「くぁ……あーよく寝た…まだ夜か。まあいいや。少し歩こう」
俺はむくりと起き上がり、行く宛もなく歩き出した。さてどうしようか。一応あの女性ゴッドイーターには回復薬改を打ってSOS信号を送ったから無事だろう。回復薬は彼女が持ってた。あれから12時間は経ってない筈だが、一応俺を見たとしたら捜索を始めているはず。そうなるとやはり特務になるのか?取り敢えず離れた方がいいだろうな。
少し休めそうな場所は…小説かなんかに少し出てきた水中アラガミやグボロ・グボロに注意しながらエイジスにでも向かって見ようか…それしかないよな。
海に飛び込み、なるべく音を立てず、水上から見えないように息継ぎ以外は海面に顔を出さないように泳いだ。
陸に付き、エイジスと呼ばれる塔を登る。ここは前極東支部長ヨハネス・フォン・シックザールが人工のアラガミを作っていた場所で、最初の終末捕食が行われかけた場所だ。
…待て?俺今特異点だよな?
最初の終末捕食はシオちゃん、二回目はジュリウス隊長…共通点は…特異点!終末捕食を起こす為のトリガーは特異点だ。てことは俺ここに来ちゃダメなやつか。まだ名残あるし。
せっかく来たのに…と頭を抑えていると遠くで爆発する音が聞こえた。普通の人間には聞こえないほど小さかったが、アラガミになったメリットだろうか。今はやることもないし、そこに向かってみることにした。
「榊博士から捜索ミッションが出るなんて久々だな。シオを思い出すよ」
「ユウさん、アリサさんやソーマさんも言っていたんですけど、シオって誰ですか?」
「ん?ああ、シオちゃんはね、あそこにいるんだ」
極東支部で英雄と呼ばれるクレイドルの隊長、神薙ユウは月を見上げて微笑む。
「月…ですか?」
同じく英雄と呼ばれるブラッドの隊長、神威ヒロも月を眺める。
「宇宙で…生きられるんですか」
「ははは。それを言ったら君達の元隊長だって樹の中で生きてるんだろう?月くらいどうってことないさ」
2人は特異点の捜索という理由で愚者の空母に来た。が、探しても姿どころか痕跡すら見つからない。
「ヒロ君ならこの空母に傷を付けずアラガミを倒すならどうする?」
「俺なら…そうですね。チャージスピアで突いて倒します。ユウさんならここからどこにいきますか?」
「うーん、僕ならエイジスかなぁ。シオちゃんはこの海を泳いでエイジスまで行ったんだ」
「それは…なんというかすごいですね…って、まずはあいつを倒さないと捜索は無理ですね」
「最近アラガミの活動も活発になったよね…同期二人連れてくれば良かった」
「コウタさんとレンカさんですか?もう遅いですよ」
2人はどこからか現れたヴァジュラ2匹とプリティヴィ・マータへ走り出した。
さっきの爆発はこの辺だったはず…こんなフィールドはゲームにはなかったが、ゴーストタウンか?でも最近まで人が住んでいたような雰囲気だ。
近くの家に入ってみると、食器や人形が転がっていた。逃げる支度などまったくできなかったのだろう。
奥の部屋は…壁がなかった。いや、壁にぽっかりと穴が開いて外の様子がわかる、といった方が正しい。
人1人くらいなら余裕で通れる大きな穴。さっきの音はこれだったのだろうか?
そんなことを考えていると足元に青い光が浮かび上がった。驚きつつ光から逃げると、光から雷が立ち上った。雷って落ちるものじゃなかったのか?
こんな攻撃をするのはウコンバサラだろう。鰐のような外見の中型アラガミだ。どこいいるんだ?そう思い辺りを見回すと、
「ガアアアアアアアアアア!」
横の壁をぶち破って来やがった。いわゆるダイミックお邪魔しますってやつか。いきなりはびっくりするから止めていただきたい…って俺今くらいの脅かし食らったら失神してもおかしくないぞ?同級生に脅かされただけで腰が抜けたことのある俺がなんでこんなに冷静にいられる?これも特典なのか?
ウコンバサラがこちらに突進してくる。が、俺にたどり着くことはなく、頭が潰れた。上からブーストハンマーを持った少女…身長的に幼女といった方がいいかもしれないが、降ってきたのだ。そして、ウコンバサラの頭を潰した。何て力だ。
よく見てみると腕輪をしていない。普通のゴッドイータ―なら腕輪なしではアラガミ化してしまう。考えられるのはオリジナル偏食因子だけだな。極東支第一部隊に所属し、現在はクレイドルで職務全う中のソーマ·シックザールと同じP73偏食因子を持っているとしか···
とまあ、ぐだぐだ考えていても時価のムダだ。右腕をロングブレード型神機にし、壁の向こうのウコンバサラに斬りかかる。直感でそこにいると分かった。便利な能力だ。
「じゃまをするの?」
幼女が呟いた。
「邪魔だった?」
幼女もウコンバサラに飛びかかり、頭を砕く。小さなうめき声を上げるとウコンバサラは動かなくなった。
「···なまえ、おしえて」
幼女がぽつりと呟く。名前···名前か。そう言えば考えてなかった。ここは兄に呼ばれていた愛称でいいだろう。
「ソウだよ」
幼女はソウ···ソウ···と数度繰り返し、納得したのかこちらを向いた。しかしまぁ、何故この子が降ってきたのか。腕輪がないのか。それに、見たところフェンリルの所属ではなさそうだ。
「君はなんて名前なの?それと、どこから来たの?」
なるべく穏やかに、優しく問いかける。答えてくれなかったらそれはそれで良い。言えない訳があるのだから。
「わたしは、07μ。せんせいがもうそつぎょうだっていったから、もっとつよくなってせんせいのところかえる」
成程、捨てられた訳だ。[せんせいのところ]は恐らく実験施設、07ということは他にも何人もいるということか。μはなんだろう、型式でも表しているのか?
まあ、取り敢えずはどうでもいいか。今は自分の出来ることを確かめたい。しかし一人では出来ないことがあったとき、この子が役にたつだろう。道具として考えるつもりはないが、ここで殺すのとどっちが得策か。やはり駒は多い方がいい。この子はチェスでいうクィーンになる。出来ることをしらない俺···いや、ポーンよりは確実に強いハズだ。
「じゃあ、一緒にくる?」
「おねえちゃんについていけばいいの?わかった」
「おね···いや、なんでもない。強くなる為にアラガミを倒そうか。一人より二人と言うし、アラガミ探すの楽になるね」
どうでもいいことを並べたが、まあまちがいではないハズだ。
これで二人だ。できるならどこかの支部に置いていこう。この子が死んではせんせいのことがわからなくなる。何故腕輪がないのか聞きたいし。
[あー痛って···っては!?]
気付くと俺は壁に鎖で繋がれていた。おかしい、たしか俺は弟と買い物に出掛けて···トラックに···
「起きたかい?ハジマリのキメラよ」
[誰だよお前]
「そう警戒しなくてもいいさ。私のことは先生と読んでくれ。君は人形であり、アラガミである私のペットとして作ったのだよ」
ペット?俺が?冗談じゃない。誰がそんな···
「ずっと行きたかった所があるんだ。近くにある遊園地跡だ。私だけでは行けないし、チルドレンも戦闘しか出来ない。だから君が必要なんだ」
なんかこいつ頭のネジ全部吹き飛んでんな。まあいい、面白いからこいつのところにいてみることにしよう。
シャベルは文明進化の証である。シャベル万歳。
なんてことは置いといて、です。
はい今晩はmikazukiです
以上ですおやすみなさい···あっやめてなぐらないで、ブラッドレイジはシャレにならんのです。今日は疲れているので眠らせてくだs···やめてブーストハンマーをチャージしないで私にはまだやることがああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
蘇生まで99:99:99