嬢様の目を見ながら言った。目を逸らしたがるお嬢様の頭をがっちり固定して、逃げられないようにした。
「してないです……」
「もう一度聞くね。してたんでしょ?白状しなよ。今なら許してあげる」
「……してた」
「何をしたのか言って」
「楓。これ以上は勘弁して……」
お嬢様は、恥じらいで顔が真っ赤になっていた。こうやって恥ずかしがるお嬢様見てると、虐めたくなるんだよね。
「だーめ。言って。言ってくれたら許すだけじゃなくてご褒美もあげようかなって考えるんだけど?」
私は、お嬢様に吐息が当たるぐらいに近付いて耳元でボソッと囁いた。その瞬間お嬢様の顔は更に真赤になっていた。きっとこれからの展開も分かっているだろう。
「ホントに……?」
「ホントだよ。エレナ。もう一度聞くね。これがラストチャンス。私の、パジャマで、何してたのかな?」
「えっと……楓のパジャマの匂い嗅ぎながら……」
そこでお嬢様の言葉が止まる。私はすかさず追い打ちをかけた。
「そっか。言えないんだね。じゃあ今後口聞いてあげないし、ご褒美も上げない」
「まっ!待ってください!言います!言いますから!楓様のパジャマの匂い嗅ぎながらオナニーしてました……」
「よく出来ました」
「その、ご褒美と言うのは……」
お嬢様の目は、私の下半身。主に足のあたりに釘付けになっていた。仕方ない人なんだからほんとに。まぁ私も楽しんでるし人の事言えないか。
「はい。走って少し汗かいちゃってるけど舐めていいよ。エレナにとってはご褒美だよね?」
「もちろんです……楓様の綺麗な足舐めれるなんて光栄です」
そう言うとお嬢様は、私の足を優しく撫でた後に犬のようにペロペロと指先から舐め始めた。
「ホントに犬みたい。ねぇわんちゃん。舐めながらトイレでやってたこと私の前でもやって見せてよ。出来るよね?」
「ふぇ……流石にそれは……」
「出来るよね?」
少し強めの口調で私はお嬢様に言った。
「わかりました……」
そう言うとお嬢様は、私の言った通りにやる事をし始めた。きっとトイレでは、私が声をかけたせいで中途半端だったんだろう。数秒もすると、お嬢様は体を跳ねさせカーペットの上に倒れ込んだ。
「まだいけるよね。次は一緒に。だよね?」
「もちろんです楓様……」
冬季休暇初日の朝。私達は、久々の交わりでお互い興奮していたのかは分からないが、筋肉痛の中体力が続く限り交わり続けた。
楓「ホントに何してるのエレナ」
エレナ「これでも我慢してたのよ。ずっと忙しかったし」
楓「まぁホントに球技大会は大変だったよね。これから1ヶ月お休みだし新学期に向けてちゃんと調整しようね」
エレナ「そーね。でも新聞部が気になるわ……私達の事尊いとか言ってたみたいだし……」
楓「すっかり忘れてた……ってことで次回も宜しくお願い致します!きりかじゅうさん評価ありがとうございます!」