私の足を舐めなさい!   作:足でされたい

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プレゼント交換

「この唐揚げ美味しい!楓が作ったの?」

 

「私と詩織さんで作ったんだよ。ジェシカの口に合ってるならよかった」

 

「うん!ほら月村も食べなよ。どうしたのボーッとして?」

 

「あぁごめんなさい。頂くわ」

 

「エレナ何処か体調悪いの?」

 

「ううん。ちょっと考え事してただけよ、あら、ホントに美味しい。また料理の腕上げたんじゃない?」

 

「えへへ、ありがと」

 

各テーブルで、それぞれ皆、料理を楽しんでいるようだった。エレナの様子が少しおかしい以外は、どこのテーブルからも明るい声が聞こえ、とてもいい雰囲気だった。

 

「エレナ!ちょっといい?」

 

「何?」

 

少し離れたテーブルに座っていた天音様が立ち上がって、エレナに声を掛けていた。何かあったのかな?

 

「各自でクリスマスプレゼント持ってくるように言っておいたんだ。だからプレゼント交換しよーよ。ずっと談笑してるだけじゃもったいないでしょ?エレナも持ってきてるわよね?」

 

「え、えぇもちろんよ。そうね。なら前の方に集まってやりましょうか。もちろんトップバッターは言い出しっぺの天音とさゆりちゃんのペアからね」

 

「仕方ないなぁ。さゆり、プレゼント持ってきてるよね?」

 

「当たり前でしょ。前に出て渡すの恥ずかしいんだけど……」

 

「気にしない気にしない!ほら早く!」

 

「もー!分かったわよ!」

 

そう言うと天音様とさゆりは、前の方の空いているスペースへと移動した。

 

「ねぇ楓」

 

「ん?どしたの?」

 

隣に座っているジェシカから声をかけられた。

 

「実は、私詩織に渡すんだよね。前にお世話になったからいいかなって。詩織の気に入らないものならどうしようって思って……」

 

少し恥ずかしそうにジェシカは話していた。

なんだかんだ言ってもジェシカって詩織さんのこと好きだよね。じゃなかったらプレゼント送ろうなんて思わないもん。

 

「大丈夫だよ。詩織さんそういう人じゃないもん。自信持って渡してくればいいと思うよ」

 

「そっか……そうだよね!ありがと楓!」

 

「うん!」

 

「それじゃプレゼント交換を始めたいと思います。順番は勝手ながら私、月村エレナが決めさせて頂きました」

 

前の方でエレナが全員に聞こえるようにアナウンスをしていた。ジェシカのお屋敷に行っての準備ってプレゼントの事だったのかな?

 

「最初に天音、さゆりちゃんペア。次に紅葉さんと佳奈さん、次にジェシカと詩織、最後に私と楓って順番でいいかしら?」

 

「異議なし!その代わりラストしっかり締めなさいよね」

 

天音様がからかうようにエレナに声を掛け、会場のボルテージも上がってきた。皆、最初のペアの2人に注目していた。

 

「それじゃ私は、席に戻るわね」

 

そう言うとエレナは、私達のテーブルに戻って椅子に腰掛けた。

 

「プレゼント交換の予定なんてあったの?」

 

「ジェシカの提案よ。天音がそれに悪ノリして当日のサプライズにしようって言ってたの。ほら、始まるみたいよ」

 

「さゆり、いつもありがとうね。これからも宜しく。これは、私から貴方へのプレゼントよ。受け取ってもらえる?」

 

そう言って天音様が渡したプレゼントはと言うと……

 

「ピアス?すんごい綺麗……いいの?こんなの貰っても?」

 

「もちろんよ。ちなみに私とお揃いだからね」

 

天音様が渡したのは、ダイヤモンドが埋め込まれているピアスだった。遠目から見てもそれは、とても綺麗に輝いていた。

 

「ありがとう……とっても嬉しい。私からのプレゼントは……ピアスには見劣りしちゃうかもだけどこれだよ」

 

そう言ってさゆりは、可愛らしいクマのぬいぐるみを渡した。

 

「可愛い!さゆりらいしプレゼントをありがと。そう言えば私達が最初に遊んだのもぬいぐるみ遊びだったよね。覚えてる?」

 

「え?うん……むしろそれが理由でぬいぐるみにしたんだ。覚えてくれててすんごい嬉しい……ありがとう天音」

 

「そっか!それじゃ次のペアも控えてる事だし席戻ろっか」

 

「うん!」

 

良かったねさゆり。ちゃんと天音様覚えてくれてたじゃん。テーブルに戻るさゆりの表情は、とても幸せそうにしていた。天音様に貰ったピアスを大事そうに両手で握っていた。

 

「続いて紅葉さん、佳奈さん。前の方にどうぞ」

 

お母さんコンビの順番になった。結婚を決めて半年ぐらいかな?若菜ちゃんも前より大きくなった気がする。

 

「エレナちゃん、若菜をお願い出来る?」

 

「はい。若菜ちゃんおいで」

 

「えれにゃ!」

 

お母さんは、若菜ちゃんをエレナに預けると前に進んだ。どうも私には懐いてくれないのに、エレナには懐いているみたいだった。違いは何なんだろうか……

 

「若菜ちゃんしーだよ。今からお母さん達がプレゼント交換するから一緒に見よっか」

 

「うん!」

 

エレナが若菜ちゃんにそう言うと、若菜ちゃんも分かったのかすぐに静かになって2人のお母さんの方へ体を向けていた。

 

「私が言うよりエレナちゃんが言った方がいうことききそうねもう。それじゃ佳奈、いい?」

 

「うん。じゃあ私からはこれを」

 

そう言って佳奈お母さんが紅葉お母さんに渡したのは、マフラーだった。

 

「あら綺麗……これって佳奈が編んだの?」

 

「うん。初めて編んだから綺麗に出来てるか心配だったんだ。後、若菜にも」

 

佳奈お母さんは、エレナの膝の上に座っている若菜ちゃんにもマフラーを渡して、巻いてあげていた。

 

「若菜ちゃんママにありがとうは?」

 

「みゃまありがと!」

 

「どういたしまして」

 

若菜ちゃんも嬉しそうに渡されたばかりのマフラーをまじまじと見ていた。

 

「佳奈、私からはこれを」

 

紅葉お母さんが手渡したのはスケジュール帳と万年筆だった。

 

「学校大変だから使わないかなって思ってね。後、万年筆よく見てね」

 

「万年筆?あれ、これって私と紅葉と若菜の名前……凄くいいと思う。仕事で疲れてる時もこれ見たら頑張れる気がする。紅葉ホントにありがとう」

 

「いえいえ、じゃあ私達は戻りましょうか。後は若い子達の出番よ」

 

「そーだね。若菜おいで」

 

「えれにゃ!えれにゃ!!」

 

「お姉ちゃんに迷惑かけちゃダメでしょ。ほらいらっしゃい」

 

「ぶぅ……」

 

若菜ちゃんを佳奈お母さんに渡して、お母さん達は席に戻って行った。次は詩織さんとジェシカの番だ。

 

「どうしよう楓緊張してきた」

 

「大丈夫だよ。ほら行った行った」

 

「では続きまして、詩織とジェシカの2人は前の方へ」

 

エレナのアナウンスが入り、詩織さんとジェシカは前の方へと出た。ジェシカは、まだ緊張しているみたいで、詩織さんに渡すプレゼントを後ろに隠して持っているが、その手が震えているのが分かった。

 

「ジェシカ?顔赤いけど大丈夫?」

 

「だ!大丈夫よ!詩織こそ緊張してるんじゃないの?」

 

「するわけないでしょ。ほら、ちょっとこっち来なさい」

 

詩織さんは、ジェシカを自分の方へと呼んでいた。何をする気だろうか。

 

「ふぇ!?な、なにするつもりなのよ!」

 

「いいからちょっと動かないで。よし、出来たよ。鏡貸してあげるから見てみなさい」

 

詩織さんがジェシカへのプレゼントに選んだのは髪飾りだった。流れ星の髪飾り。明るいジェシカの髪色と相まってとても似合っていた。

 

「ありがと……はぁびっくりした……」

 

「なーにぃ?キスされるとでも思ったの?」

 

「違うわよバカ!とにかくこ、これ!私からのプレゼントだから!」

 

そう言うとジェシカは、走って元にいた場所へと戻ってきた。

 

「それで詩織さんその袋の中身はなんだったんですか?」

 

「メイド服……かな。前に私がジェシカのお屋敷に行った時来てなかったから気利かせてくれたんじゃない?ありがとねジェシカ。今度また行ってあげる」

 

詩織さんは、ジェシカの髪を撫でて席へと戻って行った。

 

「詩織さん喜んでたみたいだよ。良かったねジェシカ」

 

「うん。めちゃくちゃ恥ずかしかった……でも私も髪飾りすんごい可愛いと思うし嬉しかった」

 

「とっても似合ってるよ」

 

「えへへ、ありがと」

 

さてと……私の番か。アクセサリー部屋から取って来なくっちゃ。

 

「エレナちょっとだけ時間貰える?部屋にプレゼント置いたままだったからさ」

 

「大丈夫よ」

 

私は、プレゼントを取りに自室に走りすぐに会場となっているリビングへと戻った。

 

「って暗!なにこれ!?」

 

リビングへ戻ると部屋の照明が落ちていて、カーテンも閉ざされていた。唯一明かりがあるのは、エレナが立っている前の方だけだった。

 

「やっぱり最後は演出もあった方がいいじゃない?楓、いらっしゃい」

 

「まぁ別にいいけどさ」

 

ライトに照らされたエレナは、とても神秘的に見えるぐらい綺麗だった。元から宝石のような肌が照らされていて、これに魅了されるな。と言われる方が難しいぐらいだ。

 

私は、前の方へと進むとエレナの横に並ぶように立った。

 

「では、最後に私と楓のプレゼント交換を行いたいと思います」

 

「待ってました!!!楓ちゃんぶちかましちゃえ!」

 

「何をかますんですか私は……」

 

天音様の悪ノリが入る。お酒とか飲んでないよね?まぁいつも通りか。

 

「それじゃ先に楓のプレゼントを頂こうかしら」

 

「うん。私からは、ペアのアクセサリーを送ります。プレートの所に名前と日付が掘ってあるから見てみてね」

 

私は、予定通りにエレナにペアのアクセサリーを渡した。

 

「ありがとう。つけてもいいかしら?」

 

「うん」

 

エレナは、自分の首に手を回すと渡したばかりのアクセサリーを付けた。

 

「どう?似合ってるかしら?」

 

「うん!でもアクセサリーがエレナに負けちゃってるかも。綺麗すぎるのもずるいよ」

 

「何言ってるのよ。楓にも付けてあげるわ。背中向けて」

 

「ありがと」

 

私がエレナの方に背を向けると、アクセサリーを丁寧につけてくれた。

 

「出来たわよ。うん。可愛いわよ。さてと……次は私の番ね」

 

何故か、エレナらしくもなくとても緊張しているような顔になっていた。普段の余裕のある態度とは大違いだ。

 

「楓、私からのプレゼント……っていうよりお願いかな。聞いてもらえるかしら」

 

「え?うん。もちろん聞くよ。どうしたの?」

 

「ありがとうそれじゃ……」

 

エレナは、ドレスのポケットから小さい小箱を取り出して私の方に差し出した。

 

「楓、ううん。橘楓さん。私と結婚して貰えませんか?」

 

 




次回で最終回になります。
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