ハイスクールFaiz〜赤い閃光の救世主〜   作:シグナル!

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第1章 旧校舎のディアボロス
旅の始まり


 一月の寒空。

 風が冷たく、体に当たればかなり冷える。そんな中で河原には三人の男女の姿があった。

 

『夢と言えば……俺にも漸く、夢が見つかったぜ』

 

 川の字で河原に寝転んでいる三人組の一人で長めの茶髪をした青年──乾巧は唐突に言った。

 

『えっ!? ほんと、たっくん??』

 

『なら、教えてよ……巧の夢』

 

 巧の左隣には短い黒髪の青年──菊池啓太郎とショートヘアーの黒髪の少女──園田真里は巧の夢の内容を知りたいという好奇心から、その内容を問う様に聞いた。

 啓太郎や真里が驚いたのも無理はない。

 何故なら、巧は以前から自分には夢が無いと言っており、そんな巧についに夢が出来た、と聞いたのだから。

 

『世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに……みんなが幸せになりますように』

 

 巧はこの願いが世界中に響くように、届くようにと想いを込めて、口に出す。

 そのまま目を瞑る。

 これが自分の、オルフェノクの最期なんだ。

 感覚的にそんなものを感じ、巧はそのまま眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「がはっ!!!!」

 

 不思議と人気のない公園。

 そんな中に二人の人影が見受けられる。

 一つの人影が地面に膝をついた。膝をついたのは高校生の少年──兵藤一誠だ。一誠から見て正面にいるのは一人の少女。

 その少女は長い黒髪で、白い肌や優しそうな笑みを浮かべる事ができるであろう整った顔をしている。けれど今の彼女からはその本来の顔からは想像もできないほど歪んだ笑みを浮かべて、体を覆う服にも変化が生じる。

 先程までは可愛らしい白いをベースにした服を着ていた少女だったが、一瞬にしてボンテージの様な服装へ。警察官がいれば職質をされてしまうほどの露出度の高い物で身を包んでいた。

 

「イッセー君、貴方とのデート詰まらなかったわ。 あまりに普通すぎて、あまりに平凡すぎて。あくびを堪えるので必死だったわ」

 

「な……なんでだよ……」

 

 一誠は自分の貫かれた腹を手で触れてそこから溢れ出てくる血を見て、驚愕し、そのまま顔を上げて少女いや、堕天使レイナーレに視線を向ける。

 何故こんな事になったんだ?? 

 彼女が二日前に俺に告白してきたんだ!! 

 だから俺は彼女とのデートを楽しみにしていたのに!! 

 イッセーは腹を貫かれた事により、膝をついていたが、遂にその膝を限界を超えて、自分の体を支えきれなくなり、前のめりに体が倒れてゆくのを止めることすら叶わなかった。

 

「ほんと……人間って弱い存在だわ」

 

 倒れる一誠を見てレイナーレは冷たい口調でそう吐き捨てた。

 そこから感じれるのは人間に対する嘲笑で、レイナーレは一誠を確実に下に見ていた。

 だからこそ、気がつかなかったのだろう……。

 一誠が肩にかけていたショルダーバックの中からカシャという響きの良い金属音が鳴った事に。

 そして、その音が何を意味するのか。

 

「さよなら、イッセー君。 恨むなら、その身に神器を持たせた神を恨みなさい」

 

 レイナーレはそう言って、背中から二翼の黒い翼を広げ空へと羽ばたいていく。

 その際もイッセーを一度も見ずにそのまま空の彼方へ飛んで行った。

 

「(なんだよ……これ、俺……なんか意味の分からねえ理由で殺されるのかよ……。 ああ……どうせ死ぬならあの人のあの紅の髪を持ったあの人の胸を……)」

 

 これまでの人生を振り返るようにイッセーは自分の生きた時間を振り返る。

 そんな中でも一番記憶に残っているのは、自分と同じ学校に通っていた紅の髪を持つ少女の事だった。

 せめて彼女に触れてから死にたい。

 そんな一誠の想いに応えたように懐から一枚の紙がヒラリと地面に向かって落ちてゆく。

 地面に落ちてから数秒後、その紙に書かれている奇妙な魔法陣のような物が大きくなり、そこから一誠が会いたいと望んだ少女が現れたかのように一誠の目には写っていた。

 

「なるほど……貴方の二度目の命、私の為に使いなさい」

 

 少女の凜とした声が聞こえ、一誠はそのまま体を地面に預け、そっと目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う……ん? ……なんだこりゃ」

 

 巧は眠りから目を覚まして、体を起こして背中をのばす。

 周りを見回すと先程まで隣にいた真里や啓太郎が居ない。その上自分のいる場所が河原ではなく見たこともない様な公園。自分の腹部からは大量の出血があった事を示すようにTシャツが血で赤く染まり、地面にも血だまりが出来ていた事が把握できた。

 

 

「大丈夫かしら、兵藤一誠君?」

 

 自分の背後から聞いたことのない声が耳に入り、返事をするか一瞬迷うが、呼ばれている名前が自分とは異なる為、返事をせずにそのまま立ち去るつもりで立ち上がる。

 

 

「兵藤一誠君、返事しなさい!」

 

 今度は少女の声が耳の近くから発せられ、巧は立ち上がる瞬間に叫ばれた為、驚きのあまり、立ち上がる為に踏み込んでいた足を滑らせて地面に尻餅をついてしまった。

 ──この女っっ!! 

 そんな怒りを込めた目を声を出した少女にぶつける為に巧はすぐに立ち上がり、体を少女のいるであろう方向に向ける。

 

「あら、やっぱり聞こえていたのね。 それにしても無視は酷いじゃない、兵藤一誠君」

 

 巧が怒りの言葉を吐くよりも先に少女は巧に声をかけ、またもや兵藤一誠という巧には聞き覚えのない名前で巧の事を呼ぶ。

 巧も自分は兵藤一誠とかいう名前ではないとこの女に教えてやる! と決め、少し怒りを込めた目で少女を睨む。

 

「おい、俺は兵藤一誠なんて名前じゃない。 それに俺はお前が誰か知らない。 兵藤一誠って奴を探してるなら人違いだ。じゃあな……」

 

 巧は自分の言いたい事を三つに纏めて少女に告げて、背中を向けてその場から歩き出そうとする。

 なんなんだよ……全く。

 そう言わんばかりに溜息をついて、これからどうするかを考える始める。

 

「何を言ってるのかしら、貴方は兵藤一誠君でしょ?」

 

 歩き始めた巧にまたもや兵藤一誠という名前を使う少女。

 巧は自分の名前が示されているであろう運転免許書を出してこの少女に見せるために懐を探すが、運転免許証は見当たらない。

 次にズボンのポケットを探していると、何やらそれらしき物を見つけ、それを強く握りしめて取り出した。

 巧はそれを見つめ、それから数秒経つと、それを地面に落とした。

 なんとそれは兵藤一誠が通っていたであろう駒王学園という高校の生徒手帳であったからだった。

 

「生徒手帳にそう書いてあるじゃない。 ほら」

 

 落とした生徒手帳を拾いあげた少女は生徒手帳についた砂利をポンポンと軽く叩き落として、巧に手渡す。

 今の自分に何が起きてしまったのか。その可能性が頭を過る。

 乾巧という存在の魂が既に兵藤一誠の体に憑依してしまったという奇跡が起きた事を。

 だからこそ、巧はこの少女に頼った。

 この状況で兵藤一誠について知っているのは彼女しかいないのだから。

 不安と僅かばかりの希望を乗せて巧は少女に真実を伝える。

 

「信じてもらえねえかもしれないが。俺は本当に兵藤一誠なんて知らねぇ」

 

 

 その言葉に少女は言葉を失った…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「スマートブレイン、オルフェノク。ごめんなさい、聞いたことが無いわ」

 

 その答えに巧は肩を落とす。

 巧と向かい合うように座っている少女──リアス・グレモリーは役に立てない不甲斐なさを顔に滲ませていた。

 二人は、巧の本来の体の持ち主、兵藤一誠の部屋に座り互いの事情を話し合わせていた。

 

「こっちこそ悪い。 いきなりこんな話を信じてもらえるとはな」

 

 リアスの顔を見て、彼女に責任がない事を分かっている為に巧は自分なりにフォローの言葉をかける。

 巧はリアスに出来るだけの真実を話した。

 自分の事、ファイズの事、そしてオルフェノクの事を。

 オルフェノクに関しては反応がなくて当然と考えていたが、スマートブレインを知らないとなると巧には打つ手がなかった。

 スマートブレインは巧の知る限り、日本では有名な会社で、外人と思われるリアスは日本語を流暢に使いこなしているところを見て、長年日本に滞在していると予想して聞いてみたが、答えは否だった。

 それでも、この目の前の少女は転生やら憑依やらと信じられない言葉を吐く自分を信じ、親身になってくれるだけありがたいと巧は感じていた。

 

「それじゃあ、巧さん。 次は私の話を聞いてもらえないかしら?」

 

 高校生であるリアスは年上の巧に対し、さん付けをした言葉遣いに切り変えて、自分の話をし始める。

 巧もリアスが真剣に自分の話を聞きてくれた為に自分も無下に返すわけにもいかない為、きちんとした気持ちでリアスと向き合う。

 

「巧さんは……悪魔を信じる?」

 

「信じちゃいない。 別に興味もないしな」

 

 言葉に短くそう答える巧。

 巧のいた世界では、オルフェノクが悪魔と呼ばれる存在なのかもしれない。

 柄にもなくそんな事を考える巧だったが、次の瞬間にそんな思考が全て打ち消しになる光景が目に入る。

 

「巧さんのいた世界には悪魔は居なかったかもしれないけど……この世界には存在するわ」

 

 冷静に話を進めるリアスの背中には翼が生えていた。

 まさに悪魔と呼ぶに相応しい羽を持っていた。

 

「お前、悪魔なのか?」

 

「ええ……。 巧さん、あなたに一つ聞きたいの。 貴方が先程言っていたオルフェノクについてよ。そのオルフェノクというのは『灰色の怪人』という特徴を持っているかしら?」

 

 灰色の怪人……その言葉を聞いた瞬間に巧は勢いよく立ち上がった。

 まさか……この世界にいるのか?? 

 居てもおかしくない。現にオルフェノクである自分がここにいるのだから。

 そこから巧はリアスに近づいて、彼女の目を見る。

 

「オルフェノクはそういう特徴を持ってる。……知ってるのか」

 

「ええ。 最近、夜の駒王町で何かに襲われたという人が続出して、その中で偶々生き残った人がこう言ったの……灰色の怪人に襲われたって」

 

「そうか……。 場所は分かるか」

 

「待って、私も付いて行くわ。 貴方一人では行かせないわ」

 

 巧はリアスの同行に迷いがあった。

 いざとなれば自分は本当の姿、ウルフオルフェノクに変身できるのが感覚的にだが分かっていた。

 対して、この少女がオルフェノクに太刀打ちできるとは到底思えなかったのだ。

 しかし、彼女の目に灯る強い意思を見て、巧が先に折れた。

 

「約束がある。 俺が逃げろと言ったら俺を置いて逃げろ。

 これが出来ないなら……付いてくるな」

 

「あら? 場所は私が知ってるのだから、私が居ないとそこには辿り着けないんじゃないかしら? それに、あの2人だってこれからはどうするつもりなのかしら?」

 

「お前……いい性格してるな」

 

 巧はリアスに痛いところを突かれ、皮肉を言うことしか出来なかった。

 あの2人とは……兵藤一誠の本来の両親であった。

 先程、巧は一誠が彼の通ってる高校でも有名な覗き魔であった事を知り愕然となった。これからどうするかと本気で悩んだが、リアスがそこで自分を怪我から助けるために頭を壁にぶつけてしまい、それで記憶が混乱したというなんともすごいでっち上げをして見せたのだ。

 その際に何故か医者の診断書があった事を巧は突っ込みはしなかったが、先程彼女が悪魔である事を知り、悪魔の力によるでっち上げをしたのか? と疑問を持つ巧だった。

 

 

「それじゃあ、早速行きましょう」

 

「……ああ」

 

 リアスが立ち上がったのを見て、自分も立ち上がる事にして、足を前に出すと先ほどの公園で地面に落ちている所を見つけたショルダーバックを踏んでしまっていた。その中身が少し飛び出てしまったようで、それを直すために腰を屈める。すると巧はその中身を見て顔色が変わった。

 

「巧さん……どうかしたの?」

 

「いや……何でもない。 案内、しっかりしろよな」

 

 ショルダーバックの中に入っていたのは、巧と相棒とも呼ぶべき物達だった。

 それらをしっかりとバッグにいれて、ファスナーを閉じ、そのまま肩にかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここで本当にいいのか……?」

 

「ええ……。 噂だから絶対とは言い切れないのだけどね」

 

 日が落ちて、空を暗くなったころ、巧とリアスは駒王町の外れにある、今では誰にも使われていない建物の入り口に立っていた。

 ここがリアスの知る限り、一番『灰色の怪物』が出る確率の高い場所と時間だ。

 リアスは握りこぶしを作り、いざという時は自分が巧を守る! 

 そんな決意を固めて建物に入る。

 巧は肩にショルダーバックを掛けながら、リアスの隣を歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰も……居ないわね」

 

 

 周りは山で囲まれており、その上に人もいない為、足音がとても響きやすく、自分たちの足音しか聞こえてこない今の現状にリアスは誰もいないのでは? と考えるほどだった。

 対して巧は、居ないことを願うようにしてオルフェノクの探索を続けていた。

 オルフェノクが居れば……誰かが死ぬのなら自分が戦う。

 そういう決意の元に戦ってきた巧にとっては、オルフェノクが居ないのが一番だ。

 だが、巧自身もオルフェノクの一人。

 しかも上級のオルフェノク、ウルフオルフェノクだ。

 それでも巧は人間である事に拘り続け、そして人間と誰かの夢を守り続けてきた。

 戦うことが好きではない巧にとって人を襲うオルフェノクがいないのは嬉しい事だった。

 しかし、この世界でもしもオルフェノクが人を襲うのであればそれを倒すのが自分のやるべき事と決めていた。

 それが背負ってきた罪から逃げないという巧の意思でもあったから。

 そんな巧の希望を打ち壊すようにそれは姿を現した。

 

「へぇ……今日の獲物は二人もいるんだ?」

 

 暗闇から聞こえる声。

 獲物──それはつまり、自分たちの事を示していることを容易に理解できる。

 巧とリアスはその場で声の主が現れるのを待っていた。

 

「やったね。 男の方は良いとして、女の子の方は綺麗な可愛い子だ」

 

 壊れた建物の二階から飛び降りて一階にいる自分たちの元にやってきたのは少し若い年代の男だった。

 見た目は二十歳前後で服装も一見普通の人聞。

 だからこそオルフェノクを知らないリアスには一瞬の隙が生まれた。

 

「……彼がオルフェノクなの?」

 

「多分だけどな……」

 

 巧は自分がオルフェノクである為か、目の前にいるのがオルフェノクであるとなんとなく察知することが出来た。

 男は依然と余裕のある表情を保ってこちらへと一歩一歩、歩を進める。

 

「僕らの事知ってるんだ。なら……もう我慢しなくていいね!」

 

 男がそう叫ぶと、男の顔に灰色のラインが現れる。

 そのラインは顔だけでなく、体全体を覆うように発生し、次の瞬間には男の体を怪物──スティングフィッシュオルフェノクへと変化させる。

 そこからの男の動きは速かった。

 オルフェノクに変化してすぐにリアスに攻撃を仕掛けるために駆け出して、手に持ったトライデントで刺突を繰り出し、リアスの体を貫通するように放たれる。

 

「おい! 大丈夫か!」

 

「あ……ありがとう」

 

 

 避けようとしたリアスだが、足をその場で滑らせて体勢を崩してしまい、自分を突き刺すであろうトライデントの痛みに耐えるべく目をつむりそっとその痛みが来るのを待っていたが、巧が怒りを込めた声を出して、自分を地面に押し倒し、トライデントの攻撃から助けてくれた事に礼を告げる。

 スティングフィッシュオルフェノクはまだその視界からリアスを外しておらず、リアスも自分が狙われている事を理解してか、巧から距離を取り、スティングフィッシュオルフェノクの意識を自分に集中させる。

 

 敵の意識を自分に向けさせた後に、リアスは両手を前に突き出して、自分の持つ魔力、滅びの魔力を練り上げる。

 滅び──その言葉通り、全てを無に帰す魔力であり、これがリアスの持つ武器だった。

 

 ──これで決めるっっ!! 

 

 そう覚悟を込めて放ったドッヂボール程度の大きさの滅びの魔力は真っ直ぐにスティングフィッシュオルフェノクの元に突っ込んで行き、相手の腹部に命中する。

 相手はその魔力の攻撃を受けて、数メートル程後ろに後退をしたが、その攻撃は致命傷には至らなかった。

 

「酷いことするね。可愛いからって何でも許されるなんて思わない方がいいよ」

 

 よく見ると相手の腹部には火傷を負った後のような痣が出来上がっていただけで、致命傷にはならないという事実をリアスは認識し、その場で膝をついた。

 

「そ、そんな……」

 

 街の被害を抑えるために大きさは抑えたが、威力は全力で放った魔力が通じなかった事実に恐怖を感じた。

 殺される……そんな恐怖がリアスの中に生まれ始める。

 

「おい……リアス。 後ろに下がってろ」

 

 自分の目の前から聞こえる巧の声。

 そっと顔を上げると腰に奇妙なベルトのような物を巻きつけている巧がそこにはいた。

 

「なんだよ? あんた何なの?」

 

「アルバイトさ、クリーニング屋のな!」

 

 元がつくけどな、と小声で呟く巧。

 巧の足元には肩にかけていたはずのショルダーバックが落ちており、中に入っていた物を取り出した。

 巧の手には折りたたみ式の携帯電話──ファイズフォン。

 腰には銀色と黒で拵えてあり、縁には赤が塗られているベルト──ファイズドライバー。

 ファイズフォンを開き、慣れた手つきで「555」と番号を入力していく。最後にEnterのボタンを押す。

 

『Standing By』

 

 ファイズフォンから音声が鳴り、待機音が鳴り響く。

 

「変身!!!」

 

 巧はファイズフォンを空高く掲げ、高らかに叫ぶ!!! 

 

『Complete』

 

 ファイズフォンをファイズドライバーに縦に換装し、横に倒す。

 変身の了解を告げる音声がなり、縁の赤い部分から体を覆うように赤き閃光──フォトンスクリームが流れ、巧の体を人間から超金属の戦士、ファイズへと変える。

 この異世界に赤き閃光の救世主──ファイズが降臨した。




とりあえずの1話です。
様子見の作品なので、感想や評価をお願いします!

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