GOD EATER-特異点   作:三日月3242

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「なあおい。お前ちゃんと学校いってるか?」
「学校には言ってるよ。行く意味はわからないけど…」
「おいおい、学ぶことは楽しいんだぞ?それが後に人を救うことも、人生を狂わせることもできるってわかってから楽しくなったぞ」
「兄さんは勉強時間なんて月に30分あるかないかだったじゃないか。そのくせ超エリート学校の医学部かよ。いやけがさす」
「そう言うなって。お、青だ。あー今日もいい天…伏せろ!」
「は?」


白の始まり

 目が覚めると、俺は「愚者の空母」だと思われる場所にいた。愚者の空母はその名の通り航空母艦だ。今は湾岸に衝突し、そのままその場所に残っている。

 それはいいとして、だ。何故俺はここにいる?俺は兄の買い物に付き合い行きの車の中でPS VITA版GOD EATER RAGE BURSTをやっていたはず。

 最後に見たものは…横からの大型トラック?じゃあ俺は死んでゴッドイーターの世界に転生したとでも言うのか?最高だ。

 だが小説や漫画、アニメやゲームなら兎も角現実でそんなことは起こり得ない。神様が転生させたというのであればドイツの某哲学者の言葉を借りたい。「神は死んだ」この一言だ。

 ……ここで悩んでいても仕方がない。転生したのであればチート能力を持っていてもいいだろう。最強の爆裂魔法とか、双剣スキルとか…パンツを瞬間移動される正直なんの役にも立たなそうな夢(?)の魔法とか。

 何気なく手を前に出して力を入れてみる。

 …わかってた。何も起こらないこと。わかってた。17で厨二拗らせた様なことをしてしまったはずかしい。

「死にたい」

 何気なく呟いてしまっt………ん?今の声誰だ?すごい可愛い声だったけど

「誰か…いる…ん?」

 俺だ。声の主俺だ。え?俺?いや俺だ。うん俺だった。確実に。チート能力というか女の子としての転生?

 ……最悪だ。せめて男にしてくれ…キモデブおっさんでもいい、こういう場合男にしてくれよ…

 頭を抱えて気づいた。肌が白い。雪のように。

 無言全力疾走。ゲームでは入れない空母の中に入り、乗組員の部屋に迷いなく突っ込んだ。そこには求めた全身鏡があった。

 恐る恐る今の姿を確認する。

 細い腕、脚。シリトンの様に輝く金目。髪は背中の真ん中ほどまで伸びており、少し動くだけで風に吹かれたように靡く。そして、腕だけでなく全身が、髪までもが雪のように白く美しい。この姿は…

「…特異点?」

 初代に出てきた人型アラガミの少女、シオに少し似ていた。

 俺は身長が低かったが、ここでもそれは引き継がれているらしい。身長にはなんの違和感も感じない。

 問題があるとすれば、服だ。対アラガミ組織「フェンリル」の旗を身体に巻き付けているだけだ。下半身の防御力が0だ。

 部屋を眺めると何故かズボンとフードのついたパーカーがあったのでそれを着ることにした。旗は…せっかくだし腕に巻いておこう。邪魔にならないし取れないと思う。

 

 ずぅぅん、と重いものが落ちる音がした。

 入り口に戻り、外を見てみると1人のゴッドイーターが雷属性のボルグ・カムラン堕天と戦っている。

 武器はバスターブレード、恐らくノコギリだろう。動きも無駄が多く神機も弱い。新人と見た。

 よく見ると女性だ。年は俺と同じくらいか少し上。かなり可愛い。

 俺には関係ない。神機すらないので戦いようがない。そもそも俺がやったって勝てない。そうテキトーな理由を並べて帰ろうとした時、

 バゴン

 女の子はボルグ・カムラン堕天の回転範囲攻撃(長い尻尾を生かし、回転して吹っ飛ばす攻撃)をまともに食らい、壁に当たって戦闘不能状態だ。

「グゥゥウゥ」

 ボルグ・カムラン堕天が唸りながら女の子に近づいて行く。無理だ。かてない。ニゲナキャ。

 かたん。からから。

「あ…」

 錆まみれの空き缶を蹴ってしまった…ボルグ・カムランはこちらに近づいてくる。どうする?どうする?何か考えろ。

『死にそうになったら逃げろ。そして隠れろ』

 雨宮リンドウさんの名言だ。どこか隠れられる場所は……ん?

 俺は外へ出た。当然ボルグ・カムランは俺を認識し、襲いかかってくる。もしゴッドイーターが現実だったとしたら、復活は3回じゃない。死んだらそこでゲームオーバー。

 この状況で思い出したのがリンドウさんでよかった。

 俺は右手にロングブレード型神機をイメージする。すると俺の右手が溶け始め、すぐにチェーンソーの、リンドウさんが元使っていた、「レン」のような神機が現れた。

 リンドウさんはアラガミ化し、腕を神機にすることが出来た。特異点の少女、シオもだ。

「俺は……ゴッドイーターをずっとやってる…お前の動きは熟知している。来いよザコ。ハンニバルじゃなきゃ俺を傷つけることはできないよ」

 回転範囲攻撃が来た。当たる瞬間にシールドを展開、ジャストガードという技だ。すぐさま前にステップ、続けて捕食。身体中の血が沸騰するように熱い!これがバーストか!

「んぬうううううりゃあああああ!」

 重い刀身をボルグ・カムラン堕天に叩き込む。いつの間にか神機はバスターブレードになっていた。

 俺は奴に向かってステップ、続けて切り上げた。これは血の力、ブラッドアーツと呼ばれるものの一種、ドライブツイスター。ロングブレードでなければ使えないはずのブラッドアーツがバスターブレードでも使えた…有り得ないがいい体験だ。

 試しに地面を掬い上げるようにバスターブレードを振り上げてみた。ボルグ・カムラン堕天は見事に浮いて背中から落ちた。

 今のはチャージハンマーのブラッドアーツ、神顎砕。成程?使えるな。

 ではやってみたかったことをやるとしよう。

 左手にも同じイメージ、バスターブレードを出す。大剣二刀流だ。ボルグ・カムラン堕天はようやく起き上がり、突っ込んでくる。

「これでくたばれ……」

 エヴォリューション。ゆっくりと加速し、アラガミを貫くチャージスピアのブラッドアーツ。確かにスピードは足りない、がその速度はあのサソリの突撃が補ってくれる。

 ドスッ。ぐちゃ、べしゃぁっ。

 嫌な音がしてボルグ・カムラン堕天は倒れた。ゲームでは仰向けになって死ぬはずだがそんなことはなかった。俺は神機を戻し腕を大きな口へ変えた。俺がしようとした訳ではない。無意識にした、してしまった。

 嗚呼、初めてアラガミを殺し、食った。俺はいったいどうなる?いや、そんなもんどうでもいいや。もう俺は特異点として、チート能力持ちの人形アラガミとして生きていく。

 久々に笑えた気がするよ。




はじめまして三日月と申しますハチと読んでね。
いやぁ三日月だけじゃもう使われててできまかったから厨二臭い名前になってしまってお恥ずかしい限りです。
さて初めて二次創作を書いたわけですが、楽しいねー。エリナ出したいな。ソーマ出したいな。クソオヤジ永久追放初代ラスボスダメ絶対。
暇な時に更新いたしますのでもし暇で暇でしょうがない時間がございましたらお読みいただけますと幸いです。
それではまた、ノシ
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