ハイスクールFaiz〜赤い閃光の救世主〜   作:シグナル!

35 / 46
ありがとうございます!!!
皆様のおかげで、この作品のお気に入り登録者が1000人を突破しました!!!

今回の話からオリジナル色が圧倒的に強くなります。
それでも…書きたいと思うので、書きました。


ゲーム開始、そして。

 シトリー眷属とのゲーム前日の夜。

 リアス達眷属は、明日に向けての最後のミーティングをアザゼルの部屋で行なっていた。

 

「作戦については、『王』のリアス次第だ。次は敵の能力についてだ」

 

 アザゼルの言葉に、朱乃と小猫がピクリと反応を示す。二人とも黒歌たちの襲撃で修行の結果を出す事に成功している。それに今の二人に迷いは一切見受けられない。特に不安に感じることなくアザゼルは次の話題へ話を進める。

 

 

「私たちの基本的な力や能力、戦い方をソーナは知ってるわ。こちらは相手の『女王』を含めて何人かの力は把握してる。でも、全てでは無いわ」

 

 一度ゲームを経験したリアス達はその映像をソーナ達に見られていると考えて間違いない。たが、ソーナ達は今回が初のゲームとなる訳で、残った何人かの能力の詳細を知りえていない。そこの差をどう埋めるか。

 

「能力……というよりかは、そこは戦い方次第だ」

 

 言葉と共に、アザゼルはリアス達に部屋に置いてあるホワイトボードに文字を記し始める。

 ホワイトボードには、レーティングゲームにおける戦い方のタイプ分けが記してある。

 

「リアス、朱乃。お前達は共にウィザードタイプ。魔法を軸に戦うタイプ。木場は技と速さを有するテクニック。ゼノヴィアは、スピードに長けたパワータイプ。小猫もまたパワータイプだ。アーシアとギャスパーはサポートタイプ。イッセーはパワーとテクニックの二つだ」

 

 ホワイトボードの上には、口頭よりも細かく各自のデータを記してある。

 

「特に、ゼノヴィアや小猫。……一応、イッセーも。お前らが警戒するのはカウンターだ。力が強ければ強いほど、跳ね返ってきた自分の攻撃でやられる……なんてオチになりかねないからな。『神器』にはカウンターに富んだ能力を有する物もある。そういった奴と戦う時は同じテクニックタイプの木場かイッセーで対処しろ」

 

 小猫とゼノヴィアは小さく頷く。特にゼノヴィアは悔しそうな表情だ。

 

「どうしたゼノヴィア」

「いや、少し前の私ならカウンターなど力で! と思っていたけれど、アレン……いや、フリードにいいようにやられた。最後には剣はいいけど、それを扱う私が弱いと言われてしまった。いい気になっていたんだ。無詠唱でデュランダルを呼び出し、以前よりも強くなったけど……それでも勝てなかった」

 

 ポツポツ、と呟いたゼノヴィアの言葉は普段の彼女からとは思えないほどに弱気な物。尋ねたアザゼルは嘆息と共に彼女にぶつかるべき言葉を選んだ。

 

「そこで止まるのか、お前は何馬鹿言ってんだ。お前らはまだまだガキンチョ。フリードの奴がそこまで成長したんだ。同じガキのお前ならアイツに勝てるまで行けるかもしれねぇだろ?」

 

 厳しいアザゼルの言葉は、ゼノヴィアの中の負けん気に火をつける。

 

「いや、私は……負けない!! 今度のゲームも、フリードも、私は超えてみせる!!」

 

 

 ゼノヴィアの言葉に触発されたのか、リアス達も掛け声を挙げていた。ただ一人、巧だけが浮かない表情をしていたのに、リアスは気づいてしまった。

 

 

 打ち合わせがひと段落して、部屋を出ようとする巧にアザゼルが自身の机の上に置いてあった大きめのトランクケースを手渡した。

 

 

「なんだ、これ」

「俺からの餞別だ。ファイズ抜きでこれからのゲームを迎えようってんだ。これくらいはな」

 

 トランクケースを開けると、丁度手首に巻きつけることが出来そうな大きめなブレスレットが二つと一目見る限りでは普通のスニーカー。

 

「そいつを手首に巻いてみろ。そのまま、魔力を手元に集中させろ」

 

 言われた通り、ブレスレットの一つを聞き手側の手首に巻きつけて、自身の魔力を集中させる。するとブレスレットが腕全体を守る盾の形へ変化した。

 

「そいつはお前の魔力を感知し、ブレスレットから盾へ変化する。まぁ、見ての通りお前の攻撃のサポートも防御にも役立つさ」

 

 盾の形は六角形で、先端の方は尖っており、何より巧が集中させた魔力が込められているので十分武器になる。

 

「いいのか、こんな事して」

「勿論だ。俺はお前らだけでなく他の若手悪魔にも成長の為のアドバイスを送ってる。ソーナ達にもアドバイスや神器の支援をしてる。それにアイツらにも専属のアドバイザーがいるからな、不公平じゃねえよ」

 

 巧の盾に、皆が視線を集める中リアスがトランクケースの中の靴を取り出した。

 

「ならこの靴は?」

「そいつは、使った使用者の足の負担軽減。そして、攻撃に使った場合はその力を100%相手に伝えるって代物だ。言っとくが、良い装備でも役に立つかは使用者次第だ。特に肉弾戦に特化した奴じゃなきゃこんなの要らないだろよ」

 

 ふとここでギャスパーが思い出したかのようにアザゼルに尋ねた。

 

「この武器って、あの男の人が作ったんですか?」

「あぁ、より正確に言うと俺とアイツの共作だ。向こうは否定するだろうがな」

 

 修行期間、アザゼルを訪ねる事が多かったギャスパーは、アザゼルと彼よりも少し上の年代の男性が酒を酌み交わしていた所を遠目で見かけていたらしい。因みにその男性は、巧の武器()装備(シューズ)製造のみならずオートバジンを興味津々に眺めていたらしい。

 

「何者なのその人は?」

 

 リアスの質問は全員の質問でもあった。

 目の前の顧問は神器に関してはかなりの技術者。その彼が認めるほどの技術を持つ者の正体を知りたがるのも無理はないだろう。

 

「イッセーの先生を引き受けた奴とはまた別の俺個人の伝手だ。……まぁ人間で、『元武器製造会社』の元社長って所だ」

 

 アザゼルの返答は、リアス達の疑問をより深まる物でしかなかった。

 

 

 こんな形でグレモリー眷属は、正式な場での始めてのレーティングゲーム当日を迎えるのだった。

 

 

 

 

 レーティングゲームが行われる空間へ直接向かうべく、グレモリー家の地下にある部屋に巧達は立っていた。

 服装は各自自由で、リアスと朱乃と裕斗と小猫は学園の制服。ゼノヴィアは教会に属していた頃から着ていた戦闘服……体にピッタリとフィットしている為男性には目の毒……。アーシアは、シスター服。巧は適当にと使用人に任せ、スポーティな格好となった。

 

「リアス、皆さん。全力を尽くして、ぶつかりなさい」

「君たちの勝利を、信じているよ」

「頑張って、リアスお姉様、皆さん!」

「まぁ、今の段階でやれる事はやった。あとは気張れや」

 

 ヴェネラナ達の声援を受けて、床に書かれた転移用の魔法陣から強い光が放ち、巧達を包んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 転移された先は、見覚えのある場所。

 周囲を見渡し、巧はここが商業施設の飲食店フロアである事に気づく。

 

「ここって……」

 

 アーシアの呟きで、巧も思い出す。

 夏休み前には、同じクラスの松田や本浜、桐生愛華らと共に遊びに付き合わされ、その行き先は決まってここだった。駒王学園から近いのもその理由だろう。

 

『皆さま、この度のゲームの審判役を務めるルシファー眷属『女王』、グレイフィア・ルキフグスです』

 

 上空から聞こえた声は、聞き慣れたグレイフィアの物。

 そこから今回のゲームのルール、昇格(プロモーション)に必要な条件などを伝え始める。

 

 少しして全てを伝え終えた彼女は、少し間をおいた。

 

『そしてこの度は不死鳥の涙を各チーム一つ支給します。なお、作戦を練る時間及びに開始時間は今から三十分後となります』

 

 説明を終えると共にリアスは眷属の皆を呼んだ。

 

 

 

 

 

 ルール要約。バトルフィールドを破壊し尽くさない事。

 

 ギャスパー・ヴラディの神器の使用を禁ずる事。

 

 

 

 ルール説明が書かれた紙を手にしたリアスは、皆に指示を伝えていく。朱乃はそんなリアスのサポート、助言に徹した。他の者達は指示を聴き終えた後、各々の集中を切らさないように過ごす。

 

 

 

 ゲーム開始まで残り時間少し、巧は飲食フロアを離れ一人で書店にいた。ふと手にした少年誌が内容まで本物同様に作られていることに、悪魔の技術力の高さを感じる。

 

「イッセー」

「どうした」

 

 振り返った先には、リアスが居た。

 その表情には申し訳なさが滲み、瞳は巧を優しく捉えていた。

 

「貴方に迷惑をかけてしまってるわね。苦しいのでしょう……ソーナや匙君達と戦うのが。いえ、『夢』を持ってる人と戦う事が」

 

 返せない言葉は、肯定を意味していた。

 匙の夢を語る顔や瞳は真っ直ぐで、眩しかった。上役の悪魔達に夢を笑われてもしっかりと立っていたソーナ。

 このゲームは、彼らの評価や夢への足取りを厳しいものにしてしまいかねない。それだけレーティング・ゲームが今の悪魔には重要視されている事に巧も分かっていた。

 

「それでも、……全力で戦ってほしいの。貴方が手を抜いても、それはあの二人の為にはならないと思うの」

「俺の気持ちを勝手に決めつけんな」

 

 昔なら夢なんて下らないものだ、と言えたのに。今では口が裂けてもそんな事は言えない。言えるはずがない。自分の気持ちを理解した上で、共に前に進もうと差し出されたリアスの手を巧は掴めなかった。

 

 

 

 

 

 

 五分後、グレモリー眷属とシトリー眷属のゲームが開始された。

 

 

 

 

 

 

 

「どうしたんだイッセー」

「別になんでもねぇよ」

 

 ゲーム開始直後。リアスと朱乃とアーシアは、基本的に召還された本陣にて指示役に。巧はゼノヴィアと共に、ショッピングモールの店内からソーナ達の陣地へと進み、裕斗と小猫とギャスパーは立体駐車場を経由して、最終的に合流する。

 

 

「敵の気配はいまのところはない……か」

 

 どの駒にも変化できる巧を放置するほどソーナは愚かではない。少なくても複数の敵を自分達に向けてきても不思議ではない。リアスの言葉でいつもより周囲への警戒を怠らないゼノヴィア。

 三時間内での短期決戦形式(ブリッツ)がルールとなってる為に、敵も悠長な事をしてる筈がない。それがゼノヴィアの警戒意識を高める理由の一つ。

 

 巧達が進むルートは相手の本陣への直線ルートだが、最も目に付きやすく分かりやすい。

 それは同時に敵の接近にも気付きやすくなる。

 

 

 ふと、周囲に視線をチラつかせるゼノヴィアの少し前を歩く巧が止まった。黒歌達の襲撃の際にも巧の感知能力には感嘆するばかりだ。そんな事を思いながら、腰に帯刀していた裕斗の創り出した聖魔剣を抜刀。剣を構えたゼノヴィア。

 

 巧の感知能力は修行期間でさらに磨きがかかっていた。今までは、オルフェノクの能力故のものだったが、今では遠くにいるいる敵の存在やその数を図れる物になっていた。

 

 因みにこの力は、小猫が扱う仙術と呼ばれる物。本郷猛から見て、学んだ物であった。

 

 

 どこから来る……。

 

 緊張の糸を切らないゼノヴィアの前方の天井部分に何かが伸びていた。それは一本の線……いや、ライン。

 振り子の要領で、こちらへと向かってくるのは二人の敵。ラインに吊るされた敵の数は二人。巧とゼノヴィアは、同時に左右に分かれて敵の一撃を難なく避ける。

 

 ラインを伝って攻撃してきたの、匙元士郎と生徒会役員の女子生徒。

 女子生徒ーー巡巴柄は、剣をすでに剣を構えていた。ゼノヴィアに視線を向けている。

 

 つまり巧の相手は……。

 

 既に自分と相対する形で前方に立つ匙。その右腕には黒い蛇のようなものが巻きついていた。その先の手首あたりにも何やら器具ーー彼の神器が取り付けられていた。

 

「俺もかなりキツイ修行をしてきたんだよ、お前を倒す為にな!」

 

 言葉と共に、龍を模した器具の口の部分から先ほどのラインが伸びる。

 射出されたラインは、巧を通り越して後ろの雑貨店へ。匙は掴んだ感触を感じると前に突き出した右腕を引き絞る。

 

 がらら……と何かが引き摺られ、そしてこちらは向かってくる音に反応して巧の体は右方向へと飛び付く。着地と共に先程まで巧のいたところ。少し小ぶりの机が通り過ぎた。恐らくだが、後方の店にあったものをぶつけようとしたのだろう。

 

 匙もラインの上手く扱い、巧に躱されたとみると即座に勢いを殺し、机を壁際に付ける。破壊行為の禁止というルール故。

 

 

「なんだよ、兵藤」

 

 巧を見据えた匙は、さらに右腕の黒い蛇らしき物がさらに蠢く。彼の纏うオーラや魔力がまた上へ。彼の前方で、脱力した巧がいる。両腕には盾を展開してはいるものの攻める様子は見受けられない。

 

「ファイズに変身するまでもないって言いたいのかよ!!」

 

 一気に加速した匙は、巧に拳をぶつけられるであろう距離まで近づき、勢いの込められた一撃を放つ。

 匙の一撃に対し、盾を持って防ぎでもなく、軽く半身にする事だけで対処。匙はカウンターを警戒するものの、巧は何をするでもなく後方に下がる。

 

「舐めてるのかよ……兵藤ぉぉぉ!!!」

 

 激昂した匙の声は、通路に響き渡る。

 響き渡る声をBGMにするかのように、匙自身が巧に突貫を仕掛ける。

 

 匙が再びラインを伸ばした。その狙いは巧の右足。

 巡と裕斗から借りた聖魔剣で、剣戟を交えるゼノヴィアは巧へ注意の声を飛ばす。

 

「それに捕まったら厄介だ! 相手を拘束する術に長けてる! それに顧問の説明では力も取られるらしい!」

 

 その指示で、巧も後方に下がりラインから距離を置く。

 伸びたラインは、再び匙の手首の神器へ。

 

 匙の神器、『黒い龍脈(アブソーション・ライン)』には五大龍王の一角、ヴリトラの力が込められた物の一つ。他にもヴリトラの力が込められた神器は存在している。この神器の力は、先ほどのゼノヴィアの説明通りで。龍を模した器具の口部分から伸びたラインは相手を拘束し、その力を奪うことが出来る。他にもその力を他者へ受け渡すことも可能にする。

 

「ラインだけが武器じゃないんでね!」

 

 腕を前に突き出し、再びラインかと思わせた所で、魔力の塊を生成。ドンっと音を響かせて、巧へと放出。

 

「らぁ!」

 

 巧は向かってくる魔力弾を避けずに、即座に展開した盾での一撃を衝突の瞬間にぶつける。何秒間かの力の押し合いだったが、巧の一撃が匙の魔力弾を搔き消す。

 一撃を消した巧の前には、追撃の拳を放とうとする匙の姿が。攻撃の動作から次の動作へ移る一瞬を狙って放たれた匙の拳を、巧はそれを掌で受け止める。

 

「なんだよ、攻撃しろよ!」

 

 攻撃を止めた巧は、それ以上何もしようはしない。

 匙もその意味と巧の迷いを感じ取っていたからこそ、苛立ちを隠さない。

 

「しないなら、こっちから行くぞ!」

 

 

 そこから匙の連打が続いた。拳を叩きつける。足を振り上げて、蹴り込む。しかし巧は、それら全てを往なしていた。

 

 

 匙は巧に一撃も与えられずにいた。

 

 

 

 そんな攻防が数分間続いた。

 

 攻めっぱなしの匙は肩を揺らし、呼吸も乱れていた。

 

 

「なぁ……兵藤……俺さ、先生になりたいんだよ」

「あぁ、知ってる」

「会長の作ろうとしている学校の通うかもしれない子供に、俺は言えねぇよ。お前に、ライバルに手を抜かれて勝ちました、なんて」

 

 その一言に、巧の顔が乱れる。

 分かっていた。こんな事は意味が無いことを。ここで巧が匙に敗れたとしても、リアスに迷惑をかけ、匙とソーナの夢に泥を塗ると。彼らの夢は、彼ら自身の力で壁を乗り越えた先にあると誰よりも分かっていたのに。いざ自分が、その壁であると自覚とすると彼らに対して拳を振るえない。

 

 誰かの夢を守りたいと願った自分が、誰かの夢を遠ざけるような事はしたくなかった。

 

 そんな巧の迷いに匙は、言葉と己の意思を示した。

 

「兵藤。お前が前に言ってたよな……『夢を守る事はできる』って。ならさ、俺の夢も守ってくれよ。俺の夢は、お前を超えた先にあるんだ。だから、本気のお前と戦いたい」

 

 どこまでも真っ直ぐで不器用な匙の瞳から目を逸らしていた巧は、ゆっくりと彼と向き合う。その顔にはいつもの仏頂面では無い表情が浮かんでいた。

 

「悪かった、『匙』……」

 

 初めて呼ばれた自分の名前。巧が、自分と本気で向き合ってくれてる事に嬉しさがこみ上げる。

 

「おう! ……行くぜ、兵藤ぉぉぉ!」

 

『ソーナ様の『戦車』一名退……』

 

 

 誰かの退場を告げるはずの通知が途中で切れた。

 仲間の脱落と共に違和感を匙と巡を襲う。

 剣を構えていたゼノヴィアも、流石に攻撃は出来ないと取り敢えず構えを解く。

 

『イッセー! ゼノヴィア! すぐにソーナか私の拠点に合流して!』

 

 巧とゼノヴィアの耳につけたイヤホンから、焦りを感じるリアスの声。匙と巡もソーナから同様の指示を受けたのか巧とゼノヴィアに視線を向けていた。

 

「何があったんだ……一体」

「分からないけど、取り敢えず会長の指示に従いましょう」

 

 ゼノヴィアと巡の剣士二人組の会話を他所に、巧は周囲に目を向けていた。その様子を匙も見逃さず、近寄って声をかける。

 

「どうした兵藤。何をそんなにーー」

 

 匙の言葉が止まる。巧も背中越しに何かを感じる。

 

 何度も相対してきた敵の存在。

 

 転移用の魔法陣に乗って現れたのは、十名の悪魔と三体のオルフェノク。

 

 

「グレモリー眷属、兵藤一誠、ゼノヴィア。シトリー眷属、匙元士郎、巡巴柄。四名を確認、処分いたします」

 

 突如現れた侵入者は、それだけを淡々と伝えて巧たちに襲いかかってきた。




感想、評価共々とても心待ちにしてますので、よろしくお願いします。


今二つ、作品を書きたいと思っています。
二つともハイスクールd×d を中心にしたものです。
まぁ、その辺の発表は追々。

正式な発表としては、この作品と本編のコラボを決めました。
予定では7巻後のお話とします。先輩ライダーも少し登場します。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。