山羊と羊の輪舞   作:山羊厨

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第19話


己が創造ったNPCを連れ、転移門を抜ければ青空の下。遠くに見える天幕の数々、その白が目に眩しく映る。

柵の中を行き来する両脚羊を視界におさめても何の感情も湧かず、むしろ結構な数がいることに安堵した。

 

これだけいるのなら、まだまだ実験できる。しばらく補充を考えないで済むのはありがたいなぁ。

 

「ようこそお越し下さいました」

「出迎え御苦労。早速見せてもらおうか」

 

忙しいだろうに今日もしっかりと出迎える彼を労い、足を向ける先は天幕群とはまた別の方角であり目的地。

 

揺れる木々の奥に進めば進むほど陽光は遮られて、影を落としていく。

耳に届いていた葉が擦れる音や鳥の声もやがて聞こえなくなり、足元をくすぐっていた雑草すら枯れ果てて一面が茶色に染まった森の一角にポツンと朽ちかけた小屋が一つ、佇んでいた。

 

なんの戸惑いもなく朱色のスーツを纏った悪魔は主人と同僚の為に、その朽ちかけた小屋の扉を開いて中へと促す。

常ならば主人をこのような相応しくない場所に招くことに忸怩たる思いを抱く彼だが、今は二人をこの小屋の中へと招き入れることに喜びを覚えていた。

 

彼の主人もまた、悪魔の促しに疑問一つ覚えることなく足を止めることもなく小屋へと入っていく。そして、彼の同僚も。

扉を開いたその先には地下へと続く階段が設けられており全く光の射さない階段の奥は暗く闇に覆われているが、彼らには何ら問題はない。彼らには闇を見通す能力があり、魔法があり、力がある。足を進めた主人について二人も共に降りて行く。

 

微かな足音を残して三体の異形種を呑み込んだ階段は、ゆっくりと姿を滲ませて朽ちかけた床面と変わりない姿をまとい、何もなかったかのように閉まる扉の奥に消えていった。

 

 

 

 

 

 

足音響く狭い通路を抜ければ、やがて唐突に広い空間が広がる。

その手前で数体の悪魔が傅き彼らを出迎えた。見窄らしいのは表に建つ小屋のみで、地下には異形種三体が横並びで歩いても触れ合うことなく移動できるほどの通路が縦横に巡っている。その各区画の管理を担う悪魔達だ。

 

報告を促す朱色のスーツを纏った悪魔に応え、各々が任されている区画の報告を述べていく。満足気に頷く御方を見て喜色を浮かべ、施設の奥へと案内する。奥へ奥へと続く通路に光はない。

 

こちらへ。

 

促す悪魔達の導くままに主人は伴を連れて歩き出す。

静かな通路に彼の方の足音が響き、闇の中で左右から足元を薄明るく照らし出すのは四角く切り取られた縁。

その一つに足を止めて視線を流せば、中には肉の塊が蠢いていた。

 

皮膚を持たず肉が剥き出した姿は赤と青の毛細血管を身にまとい、体液を滲ませて濃い桃色をした肉を揺らしている。

ぐちゅり、ぐちゅりと音を立てながら壁に添って進み、突き当たっては動きを止めて暫くすれば突き当たった壁に添って動き出す。ぐちゅり、と音を立てながら。

 

それが動いた跡にはぬらぬらと光る太い筋が残り、それを延々と繰り返しているのか壁側に添った床面だけが湿っている。延々と繰り返していると理解できるだけの知性も残されていないようだと悟って、つけもしない溜息をついた。

 

これ(・・)では使えない。

 

対面に位置する四角く縁取られた空間へと緋色の灯火を向ける。四角く切り取られ硝子が埋め込まれた先に縋りつく物体は成れの果て。

 

ありとあらゆる場所から口と思われる亀裂が生えては呟きを残して体表から消えてゆき、ブツブツと意味をなさない言の葉を残してゆく生命体。

これが生まれた時、彼の方が再誕されたかと喜んだ悪魔は多く、御方の世話をと希望した者も多いが時間が経るにつれ彼の方ではないと悟り怒りと失望と共に放置されているモノだ。

 

そんな成れの果てが収められた箱が続いている。

視線を巡らせれば見える幾つもの枠。少し進んだ先にある十字路を左右に曲がっても同じ光景が幾つも並んでいる。幾つも、幾つも、幾つも、幾つも。

そしてそこには同じようなモノが何体も収められているのだ。今現在も生み出され、これからも収められてゆく。

 

「なかなか上手くゆかぬようだな」

「はっ。形をほとんど残さず崩れてしまいます」

 

主人の言葉に残念そうに眉を潜めるスーツの悪魔は貴重なアイテムを無駄に消費したことを主人と同僚に詫びた。

だが元々は自分が持ちかけた話、彼のせいではないと主人は取り合わず同僚もアイテムの消費を悲しみつつも、及ぼす効果が様々とは興味深い!と嬉しげだ。こちらの世界でのアイテム使用による効果と解明に興奮している様子。

頬に笑みを滲ませてスーツの悪魔は更に奥へと二人を促す。幾つもの枠を横目にしながら彼らは何の興味も示さぬまま、やがて足を止めたのは小さな部屋。

 

その中央に椅子に縛られた状態で腰掛ける男が一人。

こちらの音に気づいたのか弾かれたように顔を上げ、左右へと仕切りに顔を振っている。

 

嫌だ嫌だと言わんばかりの姿に「御方々の御役に立てるというのに」と案内する悪魔が顔を顰める。

これだから下等生物は…と言いたげな表情をしていたが、小さく首を振り気分を入れ替えて部屋の中にいる配下へと合図を送る。

小さく礼をした配下は男へと近づいた。

 

闇の中での出来事。男にとったら物音がして恐怖に震えた次には眼前に見たこともない悪魔がいるのだ。恐怖以外の何者でもない。

度重なる皮の採取で弱り切っていたはずなのに、部屋どころか通路に響き渡る絶叫を上げて拘束から逃れようと身をよじる。

 

「…煩いな」

 

御方の思わず漏れた呟き。

いつまでも続く耳障りな絶叫は、それを好む悪魔達にすれば甘美な響きだが御方の耳を煩わすものでしかないとスーツの悪魔が男に声を発することを禁じる。

何かをされたわけでもないのに声が出なくなったことで男は更に混乱したが、彼らが羊の心境を気にすることもなく男の側に控える配下に首肯すれば配下の悪魔が男の前で掌を開いた。

 

手の上にのっているのは小さな小さな楕円形の物体。

それを大切そうに指で摘み、男の額へと押し当てる。するとそれは男の額へと突き刺さった。

悪魔が指を離してもそれは刺さったまま、男は顎の拘束が外れたことでそれを振り落とそうと激しく頭を振るが落ちることはない。

それどころか額に刺さった楕円形の物体は、埋まっていない側がまるで花開くように六片に分かれて埋まった先と同じように額へと突き刺さる。

そして刺した切っ先部分から皮膚の内部へとその先を伸ばし始め、男の額はおろか顔を過ぎ首へと頭蓋骨の側を潜って皮膚を盛り上げながら下へ下へと進んでゆく。

 

「侵食が始まりました」

 

絶叫を上げているのだろう、顎が外れんばかりに大口を上げて何かを振り落とそうとするかのように上半身を絶えず動かす。

それに応じた悪魔が男の拘束を緩めれば、椅子から崩れ落ちるように床へと転がり額を掻き毟るが埋め込まれた物はなく、自身の血を滲ませるだけ。

 

六片が潜り込んだ先を阻もうと考えたのか、頬へと爪を突き立てるが柔らかな皮膚を切り裂くのみで皮膚の下へ下へと潜り込んだモノの欠片も掴めない。むしろ頬の中へと突き立てられるだけの鋭利な爪があること自体がおかしいと、己の両手を目の前にかざせば自分の両腕が黒く染まり、鋭利な長い爪が生えて始めている。

 

「成功か?」

 

人としての体を保ちながらも変化する男に悪魔の主人は喜色を浮かべる。

 

体が作り変えられていると知り、その元凶である配下の悪魔から逃れようと縋り付いたのは硝子だった。通路の闇に紛れてスーツの悪魔の尾が見えなかったのだろう。尾に気づかなければ彼は同種にとても良く似ている。

助けてくれ、と喚いているのか口を大きく動かしている。ぱくぱく動く口は実に滑稽だが、その姿を眺めている間にも変化は進んでいる。

 

両手だけではなく徐々に肩まで黒く染まり、両目からは血涙を流している。

その瞳自体も一度苦しみながら目を押さえ、次に目を開いた時には瞳孔は縦に割れていた。虹彩も美しい海のような蒼だったのに今は真紅に染まっている。

 

助けて。

助けて。

助けてくれ。

 

必死に呼びかけても声にならず、同種だと思った男は笑みを浮かべるばかり。

 

痛い。

嫌だ。

変わりたくない。

 

訴えても言葉にならず、スーツの男の隣に佇む骸骨がこちらを指差し、傍らに控える軍服姿の異形種へ語りかけているのが見える。

これまで見たことのない姿をした異形に怯えて後ずさっても、その先にいるのは力では到底かなわない悪魔達。

 

殴りかかっても簡単に自分をねじ伏せ、肩と腕を握る悪魔の腕。

子供を抱きかかえ、妻の手を引いて逃げても捕らえられ、筆舌に尽くしがたい目にあわされた。器具から逃げようと身をよじっても微動だにせず、四肢を押さえる悪魔の群れ。

逆らっても連れて行かれ、泣き喚いても皮を剥がれ、愛しい妻も可愛い子供も奪われた。哄笑をあげて愉悦に歪む悪魔の顔。

それでも死ねず、血と肉に塗れて転がる己の目の前で妻と子供を弄ぶ。目をくり抜かれ鼻を削がれ頬を抉られ胸を切り落とされ、泣き叫びのたうちまわる二人を嬲り、あらゆる箇所を剥がして悦ぶ悪魔、悪魔、悪魔、悪魔、悪魔。

 

助けは来ない。

人間なんて一人もいない。

妻と子供はやがて仕打ちに耐えかねて糸が切れたように物言わぬ骸と化した。

 

英雄なんて物語にしか居はしない。

神など信じて敬虔に、真っ当にと生きるだけ無駄だったのだ。

日々感謝の祈りを捧げていても誰も助けに来はしない。次は自分ではないようにと、目を逸らして震える奴しかいなかった。

 

自分の血に塗れた床を転がり間近で止まった子供の眼球は硝子玉のようで、誰にも奪われるものかと腹に納めて幾日過ぎた?

救いはないのに、なんでオレは、いつまでもナニかを待っているんダロウ…?

 

体内でプツリと何かが切れる音を聞き、彼は何もかもを放棄した。

 

 

 

 

 

「あああぁぁぁぁーあーあーあーあーああぁ…」

 

目の前で泣きながら硝子にすがっていた男が突如動かなくなり、小さく震えたあと声を上げながら見たことがないほどの大口を開ける。

顎の関節部分を己の筋力だけで捩じ切ったような開口。上下に開いた唇の左右が裂けて上唇は頭頂部へ、下唇は顎を包み込み更に降って胸近くまで達している。そして変化は収まらず更に開いて自身を包み込んでいく。まるで皮をかぶるかのように、殻に閉じこもるかのように唇は更に裂けて、背中から腹に達しても止まらない。

 

「やはり、こうなりましたか…」

「なんと!このような変化が幾度もあったのですかっ」

 

突然の変化に眼窩の灯火を大きくして驚く主人に気づかないまま、スーツの悪魔は残念そうに呟いた。

同僚の言葉に苦笑を浮かべて小さく頷く彼は、目の前で変化し続ける人間だったモノが溢す呻きか嘆きかに愉悦を覚えているようだが、その一方で一向に進展しない実験に僅かながら苛立ちも感じているようだ。

 

「ある一定の変化までは耐えるんだが何か一線があるらしくてね。一定を超えると姿形を保てなくなるのだよ」

「なるほど、その一定を超えた時点でこれまでと同様!崩れて面影すらなくなってしまう…と」

「御方の求める結果を一向に用意することができない己が身の不甲斐なさ、大変申し訳なく思っております」

「…かまわん。その為にパンドラズ・アクターを伴ってきたのだからな」

 

枠の中を眺めたまま動かない主人にスーツの悪魔が膝をついて詫び、それに気づいた主人は頭を上げろと促す。

敬愛する主人が己の名を口にしたことで喜びを体現するポーズを決める被造物。

それを目に納めて緑色に光る主人。もっとも、その光は誰にも見えないのだが。

 

「人の扱いに長けているデミウルゴスに、アイテムの扱いに長けているパンドラ。協力すればより良い結果が得られよう」

「はっ、微力を尽くします」

「くわぁしこまりましたっ‼︎」

 

胸に手を当てて鋭利に微笑むスーツの悪魔の傍で、黄色の軍服姿の貌無しが敬礼する。踵から素晴らしく響く音を鳴らして。

それを見て再び緑色に発光する主人。だが、その光は残念ながら誰にも知覚できていない。

 

彼が創った被造物はこんなにカッコいいのに、なんで俺が創った被造物はこんなに残念な出来になっちゃったかなぁ。

同じ病気にかかっていたはずなのに結果が天地の差って、なんでだろう…。

 

一抹の虚しさを空洞の胸に秘めつつ、「頼んだぞ」と声をかけて再び枠の中へと視線を投げれば、そこには既に変化を終えて丸々としたピンク色の肉の塊があった。

 

テラテラと滑り光る塊は先程通り過ぎてきた枠の中にいたものと同じもの。ただ体表を流れる体液が先程よりも多い気がするのは、変化したてだからだろうか?

床を濡らす体液は次から次へと体内から湧いて出て、まるで涙をこぼしているようだと感じたが即座に首を振る。

 

ただの肉の化け物は感じないし考えない。ユグドラシルでは人肉を食すNPC用の嗜好品として消費するだけのアイテム扱いだったモノだ。

 

経過観察は必要かと、悪魔達に一定期間更に変化することがないか確認するよう言い渡す。

彼に合わせて出来るだけレベルが低い成人男性を選んで実験を行なっている。

失敗続きなのはレベルの問題か、それともこの世界でアイテムが変質したか。人種の問題もあるのかもしれない、彼に合わせて黒目黒髪を集めて行う区画も作るとしよう。

 

「…と思うが、どう思うか」

「素晴らしいお考えかと存じます!」

「はいっ、同条件を揃えれば揃えるほど安全性が〜…ん増しますからっ!」

「安全性か。そうだな、それは重要だ」

 

ウキウキと相談を始めた被造物と悪魔は矢継ぎ早に意見を交わし、見る間に綿密な計画をたててゆく。側に控える配下に指示を飛ばし、まるで以前からの気の合う仲間のようで微笑ましく、彼らなら任せておいて問題はないかと主人は灯火を細めた。

 

「ああー…あぁぁぁ、あー…」

 

嘆きとも呻きとも判断がつかない声をあげながらゆらゆらと進み始める肉の塊。

よろよろと前に進み、またひとつ前に進む動作がまるで何か失ったものを求めているかのように見えた。

 

「お前に感謝しよう、名も知らぬ人間よ…」

 

眼窩の灯火を揺らめかせて進む肉塊を眺める。

その姿に気づいた下僕達も声を潜め、呟く主人を見つめて跪く。

 

「お前のおかげでひとつ、実験が済んだ。これはとても大切な実験でな、僅かな情報でも積み重ねが必要なのだ」

 

ひとつ進んでは体中から体液を溢れさせ、床を湿らせて水たまりが出来そうなほど長い時間をかけて進む肉塊。

何を求めているのか、何かを欲しているのか。

それだけを求めて愚直に進もうとするそれを飽きもせず眺めていた主人は、やがて…そっと顔を伏せた。

その姿にスーツの悪魔も軍服の顔無しも気遣う色を相貌に刷くが、主人は気づかない。

 

求めても求めても得られない。

今日こそは、今日こそはと待っていても誰も訪れず、胸中に残る虚しさは…よく知っている。

 

「お前の献身に報いよう。お前の家族、血縁は我が国で安寧を得る権利を得たのだ。誇るがいい、身一つで贖えたのだからな…デミウルゴス?」

 

理解したかと無言のうちに問いかける主人に応え、悪魔は深々と頭を垂れて承諾の意を伝える。

 

この身を捧げれば戻って来てくれるのであれば、いつでも、いくらでも捧げたのに。現実世界には取引するような悪魔は存在しなかった。

だが今は違う。あの頃とは違う。居るのだから失わぬ方法を何としても見つけ出すだけ。

それをすることが出来る力が、今の俺にはあるのだから。

 

「お前のおかげであの人を留める術に一歩近づいたかもしれないのだからな」

 

そう呟いて微笑(わら)う主人に軍服の顔無しも跪いた。

 

Wenn es meines Gottes Wille(我が神のお望みとあらば)

 

己の慈悲深い創造主が望むのならば叶えると思わぬ被造物は存在しない。

最早進むことしか出来ない肉塊にすら慈悲を施す我が神のなんと慈悲深いことか。被造物の胸には創造主を讃える言葉が豪雨のように降り注ぎ止む気配を見せない。

 

やがて肉塊を眺めていた主人が次を促し、応じた悪魔達が更に奥へと主人を促す。

 

その先に居るのは哀れな羊。

抵抗など考えられず、ただ静かに身を潜めて災禍が去るのを待つ羊か。はたまた牙を折られて転がる羊か。または自己犠牲に悦を覚えて自ら身を捧げる羊か。

どんな羊であろうとも羊であるなら変わりないのに、羊だけが気づかない。

 

 

 

捕食者達は高らかに嗤い。

 

新月の夜に啼き叫びながら

 

羊達は踊り狂う。

 

 

 

全ては慈悲深く、御優しい御方々の為にあるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

突如入った伝言に思わず言葉を失った。

その声に注目する下僕達の視線を集めているのは理解しているが、それどころじゃあない。

 

「見失った…?」

 

血の気など存在しないはずなのに、かつてないほど血の気が引いて貧血を起こしそうな感覚を知る。

一気に目の前が暗くなった。

立っているのが辛い。

けど、何もしていない方がもっと辛い…!

 

「どういうことだ!!」

 

怒鳴り散らしてもどうにもならないことは理解していたが、それでも鎮められないのが感情だ。

 

何時だ。

どれくらい時間が経った?

即座に連絡したのか!

そもそも彼の行動範囲内の罠を解除していないとは何事だ!

 

「今すぐ探せ!侵入者は全て捕らえよ、無傷でだ‼」

 

環境耐性系のアイテムは彼を経由するから(ことごと)く無効だったはず!

何故こんなことになったんだ!!

 

実験施設建立の視察に訪れた御方へと入った伝言に取り乱す様子を見て動揺する悪魔多数。

 

 

「無傷で保護せよ!

 ウルベルトさんに傷一つつければ只では済まさんぞ…っ!!」

 

 

口に出した固有名詞に目の前にいたスーツの悪魔から表情が抜け落ち、この上なく悲壮な顔が真っ青に染まる姿を初めて見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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